自転車のクランクを、換えてみよう!!
そう思い立ったけど・・・
「長さ」はどうする?
どこの「メーカー」のものがいい?
ちゃんと「装着できる」ものは、そもそもどれ?
・・クランクは見るべきところが意外に多く、どうすれば自分に合うものが選べるのか、わからなくなりがちです。
私はこれまでに何度もクランクを変更しましたが・・クランクはけっこう「換えごたえ」がすごい部分です。
乗りやすくなったりとか、力を入れやすくなったりとか、脚を回しやすくて疲れにくくなったりとか・・・
うまく選ぶことができればじゅうぶん、手間や値段ぶんの恩恵を得られます。
なのでこの記事では、クランクってどういう基準で選べばいいの?
そんなところを解説していきます。
目次
「長さ」が超重要
クランクの「長さ」は、どのくらいのものを選べばいいの?
クランクの長さは、いちばん短いもので「160mm」、いちばん長いもので「180mm」とか、そのくらいが目安です。
一般的には、170mmが使われることが多いようですね。
そして自転車は「サドルの高さ」「ステムの長さ」あたりが変わると、乗り味にものすごい違いが出るものですが・・・
クランク長の違いでも同じくらい、劇的なインパクトがでてきます。
例えばクランク長が「長くなる」と、どうなるの?
②:大きいトルクを出せるようになる
③:車体を傾けたとき、地面に当たりやすくなる
と、いう感じになります。
クランクを短くした場合は、この真逆になるわけですね。
では、どのくらいのクランク長がいいの?
ここは人によるとしか、言えません・・汗
自転車にかかわるパラメーターは、人によって違います。
たとえば「脚の長さ」「力の強さ」「股関節のやわらかさ」あたりが、クランクに関わるところでは、違いますよね。
なのでもちろん何mmがいい!とか、一概に言えるものではないですし、
身長が何cmなら、何mmを選ぶべし!とか、そんな単純にも言えないものなのです。。
なので結局は、
現在のクランク長を軸に、すこしずつ変えて試すしかない
わけです。
例えば現在のクランク長が170mmだけど、短すぎて、うまくトルクを出せない感じがする・・・
もしそうなら、例えば175mmに換えてみてどうか試す・・とかですね。
もしくは長すぎて脚が回しにくい・・と感じるなら、試しに165mmに換えてみる、まだ長いなら162.5mmまで短くしてみる・・という感じです。
例えば私の場合は、買った自転車には「170mm」のクランクがついていたのですが・・・
登りでもうちょっと強いパワーを出したくて、股関節の動きにもまだ余裕があったので「175mm」に換えたところ、
バッチリ自分の身体に合っていて、以後ずっと175mmを使っています。
まあ、さすがにすべての長さを試すのは、コスト的にも無理でしょうが・・・
今乗っている自転車のクランクが、ジャスト!ちょうどいい!と感じるなら、もちろんそのままでいいと思います。
そして「長すぎる」「短すぎる」と感じるならワンサイズ変えてみて、自分に合う長さを探っていく・・・
そんな探し方がベストなのでは、と思います。
「互換性」が、ちゃんとあるものを選ぶ
クランクを選ぶとして・・「互換性」のチェックは必須です。
クランクが直接、つながるパーツは2種類です。
「ボトムブラケット」と「チェーンリング」の、ふたつですね。
なのでクランクを買ったんだけど、ボトムブラケットの穴とサイズがぜんぜん違った・・!とか、
もしくはチェーンリングと、ボルト穴の数が違う!とかだと当然、装着自体ができません。
なので最低でも、買おうとしているクランクがボトムブラケットに合うか?チェーンリングに合うか?のチェックは必須なのです。
例えばボトムブラケットには、ホローテックⅡというタイプがあります。
こんな感じのシマノが採用している、現在主流のタイプですね。
そしてその場合はもちろん「ホローテックⅡに対応する」タイプのクランクなら、ちゃんと装着することができます。
しかし例えば、ホローテックⅡ以外に「カードリッジタイプ」といった別のタイプも存在します。
その場合にはもちろん、ホローテックⅡ対応タイプのクランクは、装着することができません。
いま現在売られているロードバイクやクロスバイクだと、ほとんどがホローテックⅡだとは思いますが・・・
たまに別タイプのボトムブラケットを使っている自転車はありますので、
自分のボトムブラケットにちゃんと合うか?のチェックは、必須だと思います。
もうひとつの接するパーツ・・チェーンリングを見るときのポイントは、「PCD」と「ボルト穴の数」です。
PCDというのは・・
こんな感じでボルト穴が描く円の、直径のことですね。
当然この穴の位置は、チェーンリング側とクランク側とで同じになるべきで、違えば装着はできないです。
そしてボルト穴の数が違ってももちろん、装着はできません。
現代ではほとんどの場合で「4ボルト」「5ボルト」の2種類なのですが・・・
4つ穴のタイプのチェーンリングに、5つ穴タイプのクランクを固定することももちろん、物理的にできません。
クランクにはクランク単品ではなく、チェーンリングがセットになったもの(クランクセット)も多いです。
その場合はもちろんチェーンリングとの互換性は、考える必要がありません。
しかし、その次のパーツ・・・「チェーン」との互換性は結局、考えないといけないです。
10速タイプにしか対応しないものに、11速タイプのクランクセットはNG!とかですね。
と、すべてのパーツを総取っ替えする!とかでもない限りは、
現在のパーツたちと互換性のあるクランクを選ぶのは、必須です。
おすすめクランクは、これ!
いろいろと理屈を書いてきましたが・・
シマノの、そこそこ以上のクランクセットを選ぶ
が結局は、いちばん無難だと思います。
こういったものですね。
これらのクランクセットは、現代で一般的なボトムブラケットの「ホローテックⅡ」に対応し、
いちばん主流の「11速」変速タイプです。
変速のスムーズさに関しても、現在、国内のほとんどの変速機を作っているシマノのものですので、
おそらく、これ以上のものは望めないのでは・・と思います。
長さに関しても「165mm」から「175mm」の間で、幅広く選択できます。
そして「品質」そのものとしても、シマノのハイグレードパーツは私が言うまでもなく、定評があるものですので心配いらないでしょう。
最高クラスには「デュラエース」もありますが、さすがにこれは値段が跳ね上がるので、ここでの紹介は見送りました・・笑。
なので迷ったら、ちゃんとご自身の自転車との互換性は気にしつつも、
上に紹介した「シマノのハイグレード・クランクセット」を選んでおけば、大きな間違いはないのでは・・と思います。
それ以外だと・・例えば私がとある自転車に使っていて、品質が良い!と感じているものだと、
コレです。
これは「スギノ」製のクランクセットなのですが、スギノ製クランクは剛性が高く、かっちりとした踏み味に定評があります。
この製品は「カードリッジ式ボトムブラケット」の対応だったり、シングルスピード用だったりと、万人におすすめできるものではないですが・・・
シマノクランクは正直、他の人と被ってしまいますので「他の人があまり使っていない、ちょっとマニアックなクランクが使いたい!」というのであれば、こういったところから探していくのも良いかもしれないです。
今回は自転車クランクを、基準を持って選ぶ方法をお話ししてみました。