クロスバイクやロードバイクなどの自転車に、泥除けは必要?
それとも、不要?
泥除けは水しぶきから身体を守ってくれるので、便利ですし・・
しかし重さが増えてしまったり、干渉したりズレたりもしてしまうので、邪魔でもあります。
なので「自転車に泥除けをつけるか?つけないか?」は、話題になりやすいテーマです。
今まさに、どうしようかな?と迷っている人も多いと思います。
もちろん必要か?不要か?について、決まった答えはありません。
自転車によって、乗り方によって、人によって違ってくるところですので・・
しかし「こういう場合に、泥除けは必要!」「こういう場合には、不要かな・・」といったケースについて、考えることはできます。
なのでこの記事では、自転車に泥除けはいる?いらない?
必要・不要になるのは、どんな場合?
といったところを解説していきます。
目次
泥除けが「無くてもいい」ケース
まず、泥除けが「無くてもいい」のは、どんな場合?
ここから解説してみます。
自転車に泥除けが無くても大丈夫!と思うのは・・
多少の泥跳ねは、気にしない場合です。
びしゃびしゃになるガチな泥跳ねはイヤだけど、ちょっと泥が服につくくらいなら別にいいや、という感じですね。
私自身、このタイプです。
さすがに人と会う直前とかだと、泥跳ねはまずいですが・・
日常でふつうに生活している中で、ちょっと裾や背中が汚れるくらいなら別にいいかな?
そんな場合は泥除けをまったく装着しなくても、大丈夫だったりします。
そうは言っても・・泥除けを無しにすると、すぐびしゃびしゃになるのでは?
と、もしかしたら思われるかもしれません。
しかし低速で走っていれば、そもそも泥跳ねはしないものです。
タイヤが実際に、水や泥をはねあげ始めるのは・・
自転車がある程度の速度で走り始めてから、なのです。
その速度よりも低いスピードで、ゆっくりと走っているぶんには・・
泥はそもそも服に当たるほど跳ねませんので、泥除けも特に必要ないです。
そしてそのスピードを越えて速く走り出したとき、はじめて泥跳ねが発生してくるわけです。
その「低速」って、どのくらい?
かなり、いろいろな条件によるのですが・・
だいたい15km/hくらいかな、と思います。
スピードを測って自転車に乗る人であれば、どのくらいかピンとくるかも知れませんが・・
イメージとしては歩道を、すこし速めで走っているときくらいです。
ちょっと遅めの、ママチャリくらいのスピードですね。
雨の日にたとえば、25km/hを越えるような速度で車道を走れば・・
もちろん泥が跳ねまくって、背中に縦一文字の泥がつきます。
しかしそもそも「雨の日に高速走行」というのは、そんなにしないはずです。
雨の日は滑りやすいので、滑って転ぶリスクは上がりますし・・
雨の日は景色も悪くなるので、ロングライドの楽しさも半減します。
なので雨の日はそもそも、スピードを抑えて走るほうが良かったりしますね。
なので「泥跳ねが起きないぎりぎりのスピード」を見極め、そのスピードを越えないように注意しながら走れば・・
雨の日でも泥除けは基本的に、不要となるのです。
ちなみに、どのくらいのスピードから泥跳ねが発生するか?は、自転車によっても変わってくるものですが・・
実際にどうか?は、実験して簡単に確かめることができます。
雨で濡れた路面を走って、「前輪」が泥跳ねを始めるぎりぎりのスピードを測るだけです。
後輪は走行中、見ながら走るのはまず無理なのですが・・・
前輪を視界に入れながら走るのは、かんたんだと思います。
そして前輪の泥跳ねの程度と、後輪の泥跳ねの程度は、基本的に同じはずです。
なので、前輪の泥跳ねを確認すれば・・
それと同じぶんだけ、後輪も泥跳ねしているはずだと分かります。
ちなみにですが、15km/hというのは、単に濡れた路面を走るときの話です。
さすがに水たまりなどに、ばしゃん!と突っ込めば、もっと低い速度でも泥跳ねは起きます。
しかし水たまりなんてものは、何度も何度も突っ込むものではないです。
なので、水たまりはできるだけ避けるようにして・・
もし避けられないときは、水たまりに入るときだけ超低速にすればいいのです。
水たまりを抜けてすぐは、タイヤに水がたっぷりついていますので・・
抜けてしばらくはゆーっくり走り、それから少しずつスピードを上げれば大丈夫です。
そして、路面が濡れているというレベルではなく、ザーザー雨が降りまくっているような状況なら・・
泥跳ねがどうとかはもう、あまり関係ありません。
レインウェアを着ないのであれば、泥除けがあろうがなかろうが、びしょ濡れになりますし・・
もし全身にレインウェアを着込むなら、泥跳ねがあったとしてもすべて防がれ、関係なくなるのです。
もちろん、まわりの人に泥を飛ばさないような注意とかは必要ですが・・
というように、「雨の日は高速走行はしない!」と決めてしまって・・
泥跳ねをしてしまうスピードを越えないように、注意して走る!
そしてそれでも跳ねてしまう少しの泥は、もう気にしない!
そうするなら、泥除けは無くても問題ないと思います。
泥除けが「有るほうがいい」ケース
それでは、泥除けを装備したほうがいいのは、どんなケースなのか?
- 雨の日に、高速で走りたい
- 泥跳ねを完全に防ぎたい
この2つの場合です。
雨の日でもゆっくり走れば、泥跳ねはそんなに起きないわけですが・・
「高速で」走ればもちろん、普通に泥跳ねします。
なので泥除け無しだと普通に、びしゃびしゃになります。
特に、雨の日に「車道」を走りたいのなら、泥除けは必須です。
車道はそもそも低速で走ること自体が難しいですので・・
泥除け無しだとどうしても、泥跳ねを防げないです。
雨の日に高速で走ること自体、あまりおすすめしませんが・・
たとえば長いツーリングなどしていると、雨も高速走行も、完全に避けるのは難しいです。
なので雨あがりなどの状況でも、ある程度速く走りたい!と思う場合は、泥除けをつけたほうがいいでしょう。
泥跳ねを「完全に」防ぎたい場合も、泥除けは必須となってきます。
低速で走れば、泥跳ねは起きないと書きましたが・・
それでもやっぱり「100%」「完全に」飛ばないわけではありません。
どうしても少しは、泥は飛んできてしまいます。
そして日常生活の中、泥が服につくのはどうしても防ぎたい!という場合はあると思います。
そんな中で泥除け無しだと、たとえ低速であっても・・
泥はけっこう、服にダメージを与えてしまうものです。
泥跳ねを防ぎたい事情というのも、人それぞれあるとは思います。
とはいえどんな事情であれ、泥除けをまったく許したくない!できるだけゼロに近づけたい!
そんな場合は高性能な泥除けをつけた上で、低速で走るのをおすすめします。
自転車に泥除け、は「ダサい」のか?
自転車に泥除けをつけるか?と考えるとき・・
ひとつ、大事な事情が浮かび上がってきます。
泥除けをつけるとダサくなるのでは?ということです。
泥除けはもちろん、自転車の見た目を変えます。
なのでたとえばロードバイクのような、無駄なものを装着しない自転車に泥除けをつけた場合・・
無駄なものがついた、カッコ悪い見た目と思うような形になってしまうかもしれません。
なので、自転車に泥除けって、実際ダサいのか?
「ダサくない泥除け」を実現するための、泥除け選びといった方法は?
といったところを、
上の記事で解説しました。
この記事では「自転車に泥除けは必要?いらない?」をテーマにお話ししてみました。