クロモリとアルミの違いは?ロードバイクにおけるそれぞれの位置づけを解説!


橋とクロモリ自転車

ロードバイクなど自転車のフレームにおいて、「クロモリ」と「アルミ」は、
それぞれ、人気素材です。

 

そして、このどっちを選ぶかは、
乗り味がどう?とか、長年使える頑丈さ・・・とかが、
全然変わってくる、重要なポイントです。

 

私は以前に「GIANT Escape RX」という、アルミフレームの自転車に数年乗っていて、
現在は「SURLY CrossCheck」というクロモリフレームの自転車に、これまた数年、乗っています。

ので、数字ではわからない、「乗り味」とか「剛性」とかも含めて、
この2フレームを軸に、2素材の違いを、語ってみようと思います。

「頑丈」なのはどっち?

頑丈さなら、クロモリ!!

というのが、巷の常識だと思いますし、
私もそう思っていたのですが・・・

 

意外にも、「強度」だけなら、アルミのほうがだいぶ上だったりします。

 

【比強度(単位重量当たりの強度)】
アルミ(5083-0):11.5
一般鋼:5.4

理研軽金属工業株式会社ホームページより引用

 

と、あるように、
同じ重さのアルミ(アルミニウム合金)と、鉄(鋼)とを比べてみると、
重さあたりの強度自体は、アルミのほうが2倍近くあるわけですね。

 

自転車フレームの重さは、いろいろなのですが、
クロモリフレームとアルミフレームを比べたとき、2倍とか違ったりすることはありません。

まあ、だいたい、似たような重さのはずです。

 

だとしたら強度が高いのは、フレームひとつぶんを比較するなら、
クロモリなどの鉄ではなく、アルミのほうなのです。

 

じゃあ、頑丈さではアルミが最強か?・・というと、それは違ったりします。

例えば「ヤング率」だと、鉄のほうが圧倒的に上です。

 

ヤング率は縦弾性係数(たてだんすうけいすう)ともいい、剛性を見る為のパラメータで、
数字が大きいほど変形のしにくい材料ということになります。

【ヤング率】
一般構造用圧延鋼材:206
アルミニウム合金:72

「砥石」と「研削・研磨」の総合情報サイトより引用

 

と、あるように・・・
「変形させる力」への抵抗力、というところを見ると、鉄・鋼のほうが圧倒的に上だったりします。

 

と、結論としては、強度をクロモリとアルミで比較すると、

強いパラメーターがそれぞれ違い、一概には言えない

・・・という、身も蓋もない結果になりそうです・・笑

 

どっちが最強か?を、理屈の面からちゃんと言おうとすると、
モース硬度とか、ビッカーズ硬度とか体積弾性率とか、
キリがなくなってしまいますし・・・

クロモリにしてもアルミニウム合金にしても、いろいろな種類があり、
どれとどれを比較するかによっても違ってきますので、一概には言えません・・・

私は素材の専門家でもなんでもないですので、このあたりにします・・笑。

 

 

経験とか、一般的に言われていることのほうから語ってみると・・・

クロモリは寿命が長い、クロモリはダメージに強い、クロモリはキズつきにくい

あたりは、よく言われていることです。

 

これは実際に、ご自身で検索し判断いただく方がいいかもしれませんが・・・

例えば、私がGoogleで検索してみた限りだと、
「クロモリフレーム 破断」で検索した場合と、「アルミフレーム 破断」で検索した時とでは、
クロモリのほうが圧倒的に、破断事例は少ないな・・と、感じました。

 

実際、私自身は、自転車の「頑丈さ」を優先して、
所有する自転車のフレームは2台とも、クロモリフレームにしています。

「乗り心地がいい」のはどっち?

乗り心地は、以前に乗っていたアルミと、現在乗っているクロモリだと、
はっきりと体感できるくらいに・・・

クロモリのほうが、乗り心地がいい

です。

 

なんと言いますか、段差を越えるたびに「びよん!びよん!」と、
サスペンションもついていないのに、まるでバネのように衝撃を吸収してくれるのを体感できます。

 

対してアルミの自転車は、段差を越えるときには「カン!」と、
あー硬いな・・と、衝撃吸収力は低いなと、感じます。

 

もちろん、素材だけではない、ジオメトリーの違いとか、
他のパーツの影響とかは、あるかもしれませんが・・・

少なくとも、大きい影響を与える「ホイール」については、
アルミの時とクロモリの時とで同じホイールを使っていますので、
ホイールの影響!では、無いと言えます。

 

なのでロングライドなどにおける、自転車の「乗り心地」を追求するのなら、
クロモリを選ぶ!で、ここは良いのではないかと思います。

「軽い」のはどっち?

軽いのは、アルミ!!

というのは、常識だとは思いますが・・・
ここでは少し、深堀りしてみたいと思います。

 

アルミニウムの比重は2.7。鉄(7.8)や銅(8.9)と比べると約3分の1です。
同じ体積ではアルミのほうがずっと軽くなります。

理研軽金属工業株式会社ホームページより引用

 

とあるように、
使う材料が同じ量なら、アルミの重さは鉄の1/3くらいになります。

一円玉を、同じ形で、鉄で作ったとしたら3倍の重さになるわけです。

クロモリは鉄の「合金」ですので、厳密には少し違ってくるでしょうが・・・
まあ、ざっくりとした規模感で言えば、そんなもんでしょう。

 

しかし、アルミフレームはクロモリフレームの1/3の重さなのか・・というと、そんなことは無く、
だいたいで言うと、アルミの自転車はクロモリ自転車より1kgほど軽い・・というのが、相場だと思います。

これはそのまま、フレームの重さの差、ですね。

 

もちろん、アルミフレームにもクロモリフレームにも、重量級から超軽量級までありますので、
一概には言えないのですが・・・
全体をざっくりと見た相場は、そんなもんだと思います。

 

クロモリは少量の素材でも十分な強度を実現できるので、少ししか使われないのですが・・・

アルミはクロモリと同じくらいの素材量で、同じような形のフレームを作ると、
1/3くらいの強度しか確保できないので、すぐ破断してしまうでしょう。

なのでアルミでは、クロモリの3倍くらいの、はるかにたくさんの素材量を使いますので、
結局、最終的には、そのくらいの重量差に落ち着くんだと思います。

クロモリフレームは細いものが多く、アルミフレームはぶっとくてマッチョなものが多いのは、
このへんが理由でしょう。

 

クロモリの、超軽量フレーム!というものも、探せば有るのですが、
やっぱり軽さでは、アルミの軽量フレームには敵わないです。

 

なのでまあ、結論としては、一般論と同じになるのですが・・・

「軽さ」が欲しいのならアルミフレーム!で、いいのではないかと思います。

 

まあ、軽さを追求するなら最強は結局、カーボンなわけですが・・笑。

 

 

と、いくつかのポイントにおいて、クロモリとアルミを比較してみました。

 

現代だと、GIANTなど有名メーカーの完成車は、ほとんどアルミ(とカーボン)になってしまい、
クロモリ自転車は意外と、手に入らなくなってきていますが・・・

それでも探せば、高級品とかではなく普通の価格で、
クロモリの完成車とか、クロモリフレームとかは普通に、手に入ります。

 

例えば私は、現在のフレームを「SURLY」から購入しましたし、
「FUJI」とか「ANCHOR」とかも、クロモリ自転車を売っている代表的メーカーですね。

 

フレーム素材としてアルミを選ぶにしろ、クロモリを選ぶにしろ・・・

その素材はどんな特性なのか?まで、知った上で選ぶと、
より深い基準が持てますので、選びやすくなるのではないか・・と、思います。



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運営者:じてまにドクター

 

海岸線沿いのブロンプトン

 
自転車通勤から自転車にハマり、その後も自転車のある生活を楽しみ続けている、いち自転車マニアです。
 
【年齢・性別】30歳台、男性

【居住地域】九州のどこか

【自転車趣味歴】7年程度

【方向性】まったりライド方面

【職業】
元、とある総合病院の内科医・研究員です。

現在は、企業の産業医をしています。

医師目線から運営しているブログはコチラ
(日々のカラダの使い方を整え、痛みや不調の改善を目指すブログです)

【所有自転車】
ブロンプトン:独自の魔改造がほどこされた、超小さくなる折りたたみ自転車です。クルマに常備したり、輪行で旅先に持ち込んだりと使い倒しています。

SURLY CrossCheck:初めてフレームから組み上げたロードバイク系自転車です。ハンドルやタイヤを換装することで、マウンテンバイクモードとかクロスバイクモードとかにチェンジできます。

以上の2台です。

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