コンパクトクランク?それともノーマルクランク?
・・というのは、クランクを交換しようとすると大抵、考えることだと思います。
コンパクトクランクはギアが小さめ、ノーマルクランクはギアが大きめのクランクですね。
そして、コンパクトクランクにしようかな?と思ったとき・・
コンパクトクランクの「デメリット」って、何?
というのは、気になるところだと思います。
私自身はコンパクトクランク派なのですが・・
大きいギアのノーマルクランクと比べた「デメリット」も踏まえたうえで、使っています。
なのでこの記事では、コンパクトクランクのデメリットって、何?
許容範囲?どんな人なら、デメリットがあっても問題ない?
そんなところを解説していきます。
目次
コンパクトクランクのデメリットは、ここ!
コンパクトクランクの、ノーマルクランクと比べた特徴は?
と言えばもちろん「ギアが小さいこと」です。
まあ、当たり前ですよね。
製品によって差がありますが、ノーマルクランクだとギアの歯数は、53-39Tとかそのくらいで・・
コンパクトクランクだと50-34Tくらい、という感じだと思います。
そしてコンパクトクランクのデメリットは、この「ギアが小さい」デメリットそのものになります。
ギアの重さは基本的に、フロントギアの歯数に「正比例」します。
なのでノーマルクランクのアウターギアを53T、コンパクトクランクを50Tとする場合・・
コンパクトクランクのギアの重さは、ノーマルクランクの94%くらいになります。
インナーのほうはノーマルクランクを39T、コンパクトクランクを34Tとするなら、
コンパクトクランクはノーマルクランクの87%くらいの重さになりますね。
この差を大きいととるか?小さいととるか?は人それぞれでしょうが・・
まあ、コンパクトクランクとノーマルクランクではギアの重さに、そのくらいの差が出ます。
コンパクトクランクのほうが、全体的にギアがちょっと軽くなるわけですね。
そうなってくるともちろん、コンパクトクランクには対応できない速度域がでてきます。
ノーマルクランクのいちばん重いギアなら、出せるトップスピードは・・
より軽いギアしか無いコンパクトクランクでは、出せませんよね。
と、コンパクトクランクのデメリットをまとめると・・
「重いギア」が限られるので、トップスピードが若干低くなる
ということになると思います。
それでも、コンパクトクランクを使い続ける理由
それでは・・ノーマルクランクだけが対応できて、コンパクトクランクには対応できないレベルのギアって・・
どのくらいの重さなのでしょうか?
プロが、ロードレースで使うくらいの重さだと思います。
ツール・ド・フランスといった最高峰レースであっても、
使われているクランクの歯数は基本的に、市販のクランクと変わりません。
つまりトッププロたちは、普通のノーマルクランクで70km/hとかいう、とんでもスピードを出していることになります。
そして・・ここまでのスピードが出るギアは、ほとんどの人には必要ないと思います。
ロードバイクで公道を走っていて、50km/hを越えるほどのスピードで走ることは、稀だと思います。
プロであっても個人では、そうそう出せるスピードではないでしょうし・・・
(ちなみに50km/hで1時間走れるなら、「アワーレコード」という競技の世界記録レベルです)
下りならもちろんブレーキを離せば出るわけですが、そのときはギアの重さは関係ないですし、
「下りで本気で漕ぐ」なんてことを日常の中でやる人は・・まあ、なかなか居ないと思います。
普通はまあ、30km/h巡航もできれば十分でしょうし・・・
誰かに風よけになってもらって走るにしても、35km/hも出れば御の字ではないでしょうか。
そしてそのくらいのスピードなら、コンパクトクランクでも「軽すぎる」なんてことは無いものです。
リアギアの重さにもよりますが・・・
コンパクトクランクでもアウタートップにでもすれば、公道で普通に出す最高速度くらいは、余裕でクリアできる重さになってきます。
と、いうわけで・・・
私自身を含め、トッププロより遥かに脚力が弱い、ほとんどの人の場合には・・
コンパクトクランクだって、じゅうぶんに、まったく問題ないくらいの「重いギア」なのです。
そして「軽いほう」のギアは、いくらあっても有りすぎることはないです。
キツい山道・・「もう一段ぶん、ギアを軽くできる」ことの価値は・・
自転車を趣味にする方であれば実感しているところなのでは、と思います。
なのでインナーギアをより軽くできる、コンパクトクランクのほうがそういう面でも良いのでは、と感じます。
もちろん、基準や選択は人それぞれですし・・
もしあなたがプロのロードレーサーであったり、将来的に目指していたりするのであれば、
話はまったく変わってくるとは思いますが・・・
ノーマルクランクとコンパクトクランク、おすすめはどっち?と聞かれたら、
一般人なら、コンパクトクランク!
と、私なら答えます。
今回はコンパクトクランクのデメリットをテーマに、いろいろとお話ししてみました。