コンパクトクランク?それともノーマルクランク?
・・というのは、クランクを交換しようとすると大抵、考えることだと思います。
コンパクトクランクはギアが小さめ、ノーマルクランクはギアが大きめのクランクですね。
もちろん人によるところで、正解は無いのですが・・・
たいていの人は「コンパクトクランク」のほうがいい
と、私としては思いますので、理由を添えてお話ししてみます。
ノーマルクランクは「プロのレース」レベル
ノーマルクランクだと歯数が、53-39Tとかそのくらいの「大きいクランク」になるわけですが・・・
もちろんそのぶん、ペダルが重いかわりによく進む「重いギア」になります。
どのくらい重いのか?
プロが、ロードレースで使うくらいの重さだと思います。
ツール・ド・フランスといった最高峰レースであっても、
使われているクランクの歯数は基本的に、市販のクランクと変わりません。
つまりトッププロたちは、このノーマルクランクで70km/hとかいう、とんでもスピードを出していることになります。
そして・・ここまでのスピードが出るギアは、ほとんどの人には必要ないと思います。
ロードバイクで公道を走っていて、50km/hを越えるほどのスピードで走ることは、稀だと思います。
プロであっても個人では、そうそう出せるスピードではないでしょうし・・・
(ちなみに50km/hで1時間走れるなら、「アワーレコード」という競技の世界記録レベルです)
下りならもちろんブレーキを離せば出るわけですが、そのときはギアの重さは関係ないですし、
「下りで本気で漕ぐ」なんてことを日常の中でやる人は・・まあ、なかなか居ないと思います。
普通はまあ、30km/h巡航もできれば十分でしょうし・・・
誰かに風よけになってもらって走るにしても、35km/hも出れば御の字ではないでしょうか。
そしてそのくらいのスピードなら、コンパクトクランクでも「軽すぎる」なんてことは無いものです。
リアギアの重さにもよりますが・・・
コンパクトクランクでもアウタートップにでもすれば、公道で普通に出す最高速度くらいは、余裕でクリアできる重さになると思うのです。
と、いうわけで・・・
私自身を含め、トッププロより遥かに脚力が弱い、ほとんどの人の場合には、
コンパクトクランクでも、まったく問題ないくらいの「重いギア」なのです。
実際、私自身は現在「44T」のアウターギアを使っていて、これでも十分な重さがあると思っています。
そして「軽いほう」のギアは、いくらあっても有りすぎることはないです。
キツい山道・・「もう一段ぶん、ギアを軽くできる」ことの価値は・・
自転車を趣味にする方であれば実感しているところなのでは、と思います。
なのでインナーギアをより軽くできる、コンパクトクランクのほうがそういう面でも良いのでは、と感じます。
もちろん、基準や選択は人それぞれですし・・
もしあなたがプロのロードレーサーであったり、将来的に目指していたりするのであれば、
話はまったく変わってくるとは思いますが・・・
ノーマルクランクとコンパクトクランク、おすすめはどっち?と聞かれたら、
一般人なら、コンパクトクランク!
と、私なら答えます。