「スプロケット」を締められるトルクレンチって、無い?
・・というのは、自転車整備に慣れた方であれば、考えることだと思います。
トルクレンチは、自転車整備における超重要アイテムです。
ステムのボルトとか、サドルのボルトとか・・・
そういった場所を正しいトルクで固定すれば、トラブルが起きる可能性を下げることができます。
しかし・・「スプロケット」に対応したトルクレンチ・・というのは意外と、見つけにくいものです。
スプロケットも当然、このくらいの力で締めるべき・・という「規定トルク」が決まっています。
それより緩いと、走っているうちに緩んできたりしかねないですし・・・
それより強く締めすぎだと、固着して外れなくなったり・・なんてことが起きかねないです。
なのでスプロケットに対応したトルクレンチを入手して、締めるときにちゃんと使う・・というのは大事なことです。
私自身はもう5年ほど、トルクレンチを使った自転車メンテナンスをしていて、
スプロケットを締めるときにも毎回、対応したトルクレンチを使っています。
なのでこの記事では「スプロケットに対応したトルクレンチ」を紹介していきます。
スプロケットに対応したトルクレンチは、これ!
まず、紹介してみますと・・
このSK11 SDT3-060というトルクレンチです。
このトルクレンチは普通のボルトを、適正トルクで締める・・といった基本的な機能以外に、
いろいろな特殊ビットを使うことで、さまざまなパーツを締めることができます。
そしてスプロケットの締めにも、対応しています。
スプロケットを締めるためには・・・
この「24mm」ソケットと、
この「ロックリング締め付け工具」のふたつが、本体に加えて必要です。
実際に、組み合わせてみると・・・
まず、24mmソケットのほうを、トルクレンチ本体にセットします。
そして・・・
ロックリング締め付け工具を、その上からセットします。
これでスプロケットを、締め付けできる状態になりました。
あとは、トルクを設定したうえで・・・
こんな感じでスプロケットの締め付け部分に挿し込み、回すだけです。
それで規定トルクでちゃんと、スプロケットを締めることができます。
スプロケットは40.0 N・mとか50.0 N・mとかいう、かなり強いトルクで締めないといけないですので、
レンチが細い・弱いものだと力を掛けにくかったりするのですが・・・
この「SDT3-060」は本体がしっかりしていて、握り部分も太く・握りやすく、強いトルクを掛けるのにもまったく問題ないです。
普通のボルトを締めるのに、トルクレンチが使われることは多いのですが、
ちょっとマニアックなパーツの「スプロケット」には使われない・・ということは多いです。
しかしもちろんスプロケットも重要なパーツで、トルクレンチでトルク管理をして締めるほうがいい部分です。
スプロケットに対応していないトルクレンチを入手しても、結局、スプロケットのために新しいトルクレンチが必要・・なんてことになります。
なのでもし、新しいトルクレンチを購入しようとしているのなら、スプロケットにも対応したSK11 SDT3-060は悪い選択にはならないのでは・・と思います。