パークツールのTM-1は、スポークテンションメーターの中でも定番です。
そして私自身、これを3年ほど前に購入し、何度もホイール整備に使っています。
しかしネットを探してみても、このアイテムのわかりやすいレビューはあまり無いなぁ・・と思います。
モノとしては、これですね。
この記事では、パークツールのTM-1ってどんなスポークテンションメーターなの?
操作のしやすさは?精度は正確?激安品と比べてどう違う・・?
そんなところを解説していきます。
目次
具体的な「使い心地」を解説!
まず、製品の外観としては・・・
こんな感じです。
そしてこのスポークテンションメーターは、
「ひとつめのプレート」「ふたつめのプレート」「バネ」の3種類のパーツでできています。
ひとつめのプレートは上の画像の、青いプレートです。
ふたつめは・・・
こんな感じの、裏側の黒いプレートですね。
そして・・・
裏側にはこんな感じで、バネがついています。
握り部分のパーツとか、細かいところはあるものの・・・
基本的に、この3パーツだけで作られたシンプルな製品ですね。
実際に、スポークのテンションを測るときは・・・
こんな感じで手で、ぎゅっと握ります。
そうすると・・スポークを挟みこむ部分が、
ここから、
ここまで動きますので、この状態で点線の位置に合わせるようにスポークを挟み込みます。
こんな感じでこの状態で、手を離します。
挟み込まれたスポークがすこしだけ歪んでいるのが、見えるかもしれません。
この状態になると、メーターが・・・
こんな感じでスポークテンションを示してくれます。
スポークテンションはkgf(キログラム重)で表すもので、この数字はkgfではないので「換算」が必要にはなりますが・・・
「パークツール TM-1 スポークテンションメーター換算表」を引用
こんな感じの換算表が製品についてきますし、同じものをネット上からも落とすことができます。
この表を見ればかんたんに換算できますので、心配はいらないです。
と、ちょっと詳しめに使い方を解説しましたが・・
実際にはぎゅっと握ってセットして、ぱっと離して目盛りを読み取り、またぎゅっと握って次のスポークにセットして、ぱっと離して・・・
みたいな感じでさくさくと、連続でスポークテンションを計測していけます。
スポークテンションメーターの使い方は、
上の記事で詳しく解説しています。
良い点:「剛性」が高いです
と、「使い方」はこんな感じなのですが・・・
この製品の良いところは価格のわりに、性能が良いところだと思います。
まず・・このスポークテンションメーター、「剛性」が高いです。
剛性といえば自転車のフレームとかでも、よく聞く単語ですが・・・
つまりは「力を加えてもたわまない」・・とか、そんな意味ですよね。
そして精度が命の「メーター」といった工具で、剛性が低いと・・まずいです。
スポークテンションといった力を正確に測ろうとしても・・ぐにゃぐにゃとたわんでしまうようでは、難しいですよね。
そしてこのTM-1はメインのプレートが、非常にしっかりした金属でできています。
全力で力を入れて曲げようとしても、おそらく曲げられないくらいですね。
(実際に試してはいませんが・・笑、そんな感じがします)
例えばAmazonだと、3,000円とか、2,000円を切るような「安い」スポークテンションメーターもあります。
私自身、このTM-1を買うまえに1個、2,000円くらいのものを買ったことがあるのですが・・・
それはTM-1に比べると明らかに「剛性」が低くて、ぐにゃぐにゃ・ぐらぐらしていて、
メーターとしてこれはどうよ・・と思うような品質でした。
そしてTM-1に買い替えて、そのかっちりした使い心地に、
最初からコレ買っとけばよかったやん・・となったものです。笑
逆に、さらに高価なものもたくさんありますが・・・
品質的にはこのTM-1で十分で、それ以上はもう、例えば自転車ショップのプロが買うようなシロモノ・・
という認識でいいのではないか、と思います。
と、スポークテンションメーターに高度なギミックとかは必要ないわけですが、
そのぶん基本となる「剛性」は重要度が、より高いです。
そしてTM-1はそこをしっかりと満たした、つくりの良い製品だと思います。
なのでスポークテンションメーターが欲しい!と思うのであれば、
大きな間違いにはならないのでは・・と思います。