グーグルマップは長い間、日本での「自転車ルート検索」ができませんでした。
しかし・・2020年9月、ついに、できるようになりました。
とはいえ・・出来るようになったとは言っても、本当に使いやすいの?
本当に自転車フレンドリーな、走りやすい道がでてくるの?
実はクルマとほとんど同じ道がでてくる!とか、無い?
・・と、グーグルマップでの自転車ルート検索がちゃんと「使える」ものなのか?
というのは、気になるところだと思います。
私自身、グーグルマップでのルート作成を長年やってきたこともあり、「自転車ルート」機能の出来はとても気になりました。
ので、いろいろ調べてみたうえで徹底レビューしたいと思います。
目次
まずは、開く方法
まずは、グーグルマップで「自転車ルート」を開く方法ですが・・・
そして、行きたい場所をクリック、もしくはタップして普通に「経路を検索」します。
そして・・・
グーグルマップより引用
ここにある「自転車マーク」を選ぶだけですね。
これだけで勝手に、自転車ルートが表示されます。
以前は自転車ルートが日本未対応でしたので、自転車マークは選べず自転車ルート表示ができなかったのですが・・・
ある時突然、できるようになっていました。笑
と、これだけで自転車ルートは表示できるわけですが・・・
表示されるルートは実際、使いやすいルートなんでしょうか?
「高速道路」「有料道路」「準高速道路」は、ちゃんと避けるみたい
まず、いちばん基本的なところとして、
そもそも「自転車が入ってはいけないような場所」は、自動でちゃんと避けるようです。
例えば以下は、「福岡市」から「糸島」への移動ルートなのですが・・・
ぱっと見ではわかりにくいかもしれないのですが、
「都市高速」といった有料道路をちゃんと避けて、糸島まで行けるルートが示されています。
対して、クルマのルート検索だと・・・
こんな感じで「都市高速」を使った、最短ルートが表示されます。
他にもいろいろ試してみたのですが、
高速道路や有料道路はちゃんと、ナシでルート検索されるみたいですね。
クルマのルート検索でも、設定で高速道路ナシとかはできるのですが・・・
やっぱり自動で、なにも考えなくてもナシルートを選んでくれるのは便利です。
加えて「無料だけど、ほとんど高速道路みたいなもん」といった道路も、日本には多いです。
クルマが100km/h近くで走っているような、高速道路みたいな構造の、無料道路ですね。
こういう場所は自転車は危険すぎるので、避けるべきなのですが・・・
私がいろいろ検索してみた限りだと、自転車ルートモードだとそういう道路も自動で避けてくれるようでした。
のでひとまず「高速道路系」の回避においては、まったく問題なく動作してくれるな、と思いました。
「自転車に最適化した道」を、ちゃんと選ぼうとしてくれる
自転車には、自転車にとって走りやすい道があります。
そしてその道は、クルマにとって走りやすい道とは違ってきます。
なので「クルマモード」と「自転車モード」とでは、選ばれる道がだいぶ違ってくるはずです。
で、実際にルートを比べてみると・・・
クルマモード(比較のため、高速道路なし設定)と、自転車モードとで、
同じ出発地・目的地にしてルートを作成してみると、
それぞれで、かなり違うルートが作成されました。
どういった基準でルートが違ってきたのか?は、はっきりとは分かりませんでしたし、
おそらくグーグル独自の、AIなどを駆使した方法でルートを引いているのでしょうが・・・
少なくとも自転車ルートが、「クルマルートの焼き直し」では無いということは、言えると思われました。
おそらく今後も「自転車に向いたルート」を作成してくれるよう、どんどん進化していくでしょうし、
検索ひとつで、本当に自転車に最適なルートが出てくるようになるのかも・・というのは、かなり期待大なところだと思います。
「登り回避」も、けっこういい感じ
自転車に「登り」は天敵です。
クルマだと山をひとつくらい越えても、特に疲れませんし、気にもならないものですが・・・
自転車ルートで「登り」区間がひとつでもあると、キツさは格段に跳ね上がるものです。
なので自分を追い込むのでもない限り、登りを避けるルートのほうがいいのですが・・・
グーグルマップの自転車ルートモードでは、ある程度登りをちゃんと避けてくれるな、と感じました。
わざと山を越えるルートを、クルマモード(高速道路なし設定)と、自転車モードとで作成してみたのですが・・・
いろいろ試してみたのですが、
クルマモードのときは山を越えるルートを選択していたところを、
自転車モードだと迂回して、平地を行くルートを選んでくれることが多かったです。
なので自転車向けに「登り・坂が少ないルートを選んでくれる」という機能が、ちゃんと働いているのではないか・・と思われました。
「自転車専用レーン優先」は、難しそう
自転車で街中を走るときは、自転車専用レーンが有るとかなり、走りやすいです。
なのでできるだけ、専用レーンがある道を選びたいところですが・・・
しかし私がいろいろ試してみた限りでは、自転車専用レーン優先は難しいかな、と思われました。
あえて出発地と目的地との間に、自転車専用レーンありの道を含めて検索をしてみたのですが、
自転車専用レーンがある道を優先的に選ぶ・・ということは、やってくれないかな、と感じられます。
しかしまあ、「自転車専用レーンの有無」なんていう情報は、収集が難しいでしょうから、仕方がないところなのかもしれません。
今後レベルアップするところかもしれませんので、期待して待つべき・・というところでしょう。
総合的に・・かなり良い!と感じました
と、いろいろ見てきたわけですが・・・
グーグルマップの自転車専用モードは、いろいろな自転車ルート作成方法の中でも、
トップクラスに使いやすい方法なのではないか、と感じました。
日本ではまだまだサービス開始したばかりの状況ですので、これからの伸びしろのことも考えるとより強く、そう思います。
例えば私は長年、グーグルマップからルートを作る方法というものを使ってきていて、
他の方法に乗り換えることが考えられないくらい、便利だと感じていたのですが・・・
これまではやはり「自転車ルートモード」が使えなかったのが、不便だな・・と思うところではありました。
そして今回、自転車ルートモードが解禁されたことにより、
グーグルマップでルートを作る方法がさらに、レベルアップしたなぁ・・!と思いました。
今回はグーグルマップの自転車ルート対応をテーマにお話ししました。