ブロンプトンの純正ペダルは、「折りたたみ」ペダルです。
これは、一瞬でパチン!と収納できて、すごく便利なのですが・・・
これを「取り外しペダル」に交換してみるのも、
意外と良い選択かもしれません。
実際に私自身は、「ブロンプトン x 着脱式ペダル」を気に入って、
もう5年ほどこの仕様で運用しています。
なのでこの記事では、ブロンプトンに着脱式ペダルって、どう?
折りたたみと比べて便利なの?メリット・デメリットは?
そういった疑問に答えていきます。
目次
ブロンプトンに「着脱式ペダル」をつけると、こう変わる!
ブロンプトンの、純正折りたたみペダルを取り外し、
かわりに着脱式ペダルをつけると・・
まず第一に、剛性が高くなります。
ペダルには「軸」があるわけですが・・・
折りたたみペダルは折りたたむ関係上、一本の「軸」を作れません。
例えばこれはおなじみ、ブロンプトンの折りたたみペダルですが・・・
こんな感じで、ペダルに金属の「軸」は通っていません。
通っていたら、折りたためなくなるからですね。
ペダル全体の構造はしっかりしているので、そこそこの剛性はあるのですが、
やはり登りとかで強いパワーが掛かったときには、力がある程度「逃げている」のを感じます。
対して・・
対してこれは私が使っている、「三ヶ島」製の取り外しペダルなのですが、
ペダルにしっかりした、一本の「軸」があるのが見えると思います。
この軸を・・
こんな感じで、アダプターに挿入し、さらに押し込んで固定するわけですが・・
金属の軸がしっかり活きますので、すごく高い剛性が確保でき、
おもいっきりパワーを掛けたりしても、ぜんぜんパワーが逃げないのがはっきりわかります。
回転の良さも、取り外し式のほうが上だと感じます。
折りたたみペダルは構造上、「回転」を重視しにくいんだと思います。
そして「尖った部分」がなくなるので、折りたたんだブロンプトンを持ち運びやすくなります。
ブロンプトンの純正折りたたみペダルは、赤丸の部分あたりのトゲやギザギザが身体に当たり、
長時間ブロンプトンを抱えて運ぶとき結構、痛いです。。
対して、
取り外しペダルだと、こんな感じでアダプターだけが残る形になりますので、
身体へのチクチク感とかはほとんど、無くなってくれます。
一方、デメリットですが・・・
ブロンプトンを輪行形態にするときの、ペダルの処理はかなり遅くなります。
折りたたみペダルは、パチン!と一瞬で折りたためますが・・・
取り外しペダルは「アダプターを操作して、抜き取って、バッグなどにしまう」という動作が必要だからですね。
どんなに慣れてもやっぱり、数秒はかかりますので、
ブロンプトンの「折りたたみにかかる時間が増えてしまう」というのは、それなりに大きいデメリットだと思いました。
着脱式ペダルは「三ヶ島製」がおすすめ!
と、そんな取り外しペダルなのですが・・・
いくつかのメーカーが出しているのですが、
個人的なイチオシは「三ヶ島」というメーカーの、「Ezy Superior」というタイプのペダルです。
私がブロンプトンに装備しているのは、これですね。
三ヶ島製のペダルは剛性とか、回転の良さとかいった基本性能がすごく高いです。
これは普通のペダルだけでなく、取り外し式ペダルでも同じですね。
そして三ヶ島の取り外しペダルには「Ezy」タイプと「Ezy Superior」タイプとがあるのですが・・・
「Ezy」タイプは着脱のときに、抜け落ち防止リングをはめたりとかなり面倒なのですが、
「Ezy Superior」タイプならワンタッチで簡単に、着脱できます。
この赤丸部分のあたりの、アダプターを軽く回しながら引き抜くだけで、
簡単にペダルが外れます。
もちろん、走行中に抜けたりしないようなメカニズムも装備されています。
こんな感じで、装着したり外したりできるわけですね。
とはいえ・・ブロンプトンは「左ペダル」だけを、小さくできれば十分です。
右ペダルのほうは・・・
こんな感じで、折りたたみサイズを大きくはしない形になりますので、折りたたむ必要はないです。
とはいえ取り外しペダルは、左右セットで売られていますので・・・
こっちは「取り外し式じゃない」ペダルなのですが・・・
取り外せないタイプのペダルも入手し、
左には取り外しペダル、右には取り外しじゃないペダルを装着する・・というのが、
ブロンプトン的には、いちばんスマートだと思います。
もちろんコスパ的には、ちょっと悪くなってしまうのですが・・笑
私はこの方法を使っています。
・・と、ブロンプトンで取り外しペダル使いたい!という時は、
「Ezy Superior」タイプのペダルを選んでおけば、大きな間違いはないのではないか・・と思います。
取り外したペダルは、こう「運ぶ」
ブロンプトンで取り外しペダルを使うときには、ひとつ、大事なポイントがあります。
取り外したペダルを「どう持ち運ぶのか」・・ということです。
これは、折りたたみペダルだと気にしなくていいところですね。
ネオジウム磁石などの、強力なマグネットでくっつけて運ぶ方法を見かけて、試してはみたのですが・・・
この方法はぶつけたりでちょっと衝撃を与えると、どうしても外れてしまうので、
私の場合はまともに使えませんでした。。
ペダルが地面にガン!ガランガラン・・と音とともに転がっていくのは、
けっこう恥ずかしいものです・・笑。
なので私の場合は、ブロンプトンにペダル収納専用のバッグを装着し、
輪行時はそこに入れておく・・という方法に、落ち着きました。
モノとしては、これですね。
通常はロードバイクの、トップチューブなどに装着するものなのですが、
これを・・・
こんな感じでハンドルバーあたりに装着し・・・
こう、ペダルを入れておくわけです。
これならブロンプトンをどんなに振り回そうが、ペダルが落ちることはなくなります。
こんな感じで折りたたむときも、特に干渉はしていません。
ハンドルまわりの設置品などが干渉する場合は、
こんな感じで、ハンドルポストを挟んで「逆側」に設置することもできますね。
もちろん逆側の場合も、基本的に折りたたみ干渉は起きません。
一応の注意点としては、このバッグと、先程紹介した「三ヶ島 Esprit Ezy Superior」取り外しペダルの組み合わせだと、
ペダルにリフレクターの装着ができなくなってしまいます。
リフレクターを装着すると大きすぎて、入らなくなってしまうんですね。
しかし右ペダルには普通にリフレクターは装着できますし、
チェーンステーなどに足すこともできますので、
左ペダルにリフレクターをつけられなくなるのは、さほど大きなデメリットでもないかな・・とは思いました。
あくまでこれは一例で、うまくいけばどんな方法だっていいのですが・・・
例えばこういう方法なら、「取り外したペダル」が足を引っ張りませんので、
いい感じなのでは・・と思います。
と、「ブロンプトン x 着脱式ペダル」は案外、相性が良いです。
純正折りたたみペダルもかなり、良いとは思うのですが・・・
私自身はいろいろ考えた結果、取り外し式のほうを採用し、
もう5年以上は変えずに使い続けています。
最終的にどういう方法を選ぶかは、人それぞれでしょうが・・
もし興味があれば一度、試してみてはどうか・・と、思います。