自転車・・特にクロモリフレームや鉄製パーツは、「防錆」が必要です。
そしてレスポ(RESPO)の防錆スプレー「RS-930S」は、自転車の錆止めスプレーとして定番品です。
なのでクロモリフレームを買ってみたけど、錆びたら困るから防錆しないとなぁ・・
良い防錆方法って、なにか無いかな?
と思った場合、レスポの防錆スプレーは候補に上がりやすいです。
しかし、この防錆スプレーを買おうかな?を検討する場合・・
- 本当に錆を防げるの?
- 防げるとして、どのくらいの期間?
- 匂いがきつい!とか、やたらべたつく・・とかの、使いにくいポイントはある?
といったことは、気になるところだと思います。
私自身はこの記事を書いている7年前に、このスプレーの1本目を購入し・・
そして現在まで、クロモリフレームやパーツの防錆に使い続けています。
なのでこの記事では、レスポの防錆スプレー(RS-930S)って、どう?
そんなところを解説していきます。
目次
本当に、錆を防げるの?
このスプレーを吹いておけば・・本当に、錆を防げるの?
いちばん気になるポイントは、ここになると思います。
そして、ここにお答えしておくと・・
ちゃんと、長期にわたって錆を防ぐことができる!
7年使ってきた経験から、そう言えます。
まず・・私は「ブロンプトン」という、クロモリフレームの折りたたみ自転車を愛用しています。
そしてこの自転車は買ってすぐに、レスポの防錆スプレーを、
この記事で解説しているような方法で、フレーム内部全体にたっぷりと染み込ませました。
そしてその後も1-2年ごと程度に、スプレーを追加噴霧してきました。
そして「基本的に室内保管」「雨の中でもふつうに走る」「雨の長時間駐輪も普通にする」といった条件で・・
合計で7-8年程度の間、使い倒してきました。
その結果、どうなったか?
メインフレーム内部は、外から見える範囲だと、こんな感じになっています。
まあ、長期間乗っていますので、多少の錆が浮いてはいますが・・
フレームを侵食するような「深刻な錆」は見える範囲では無いな、と思いました。
7-8年もの間、雨天ライドもするという条件で、この程度の錆に抑えきれるのなら・・
「じゅうぶんな防錆能力がある」と言ってしまっていいのでは、と思います。
防錆スプレーを使わなくても錆びなかった、とか無い?
と思われるかもしれませんが・・
この折りたたみ自転車は、買ったばかりの頃に防錆なしで使っていて、
パイプ内が少しずつ錆びてきたので、あわてて防錆スプレーを使ったところ錆が止まった・・
という経験があるので、ちゃんと防錆スプレーが効いているものと思われます。笑
公式サイトの情報としても、
長期防錆効果持続
直接泥水や雪などと接触しない部分は、半永久的に持続。
過酷な状況下でも、防錆効果は1年間持続します。レスポ公式サイトの該当ページより引用
とあり、自転車のフレーム内部はもちろん泥水や雪と接触はしませんので・・
やっぱり、少なくとも長期にわたって防錆効果がある!と言えるでしょう。
使い方・使い勝手はどんな感じ?
防錆効果はちゃんと有るとして・・
スプレーの「使い勝手」はどうなの?
かかったらまずいパーツが多いとか、やたら匂いがキツいとかで、
使いにくい製品・・なんてことは無い?
というのは、もしかしたら思われることかもしれません。
そしてここに関しても・・答えは「特に問題ない」、です。
かかったらまずいパーツはあるのか?
他のパーツにかかってしまう!・・は、スプレーの弱点です。
ヘラなどで塗るタイプなら、飛び散ることは無いですが・・
スプレーは「すばやく施工できる」「狭い場所にも吹き込める」といったメリットのかわりに、
狙ったパーツ以外にも付着してしまうことがあります。
たとえばフレーム内部に吹き込もうとして、タイヤのゴム部分とか、パーツのプラスチック部分とか・・
そういう金属「以外」の部分にも、掛かってしまう可能性が出てきます。
もちろん、できるだけ注意はしますが・・それでもなかなか完全には、防ぎにくいですね。
とはいえここは「問題ない」が、結論です。
あらゆるパーツに使用できる安心設計
全ての金属を始め、ゴム・樹脂・塗装面にも使用可能です。
レスポ公式サイトの該当ページより引用
と、公式サイトに書いてある通りですね。
具体的に、このスプレーをクロモリフレームにどう使うのか?については、
この記事で詳しく解説しています。
そして実際に私自身、そんな感じで作業をしていて・・
フレーム防錆のときにプラスチックパーツ部分に掛かってしまったり、はよくあります。
しかし、それで変色・劣化・・とかは確認している限りでは、起きていません。
とはいえホイールの「リム」だけは、カバーしておくことをおすすめします。
リムは、ブレーキ性能に直結する部分ですので・・
掛かってダメージは無いとしても、滑ってブレーキ能力が落ちるかもしれません。
(ディスクブレーキの場合は、ここは関係ないです)
噴霧の強さは?吹いた後べとつく?
実際の、スプレーとしての使い勝手はどんな感じ?
まず・・スプレーの「強さ」は、わりと強めです。
水平に全力噴射したら、2-3mは飛ぶかな、といった感じですね。
スプレー力が強いと、狭いところまでしっかり防錆できる反面・・
噴射ミスなどで、関係ないパーツに当てまくってしまう可能性がでてきます。
噴射力のコントロールは可能ですので、ちょっと弱めにコントロールしながら吹くといいと思います。
スプレーの「色」は・・
こんな感じで透明ベースの、少し白色がかったような感じですね。
噴霧により、自転車にヘンな色が付いてしまう・・とかも、気にしなくていいと思います。
そして噴霧したあとの触り心地は、「さらさら」タイプです。
噴霧した直後も、べとつきはしないです。
乾くまでには、環境にもよりますが・・1日もしくは2日くらいはかかる感じです。
(フレーム内部なら乾いてなくても関係ないので、乗るには問題ないです)
スプレーとしての使い勝手は、そんな感じですね。
「匂い」がキツい!とかは無い?
「匂い」がキツく、使いにくい・・とかは無い?
ここも個人的な感覚では、問題ないです。
なかなか、文章での表現は難しいところですが・・笑
噴霧した直後は、いかにも工業製品!といった感じの、ケミカル感のある匂いがします。
そしてその匂いは少しずつ弱くなりつつも、数週間とか数ヶ月とか、そういうレベルで持続します。
とはいえ・・ある程度時間がたてば、触れるほど近づいて嗅がないとわからないとか、そういうレベルになります。
匂いのタイプとしても刺激臭とか、臭いとか、そういったタイプのものではないので・・
ここも特に問題にはならないと思います。
と、いろいろな面から見てみましたが・・
「スプレーとしての使い勝手」も特に、問題ないのでは?と感じました。
レスポの防錆スプレー、「弱点」は?
レスポの防錆スプレーの「弱点」は、あるの?
②:すこしだけ値段が高い
そんな感じだと思います。
まず・・この防錆スプレーはフレームの「内側」に対しては、じゅうぶんな効果を発揮しますが・・
フレームの「外側」には、そこまで高い効果は無かったです。
やっぱり雨風に直接触れ、防錆剤も流れ落ちやすい条件だと、
錆び止め効果は低めになるのかな・・と思います。
フレームの「外側の防錆」に関しては、
この記事で解説しているように、「フレームプロテクターを貼る」方法がベストだと思いました。
もうひとつのデメリットとして「すこし値段が高い」があります。
このスプレーは1本、数千円程度はしますので・・
1本数百円とかのスプレーも多い中だと、ちょっと高いとは思います。
とはいえ私自身、いろいろな価格帯の防錆スプレーを使ったことがありますが・・
値段に見合うだけの性能はある、と個人的には思います。
そして・・そもそも防錆スプレーは、そんなに大量に使いまくるものでもないですので・・
高すぎる!とか言うほどのものでは無いのでは・・とも思います。
実際、自転車をゼロから組む時だけは、1本まるまる使ったりもしましたが、
定期的な防錆くらいの使い方だと、何年も持つかな・・という感じがします。
と、いろいろお話ししてみましたが・・
レスポの防錆スプレーは、クロモリフレームや鉄製パーツを防錆しよう!と思うのであれば、
大きな間違いにはならない選択肢なのでは・・と思います。