ブロンプトンは、錆びます。
これはまあ、クロモリ自転車の宿命として仕方がないことなのですが・・・
錆びてしまえば当然、見た目が悪くなりますし、
特にフレーム内部が錆びまくれば、強度が下がってしまうかもしれません。
私がブロンプトンを初めて買ったときは、錆対策の知識などなにもありませんでしたので、
買ったままの状態で、特になにもせずそのまま使っていました。
その状態で雨の中走ったり、雨の中駐輪したりしたのですが・・・
すぐに、メインパイプ内に錆が浮いてきてしまい、
あわてて錆対策をしたものです。
そのあと、もう5-6年くらい乗っているのですが、
錆対策をちゃんとした後だと、見える範囲で錆が出ることはなくなりました。
以下、その錆対策の方法を、解説していきます。
目次
どの防錆剤を使うのか
錆対策の方法にも、いろいろあるとは思うのですが・・・
私が実際にやったのは、RESPOの防錆スプレーをフレーム内部に吹きまくる、という方法です。
この製品です。
防錆剤としてはけっこう、有名なもののようですね。
これを、ブロンプトンのフレーム内部に・・
このスプレーがかかっていない部分が無いくらいに、がっつりと吹きまくります。
できればいちどパーツをすべて外し、フレームだけにしてから吹くのが理想なのでしょうが・・・
私はそこまではせず、パーツはついたままで処理を行いました。
ブロンプトンの外観は、こんな感じですが・・
ブロンプトンはパーツがついたままでも、
フレーム内のほとんどの場所に、スプレーを吹きかけることができます。
メインフレーム内の防錆
メインフレームの防錆のためには、赤丸の部分からスプレーを吹きこみます。
ここは、特に苦労することもないでしょう。
ここに限ったことではないですが・・・
スプレーを大量に吹くと、液体が逆流してきてパーツについてしまいますので、
ウェスなどで備えて、ほかのパーツに付着しないよう気をつけましょう。
ある程度吹いたら、ブロンプトンの車体の角度を変えて、
防錆剤がまんべんなくフレーム内に行き渡るようにすると、よりいいと思います。
フロントフォーク内の防錆
次に、フロントフォークを見てみましょう。
フロントフォークは、ぱっと見で穴があいているような場所はなさそうで、
ステムまわりをがっつり分解しないと、中の防錆などできなさそうなのですが・・・
実は、赤丸の部分に、フォーク内部につながる穴があいています。
そして、ここから・・・
こんな感じで、防錆スプレーのノズルを通して噴射することで、
特に分解などすることなく、内部に防錆剤を吹きつけることができるのです。
ここも、がっつり吹きつけると、逆流してくるので、
ウェスなどでしっかりフォローしてあげましょう。
ここは、ホイールを外してから作業するほうが良いかもしれません。
吹き付けるべき範囲としては狭いはずですので、すぐに終わりはすると思います。
リア三角内の防錆
最後に、リア三角内部の防錆です。
ブロンプトンのリア三角には、いくつも穴が空いていますので、
それぞれの穴からノズルを通せば、いけると思います。
まずは、リア三角上部に、こんな感じで穴があいていますので・・・
こんな感じでノズルをいれて、さくっと防錆してあげましょう。
リア三角の後ろ側からだと、
こんな感じで、ふたつ穴があいています。
そしてリア三角を下部からみると、
こんな感じで穴があいていて・・・
前方から、後ろのほうを見ると、
赤丸の場所にも、穴があいています。
これらすべての穴からノズルを通し、
しっかり噴霧してあげればOKです。
全体を通して、防錆剤が逆流してきて関係ないパーツにかかりやすいので、
ウェスなどでしっかりカバーしてあげてください。
今回紹介した防錆剤はセミウェットタイプといって、そんなにべとべとしたりするものではないのですが、
関係ないパーツにかかるとダメージがあるかもしれませんし、
特にリムにかかると、ブレーキ性能が落ちてしまいかねません。
ティッシュやキッチンペーパーで代用してもいいのですが・・・
ウェスは「繊維がほどけて、パーツなどに絡まってしまうことが少ない」という、自転車整備における圧倒的になメリットがあります。
なのでもしお持ちでないなら、ひとつ調達してもいいかもしれません。
例えば、これが定番ですね。
私はもう何十回も注文しています・・笑
いちどすべてのパーツを外してフレームだけにしてしまえば、
逆流とかは気にせずがっつり防錆できるのですが・・・
ものすごい手間になるので、まあ、そこまですることはないでしょう。
私はこれまでに書いたような防錆の方法を、1-2年に1回くらいのスパンでやっているのですが、
フレーム内部の錆は、ライトで内部を照らして見たりする限りでは、まったく増えていないように思います。
もちろんそれで、絶対に有効!!とかまでは言えませんが・・・
ケミカルとしても定番品ですし、とりあえずこれでフレーム内部をスキマなく防錆しておけば、
大きな間違いはないのではないか、と思います。
そしてフレームの「表面」の防錆も、内部ほどではないですが、大事です。
フレーム内部の錆は、強度低下につながる可能性がありますが、
表面の錆は、まあ、そこまでの影響はないでしょう。
しかし見た目にダイレクトにかかわるので、できるだけ防ぎたいところでもあります。
フレーム表面の錆に関しては、ワックスやコーティングなどいろいろ試したのですが・・これらはうまくいかず、
最終的にはフレームプロテクターで覆う方法がいちばん有効で、この方法を使うようになってからは、
表面錆に悩まされることも、ほぼ無くなってしまいました。
・・・と、ブロンプトンはクロモリ製でものすごく頑丈ではあるのですが・・・
やはりクロモリ鉄の宿命として、錆びてしまうものですので、
しっかりと防錆して、せっかくの高価な車体を台無しにしないようにしたいものです。
防錆の方法はもちろん、紹介した方法以外にもいろいろあると思われ、
有効であればどんな方法でもいいだろうとは思うのですが・・・
もし、ブロンプトンの防錆ぜんぜんやってない!という状況であれば、
いまのうちに防錆をしておいてもいいのではないか、と思います。