シートポストを変えたい!
そう思って、Amazonとか楽天とかで、「シートポスト」とかで検索するも・・・
見るポイントが多すぎて、わけわからん!!
・・・と、なってしまうことは多いようです。
私自身もよく、そうなっていました・・笑
その後私は、7年ほどの自転車趣味歴の中でいろいろなシートポストを比較検討し、
どこを見ればいいかも、わかってきましたので・・・
この記事ではシートポストを選ぶときの、「見るべきポイント」を軸に書いていきます。
目次
おすすめシートポストはこれ!
まずは、具体的なおすすめ製品から紹介してみます。
シートポストはメーカーも種類も、山ほどあって、
一体どれにすればいいんだ!?と、なるものですが・・・
私がこれまでにいろいろ試してきた限りですと、
「NITTO」もしくは「シマノプロ」の製品は、品質がしっかりしていてコスパも良いと感じました。
ここでは、ロードバイクなどで一番ポピュラーな、
シートポスト径「27.2 mm」のものを紹介していきます。
(ご自身の自転車のシートポスト径がほかの太さの場合は、合った太さのものをお探しいただければと思います)
NITTO
シマノプロ
シートポストはいろいろ試し、比較もしてきたのですが・・
ここに挙げたものであれば、あきらかに品質が悪い!みたいな、大きな間違いはないのでは・・と思います。
具体的な製品以外にも、優秀なシートポストはどう探すのか?
注目するべきパラメーターを中心に、ここも解説してみます。
注目ポイント①:太さ
優秀なシートポストを探すために・・
見落とし厳禁!の、まず見るべきポイントは、
シートポストの「太さ」です。
この、赤い部分のことですね。
シートポストには、いろいろな太さがあります。
そして、ご自身の自転車と太さが適合しない場合は、
装着することはできません。
シートポストはフレームの、「シートチューブ」という場所に挿し込みます。
この、穴の部分ですね。
なのでこの穴の直径に、シートポストがぴったりはまらない限りは、
物理的に、固定することはできないのです。
シムという追加パーツを加えて、無理やり太さを合わせることはできますが、
トラブルなどの原因になる部分が増えてしまうので、あまりおすすめしないです。。
シートポストの太さの主流は「27.2 mm」で、
現代のロードバイクやクロスバイクは、ほとんどがこの太さになっていると思いますが・・・
例えば25.4 mmとか、28.6 mmとか、30.9 mmとか、31.6 mmとか・・・
ちょっと数え切れないくらいに、いろいろな種類のサイズがあります。
実際に、メジャーでシートポスト径を測ったりするのも、
良い方法ではあるのですが・・・
数ミリを測り分けるという、微妙な作業になりますので、
計測ミスが起きる可能性は、そこそこあります。
なので・・ご自身の自転車のシートポスト径は、
メーカーの仕様書を確認するのがいちばん確実だと思います。
(通常、公式ホームページなどにあります)
意外と見落としがちなポイントなのですが、
シートポストがそもそも「使える・使えない」を分ける最重要ポイントですので、
必ず確認しておくべきだと思います。
注目ポイント②:材質の種類・重さ
次にチェックしておきたいのが、「材質の種類」と「重さ」ですね。
材質の種類は基本的に、アルミか?カーボンか?の2択になってきます。
すごくざっくりと分けると、「頑丈さ」ならアルミ、「軽さ」ならカーボン、といった感じですね。
これはフレームの材質としても、同じところだと思いますが・・・
カーボンは衝撃とか、ネジなどの締め付けとかで、壊れてしまうことが多いものです。
逆にアルミはカーボンに比べると、衝撃にも締め付けにも強い・・というのが一般的ですので、
実用性重視で、ラフに自転車を使うのならアルミのほうがいいかもしれません。
逆に「軽さ」を優先するなら、カーボンです。
ここも、思いっきりざっくり言ってしまうと・・・
アルミの、特に軽さを追求していないシートポストだと「300-350g」程度になるところを、
軽量カーボンのシートポストだと「150-200g」とかまで、軽量化できることが多いです。
差は、150gくらいですね。
他のパーツも含め、自転車の軽量化を優先したい!という場合は、
扱いがややデリケートにはなりますが、カーボンを選んでもいいのではないかと思います。
と、言っておきながら私が使っているのは「クロモリ(鉄)」シートポストだったりするのですが・・笑
・・・鉄はざっくり言うと、アルミよりさらに重く、アルミよりさらに頑丈・・といった性質ですが、
鉄製シートポストはあまり売られていないマニアックなものですので、
通常は候補外としてしまっても大丈夫だと思います。
注目ポイント③:オフセット
「オフセット」も、重要です。
ご存じの方も、多いでしょうが・・・
シートポストは上の写真のように、
サドルをつける場所がシートポストの軸に対して、
後ろのほうにありますよね。
この「後退幅」が、オフセットです。
オフセットが大きければ大きいほど、
サドルをより「後ろ」にセッティングできるようになります。
サドルは、サドルそのものを後ろにずらしたり、
「シートアングル」が寝ているフレームを使ったりしても、
退げることはできますが・・・
それだけでは限界があり、限界よりさらに後ろに退げたい場合は、
「オフセットが大きいシートポスト」が必要になるのです。
ちなみに私自身は、オフセットが「37mm」という、かなり大きめのシートポストを使っています。
私は「おじぎ乗り」という自転車の乗り方を、軸にしているのですが・・・
この乗り方を実現するために、「ハンドルとサドルの距離を離す」必要があり、
そのためにオフセットが大きいシートポストが、必要だったのです。
「オフセットが大きいシートポスト」については、
上の記事で、具体的な選択肢を含めいろいろ解説しています。
逆に、サドルを前に出したいのなら、
オフセットが小さいシートポストとか、
オフセット「ゼロ」のシートポストとかの方がいいでしょう。
どのくらいのオフセットがいいのか?は、
現物合わせしてみないと、なかなかわからないものですが・・・
現在使っているシートポストの、オフセットはいくつか?を調べて、
それよりもサドルを前に出したいのか?後ろに退げたいのか?という視点から考えていくと、
選びたいオフセットが、見えてくるかもしれません。
注目ポイント④:長さ
シートポストの「長さ」も、重要なポイントです。
どこをシートポストの「長さ」ととるかは、
メーカーによって違ってきたりするのですが・・・
通常はこの「パイプ部分の長さ」を、シートポストの長さとすることが多いです。
どのくらいの長さがあればいいか?なのですが、
ここは「最低挿入長」がちゃんと確保できる長さ、というのが必要です。
例えばとあるシートポストには、こんな感じで「MIN INSERT」と記されているとおり、
最低でもこのぶんの長さが、シートポストに入らなければいけないです。
このシートポストの場合は、最低挿入長は「100mm」でした。
実際には、サドルをどのくらいの高さにするか?で変わってきたりするので、
計算だけではなかなか難しく、現物合わせするのが一番だったりするのですが・・・
迷ったら「300mm以上」の長めのものを選んでおくのが、無難です。
短くても「250mm以上」はあったほうがいいですね。
長すぎる場合でも、あまりにも極端じゃない限りは普通に使えますし・・・
長すぎると重くはなるのですが、
シートポストは後からカットすることもできますので、
長すぎた!と思ったら、切ってしまえばいいだけです。
逆に短すぎるシートポストを、伸ばすことはできませんので、
あまりに短いものを選んでしまうと、「最低挿入長」がどうしても確保できず、
詰んでしまうこともあり得ます。
なのでシートポストは、迷ったらちょっと長めのものを選んでおけば、
大きな間違いはないと思います。
・・と、シートポストを選ぶときの注目ポイントを中心に、解説してみました。
シートポストは太さをはじめ、規格が乱立していて、
一体どれを選べばいいのか、わからなくなりがちなのですが・・・
押さえるべきポイントさえちゃんと押さえることができれば、
ちゃんと探すことができますので、
ぜひ、お気に入りの一本を探し出していただければ・・と思います。
今回はシートポストの選び方をお話ししてみました。