自転車を絶対に盗ませたくないので、頑丈な鍵がほしい!!
しかし、あまりにも重すぎる鍵や、高価すぎる鍵はNG。。
高価な自転車や、愛着のある自転車をお持ちの方であれば、
まず、考えることなのではないかと思いますし、
私もそう考えて、良い鍵をいろいろと検討してきました。
・・・ものすごく安くて、絶対に壊せないほど頑丈で、羽のように軽い!・・という夢のような鍵は、
現実には存在しません。
そのため値段・重さ・頑丈さの「バランスがとれた鍵」を、現実的には検討していくべきです。
まず、頑丈さについてなのですが・・・
素手引っ張っただけで、ぶちっ!と千切られてしまうような鍵が、現実に存在しますし、
小さいペンチで簡単に切れてしまうような鍵も、けっこうあるのですが・・
私としては、高価な自転車を停める場合ですと、論外だと思います。
やはり、自転車を盗もうとする人が一般的に使うような工具の攻撃は完全に防いでくれないと、
安心して自転車から離れることもできないなぁ・・と感じます。
そう考えると、まずは、「ボルトクリッパーによる攻撃を防ぎきる」ことを考えるべき、ということになります。
ボルトクリッパーとは上の画像のような、巨大な枝切りばさみのような工具です。
テコの原理で刃を動かし、鉄製のボルトをも切断する・・といったもので、
ホームセンターなどに売っているので、見られたことがあるかも知れませんね。
この工具はとんでもなく強力で、
人間の力で扱える工具としては、あらゆる工具のなかで、最高の切断能力を持つようです。
こんな感じで、カットするわけですね。
一般に、自転車屋で安く売られているようなワイヤーロックだと、
1秒もたずにすっぱりといかれてしまいます。。。恐ろしいですね・・・
こんなごつい工具が、自転車盗難なんかに使われるわけがない!と、もしかしたら思われるかもしれませんが・・・
私が調べたかぎりだと、盗難工具としては意外にポピュラーなもののようです。
ものによっては携帯性重視の、ポケットに入るようなコンパクトなものもあるようで、
ちょっと目を離したすきに使われて、さっと盗まれてしまう、というケースもあるかもしれません。
自転車盗難に使われる工具としてポピュラーなものには、
ペンチ、ワイヤーカッター、のこぎり、ボルトクリッパー等があるのですが・・
これらの中ではボルトクリッパーの切断能力が最も高いです。
そのためボルトクリッパーの攻撃を完全に防ぎきれるのであれば、普通は、鍵を破壊して自転車を盗まれることは無い、と言えるでしょう。
・・・一応、普通じゃない例を挙げておきますと、ディスクグラインダー、という工具を使った盗難があります。
上の画像のような、工場や工事現場でよく使われている電動工具ですね。
よく、チュイイィィィン!!とか言ってる、あれです。
これはもうとんでもなく強力であり、これを防げる「自転車鍵」は存在しない、と言っていいと思います。
私が調べた限りでもっとも重く、もっとも強力な自転車鍵も、これを使われると30秒ほどで切断されてしまうようでした。
これを防ぐ!となると、たとえばバイク用の、それこそ5kgを越えるような超重量級の鍵が必要になるようです。
自転車で持ち運ぶのは、ちょっと、現実的ではないでしょう。
しかしこれは使うと、通行人全員が振り返るほどの爆音と、盛大な火花が発生するため、実際に使われることは稀です。
そのため現実的には、ボルトクリッパーを防ぎきれる強度があればOK、とするのが妥当でしょう。
ボルトクリッパーによる攻撃を防げるくらいには頑丈で、
なおかつ、できるだけ軽いものがいい・・
そう思われるのが自然でしょうが、
残念ながら、ボルトクリッパーを完全に防ぎきれるくらい頑丈な鍵となると、
最低でも1kgくらいの重さにはなってしまいます。
そのため筆者としては、自転車鍵は、自転車フレームに固定し持ち運ぶのが良いと考えます。
1kgの鍵をバッグに入れ持ち運ぶのはかなりの負担ですが、
自転車に適切に固定すれば、1kg程度ならほとんど負担にはなりません。
そのため鍵は、自転車フレームに固定しやすい、1kg程度の重さのものを選ぶのがよいと思います。
条件を満たす鍵として、私としては、
「Kryptonite Evolution Mini 7」というU字ロックが、良い選択のひとつになると思います。
略して「エボミニ」ですね。
この鍵は、この略称で呼ばれることも多いです。
Kryptonite社は、頑丈な自転車鍵のメーカーとしては定番で、
挙げさせていただいた鍵は、特にアメリカなどの自転車盗難が多い地域で、よく使われる鍵です。
とても頑丈で、私が調べた限りでは、もっとも強力な部類の、巨大なボルトクリッパーでも破壊はできないようです。
この鍵の頑丈さについては、下の動画をご覧ください。
・・・使われる場合は、鍵の紛失にじゅうぶんご注意ください(笑)
また、付属のアタッチメントを使って、フレームに簡単に装着することができます。
使うときは、ワンタッチで取り外すことができ、
筆者が使う限りでは、走行中にがたついたり、ずれてしまったりすることは基本的にありませんでした。
上の画像のように、ロードバイクなどのダイヤモンドフレームにはふつうに装着できると思います。
そして・・「ブロンプトン」など折りたたみ自転車にも、折りたたみ機能を損なうことなく装着できる場合もあります。
重さに関しても、実測で1kg程度であり、
価格も筆者の購入時で6000-7000円程度と、まあまあバランスがとれていると思います。
なお、この鍵だけでは、基本的にホイールも守ることはできません。
ホイールはワイヤーロックなどを通して守るのも、選択肢にはなるのですが・・
長くなりすぎますし、強度も低くなってしまいますので、
私としてはホイールの防御にはスキュワーロックを使うのが最適、と考えています。
ホイールもしっかり守りたい!と思われるのであれば、
スキュワーロックの導入を検討されてもいいのではないかと思います。
・・・筆者は、上に挙げた鍵を使いながら7年ほど自転車生活をしており、
ひと晩以上の長時間駐輪もよくするのですが、自転車を盗難されてしまったことは現時点ではありません。
自転車盗難に遭いたくない場合は、
紹介させていただきました鍵を選択しておけば、大きな間違いはないのではないか、と思います。