コンチネンタルグランプリは、言わずと知れた名タイヤです。
そして・・その「28C」という、選択肢があります。
コンチネンタルグランプリが良いタイヤだ!というのはよく言われていることなのですが・・・
その「28C」って、どんな感じなの?
ちょっと太めだけど・・23Cや25Cと比べて、スピードや乗り心地はどうなる?
私自身は現在、自転車にタイヤにコンチネンタルグランプリの28Cを装着して、それでよく走っています。
そしてこのタイヤの「23C」と「25C」も使ったことがあり、いろいろと比較してみたこともあります。
なのでこの記事では、28Cのコンチネンタルグランプリって、どう?
そんなところを解説していきます。
目次
乗り心地が、1.5倍くらいマイルドに
コンチネンタルグランプリの25Cに寿命がきたので、この間、28Cに交換したのですが・・・
ざっくりとした個人の感覚ですが、
乗り心地が、1.5倍くらいふわふわになった
という感じがしました。
例えば、段差を越えるとき・・
23Cだと「カン!」、25Cだと「ガン!」だったのが、
28Cだと「ドムッ!」という、かなりもっちりした、衝撃の少ない感じになります。
もしくは・・23Cだとちょっとしたガタガタ道でも、ガガガガ・・と振動が全身を襲っていたのですが・・
28Cにまでなれば、ガタガタと身体の間に、分厚い空気の層があるような感じになって、
振動がぜんぜん身体までは届いてこない・・みたいな感じがしました。
一応、理屈としては・・28Cだと、タイヤの断面積はだいたい23Cの「1.5倍」になるはずです。
しかも23Cだとリム打ちパンクを避けるため、空気圧は7気圧以上の高めにされることが多いですが、
28Cだともうちょっと少なめにしても大丈夫です。
なので空気の量・空気圧ともに「衝撃をやわらげる」方向に動きますので、
まあ、かなりマイルドになるのも自然かな・・とは思います。
スピードは(低速では)ほとんど落ちなかった
では、その代償として「スピード」はどうなるの?
23Cや25Cより太いけど・・走行抵抗が増えて、進みにくくなるのでは?
ここは結論としては、あまり変わらなかったです。
実際に25Cの状態と28Cの状態で、サイクリングロードを120kmくらい走り比べて、巡航速度を比較したことがありますが・・・
結論としては、それぞれでほぼ差はありませんでした。
実際の感覚としても、28Cだと抵抗が強いなぁ・・とか、脚が重いなぁ・・と感じることは全然なく、
ふつうにスーッと地面を滑走するような、抵抗の少ない走りができていました。
とはいえ・・私は時速40km/h越えで走り続けるような、「ガチ勢」レベルの走りをしないですので、
あくまで「低速限定」の話かもしれない・・というのは、付け加えておきます。
通常、スピードが上がれば上がるほど、走行抵抗は大きく影響するようになりますし・・
ロードレースとかだとほとんどの場合で、23C・25Cが使われることを考えると、
28Cだと「レースレベルの走りをすると」、かなり遅くなるのかもしれない・・とは思います。
とはいえ、いずれにせよ一般人がサイクリング・ロングライドを楽しむくらいの走り方なら、
28Cのコンチネンタルグランプリでも、明らかに抵抗が増えた・・とは感じなかったです。
「コンチネンタルグランプリ」としての特長も、しっかり感じられる
そして28Cであっても、コンチネンタルグランプリとしての「良さ」はしっかり感じられました。
もともとコンチネンタルグランプリは「滑りにくさ」「乗り心地のよさ」あたりに、強みがあるタイヤです。
これは公道を長距離走るライドイベントの「ブルベ」で、よく採用されることからも伺えると思います。
そしてこの強みは、28Cであってもしっかり活きていました。
タイヤの太さもあいまって、乗り心地はもっちもちで快適ですし・・・
たとえ雨の日であっても、ふつうに走っている限りではぜんぜん不安に感じないほどのグリップ力がありました。
(タイヤによってはすぐに滑りそうになって、ビクビクしながらの走りになるものですが・・・)
と、コンチネンタルグランプリはもともと「優秀なタイヤ」として定評があるものですが・・・
28Cでもその特性はちゃんと有って、さらに太いタイヤならではのメリットも加わっている・・という、
なかなか良い感じのタイヤなのでは、と思いました。