天然繊維の服は、自転車に向きません。
天然繊維というと、綿とか、絹とか、そういったものですね。
特に、自転車専用じゃないふつうの服だと、
綿のものがすごく多いと思います。
しかし・・・綿などの天然繊維は、汗に弱いです。
私も自転車趣味を始めたばかりのころは、服の素材のことなど考えずに、
いつも来ていたユニクロのてきとうな綿素材の服で、そのまま走ったりしていのですが・・・
汗をじゅうぶんに逃がすことができず、少し走るだけでびしょびしょになってしまったり、
蒸れてしまい、冬場に気化熱でとても寒い思いしたり・・
と、いいことはなかったです。。。
逆に、たとえば自転車専用のサイクルジャージであれば、
綿など、速乾性といったものが低い素材が使われていることは、まずありません。
もちろんそういった、自転車専用ウェアが一番ではあるのですが・・・
とはいえ、日常からピチピチのサイクルジャージを着ることは、ないはずです。
もちろんロードバイクでがっつり走るときは、私もサイクルジャージを着るのですが・・・
自転車はたとえば街乗りに使うことも、通勤に使うこともありますし、
そんなときはいわゆる「普通の服」を使うはずです。
そして・・・そういった、いわゆる「普通の服」は、
もちろん、自転車で走り続けるような状況を想定されてはいませんので、
自転車で山を登ったり、車道を高速で走り続けたり、などといったハードなアクティビティには、まったく向かない素材が用いられている場合があります。
そして、そういった服に使われることが多い、
天然繊維全般が、自転車に乗るには適さないわけです。
着心地や触り心地に関しては、天然繊維は優れているため、
特におしゃれ着などはほとんどが、綿などの天然繊維製なのですが、
シャツやジャケット、ズボンなど種類にかかわらず、天然繊維は基本的に、自転車に乗るには向かないと言ってよいと思います。
それでは、どのような素材の服を選べばよいか、なのですが・・・
ナイロン、ポリエステルなど、化学繊維の服は自転車生活向きだと思います。
一概には言えないものの基本的に、綿など天然素材の服より、上記した吸湿・速乾といった能力に優れるからです。
証拠と言えるかはわかりませんが・・・
スポーツショップなどでざっと調べていただけるとわかると思うのですが、
自転車専用ウェアやスポーツウェアは、そのほとんどがナイロンもしくはポリエステル製です。
とはいっても、ナイロンやポリエステルであれば何でも良いというわけではないです。
私はこれまでに、いろいろなメーカーの服を、自転車ウェアとして試してきたのですが・・・
たとえばユニクロなど、スポーツブランドではない一般的な服メーカーのものより、
パールイズミなど自転車ウェアブランドや、モンベル・コロンビアなど登山ウェアブランドの服のほうが、
明らかに吸湿速乾性に優れていました。
やはり、自転車に乗ったり、登山をしたりというハードな活動を前提に作られた服のほうが、
吸湿速乾性を高めるよう、いろいろ工夫をして作られているのでしょう。
ちなみに、優れたナイロンなどの素材がまだ無い時代、服の素材といえば綿などしか無かったのですが・・・
登山などのハードな活動にも綿の服しか使うことができず、
汗を逃がせないことによる身体の冷えが、死活問題とまでなってしまう場合があったようです。
自転車生活においては、綿など天然繊維の服より、ポリエステルなど化学繊維の服のほうがいいと思います。
そして、同じポリエステルでも、
自転車とか登山とか、ハードな活動前提でものを作っているメーカーの物のほうが、より良いでしょう。
普段自転車に乗るときになにを着ればいいかわからない、という方の、参考になればと思います。