自転車にトルクレンチは、絶対に必要!
いやいや、トルクレンチは不要だよ。
どちらも、よく言われることのようです。
そして私自身は、以前は、不要だと思っていました。
しかし現在では、絶対に必要だと思っていて、
整備のときには必ず、トルクレンチを使っています。
なぜ、自転車にトルクレンチが必要なのか?
使わないと、どうなるのか?
以下、そんな疑問に答えていきます。
トルクレンチ無しだと・・こんなトラブルが起きた!
ロードバイクなどの自転車を趣味にすると、ほぼ必ず、
「ボルトを締める」必要がでてきます。
ハンドルの角度を変えるにも、サドルをちょっと上下させるにも、何をするにも必要です。
ので、ロードバイクに乗っていて、一度もボルトを締めたことがない!
・・ということは、少ないと思います。
そしてボルトを締めるとき、トルクレンチを持っていない場合は、
「手で締める」一択になってきます。
普通の六角レンチを手で持って、それで普通にボルトを回すわけですね。
私自身、トルクレンチを持っていないころは普通に手でボルトを回していました。
一応、パーツには適切な「締める強さ」があることは知っていましたので、
強すぎず弱すぎずになるよう、加減していたつもりだったのですが・・・
ある日いきなり、ハンドルがズレました。
ロードバイクのドロップハンドルで、ハンドルの握る部分がいきなり「下に落ちる」ような感じで、ズレたわけですね。
そうなるともちろん、体重を支えているものが突然なくなりますので、前に放り出される形になります。
幸いそのときはうまくバランスをとったので、実際に放り出されることは無かったのですが・・・
まあ、めちゃくちゃ、怖い思いはしました(笑)
締める強さが弱かったのが原因か?と考えて、あわててトルクレンチを調達して、
まずは、トルクの確認をしていたのですが・・・
「5」N・mで締めるべきところを、「2」N・mくらいで締めていました・・笑
そりゃ、ハンドルもズレますよね・・苦笑
一応、適当に締めていたわけではなくて、ちゃんと強さを加減していたつもりでした。
レンチの長さを確認して、何kgの重さを掛けると何N・mになるか?とか計算して、
できるだけその重さが掛かるよう、体重計で力加減を確認してからその力で締めたり・・
しかし、全然だめだったわけですね。笑
実際、手で正しいトルクを出そうとするのは「手ルクレンチ」とか言われたりして、
航空機のエンジンを扱うエンジニアとか、つまりプロ中のプロとかだと、ちゃんと出来ることもあるようです。
手で5.0 N・mを出す試験!なんていうのも、場合によってはあるみたいですね。
しかし・・手で正しいトルクを出すのは、どうやら素人には、難しすぎて無理なことのようなのです。。
自転車整備のとき、ボルトの締め付けがちゃんとできていないと、そんな感じでパーツが「ズレる」ことになります。
強く締めすぎでダメージを与えて、走行中に破断・・とかも、無いとはいえないです。
そうなるともちろん、最悪は事故・・とかも、あり得ますよね。。
そしてここはトルクレンチさえあれば、解決するところです。
私自身そう考えて、早速、以下のトルクレンチを調達しました。
これですね。
私はこのトルクレンチを、他のものに乗り換えることが考えられないくらいに気に入っていて、
もう5年くらいのあいだ、これを愛用しています。
使い方も簡単で、トルクの数値を設定したら「ピー」っと言うまで締めるだけです。
それだけで、自転車整備の初心者だろうが関係なく、ボルトを正しいトルクで締めることができます。
もちろんこのトルクレンチを使うようにしてからは、へんなトルクで締めることはなくなりましたし、
前述したような、パーツが「ズレる」問題も一切、起きることはなくなりました。
なのでトルクレンチは自転車整備に、必須!
というのが、この記事で言いたいことです。
トルクレンチにもいろいろなタイプがありますが、そんなにものすごく高価なものでもないと思います。
ので、もし自転車を趣味にしていて、トルクレンチをお持ちでないとしたら、
調達してもいいのではないか・・と思います。