ロードバイクのタイヤ、寿命はどう判断する?スリップサイン?走行距離?

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古めの自転車タイヤ

タイヤ、そろそろ替えたほういいかな・・・

いや、まだ大丈夫でしょ!

でも、劣化してきてるように見えるし、そろそろなのかも・・?

 

「自転車タイヤの寿命」というのは、よく迷われるところです。

 

1年とか、3年とか、3,000kmとか・・

交換するまでの期間について、いろいろな基準が言われることはあります。

 

しかしもちろん、乗り方とかタイヤの質とか、その他もろもろで変わってくるところなので・・

ぜんぜん、一概に言えなかったりします。。

 

3年くらい大丈夫なんだ!と乗り続け・・

いつの間にかタイヤがボロボロに劣化して、バーストしかねない状態になってた。。

というのは、以前の私自身ですが・・笑

 

この記事では、わかりにくい「タイヤの寿命」について・・

できるだけシンプルに、わかりやすい基準で判断する方法を、解説していきます。

「スリップサイン」があるなら、それを最優先

自転車のタイヤには「スリップサイン」という、目印が備えられていることがあります。

 

例えば、私が愛用している「コンチネンタル GP4000S」というタイヤですと・・

GP4000Sのスリップサイン

こんな感じで、タイヤの表面に小さな穴が刻まれています。
(これはかなり減っているので、もうすこししたら換えどきですね・・笑)

これがスリップサインです。

 

タイヤを使い続けると、タイヤの表面がすり減っていきます。

なのでそのぶんだけ「スリップサインの深さ」が、浅くなっていきます。

 

そして、どんどん浅くなっていき・・

スリップサインがほとんど、もしくは完全になくなってしまった!

その時が、このタイヤの換えどき・・ということです。

 

上では、自分が持っているタイヤのスリップサインを挙げましたが・・

スリップサインがどんなものか?は、タイヤによって違ってくることがあります。

なのでご自分のタイヤのスリップサインは、どれなのか?は把握しておくのをおすすめします。

そもそも、スリップサインが無いタイヤも有るのはあるのですが。。

「溝」や「パターン」がすり減ってきたとき

自転車のタイヤには、「溝」や「パターン」が刻まれているものもあります。

タイヤに刻まれた溝

こんな感じのものですね。

 

そして、「溝」や「パターン」が、明らかにすり減ってしまったとき

これも、そのタイヤの寿命と言えるでしょう。

 

もちろんこの見分け方は、「溝」や「パターン」が刻まれているタイヤ限定ですね。

刻まれていない、いわゆるスリックタイヤでは使えない方法ではあります。

 

タイヤの「溝」や「パターン」は、たとえば砂利道でも滑りにくくなったり・・

森の中のような、デコボコしたところもちゃんと走れるようになったり、といった効果があります。

どんな効果があるのか?は、タイヤによってぜんぜん違ってくるでしょうが・・

 

それら溝やパターンが、どんな効果を狙って刻まれているにしても・・

「刻まれている前提」で、性能を発揮するように作られているはずです。

なので溝やパターンが削られ、ほとんど無くなってしまったとしたら、そのタイヤの性能はかなり減ってしまうはずです。

 

期待される性能が、ぜんぜん発揮できなくなった。。

というのもやっぱり、「タイヤの寿命」と言えるでしょう。

なので「溝」や「パターン」がすり減ってしまった、というのもタイヤの寿命のひとつと言えます。

タイヤが「滑りやすく」なってきたとき

タイヤの長期間、使ってきて・・

あれ?なんか妙に「滑りやすく」なってきたなぁ。。

という場合も、寿命かな?と考えていいと思います。

 

たとえば雨の日、やたらツルツル滑るようになったなぁ、とか・・

コーナリングするとき、明らかにグリップが弱いなぁ・・とかですね。

 

なぜ、タイヤは滑りやすくなっていくのか?

 

まず、「滑りにくくする仕組み」が削られてしまうからですね。

自転車のタイヤ・・特に質が良いタイヤは、グリップ力を高めるためのいろいろな工夫がこらしてあります。

具体的にどんなふうに?はタイヤによって違ってくるので、ここで詳しくは書きませんが・・

 

そしてタイヤをずっと使っていると、表面がどんどん削られてしまって・・

「滑りにくくする仕組み」が台無しになっていきます。

そうなるともちろん、滑りやすくなってしまいます。

 

「タイヤの硬化」も、滑りやすくなる理由です。

ゴム製品は時間がたてばたつほど劣化し、硬くなっていくものです。

 

そして自転車タイヤのゴムは、その「弾性」によってグリップ力を発揮しています。

劣化し、硬くなってしまうと・・

グリップ力を失い、滑りやすくなってしまうのです。。

 

タイヤが滑りやすくなると、走りにくくなるだけでなく、危険なこともあります。

なのでタイヤを長期間使って、あきらかに滑りやすくなってきたら・・

それもやっぱり、タイヤの寿命だと言えるでしょう。

タイヤがなぜか「パンクを繰り返す」とき

タイヤを長い期間使っていて・・

なぜか、やたらパンクしやすくなってくる、という場合もあります。

その場合もタイヤの寿命だと言えるでしょう。

 

タイヤの中にはチューブがあり、チューブはタイヤによって守られているわけですが・・

タイヤがあまりに摩耗してくると、小石とかいろいろなものに対する防御力は下がってしまいます。

なので長期間タイヤを使い続けると、パンクしやすくなる!ということが起きるのです。

 

直接、貫通するわけではなくとも・・

ダメージとか衝撃とか、そういったものがチューブにまで伝わりやすくなるわけですね。

 

なので長く使っているタイヤで、明らかにパンク頻度が増えてきたな・・

しかもリム打ちとかではない、外からのダメージによるパンクが多いな・・

なんて時は、そのタイヤはいっそ換えてしまうほうがいいと思います。

寿命と言える「時間」は、どのくらい?

どのくらいの時間がたったら、寿命と言えるの?

1年?2年?それとも3年もつの?

 

ここはもちろん、どのくらいの頻度で乗るのか?などで違ってくるので、一概に言えないです。

しかしあえて個人の経験から、ひとつの基準を言ってみると・・

最長で3年といったところかな、と思います。

 

さすがに1本のタイヤで3年も乗り続けると、劣化がひどくなってくるものです。

なので特別なトラブルとかが無くとも、3年も経過してしまったのなら、無条件で寿命としていい!

そんな感じになるかな、と思います。

 

これがたとえば「1年」だと、まだまだ現役!という場合も多いです。

しかし1年以内でも上記したような、いろいろなトラブルで寿命となることもあります。

 

なので、タイヤの寿命となる年月はだいたい、どのくらい?

ここは「最長」で3年くらい、がひとつの答えになると思います。

寿命と言える「距離」は、どのくらい?

どのくらいの「距離」を走ったら、寿命と言えるの?

 

ここも、はっきりした答えはありません。

が、ここもあえて基準を言ってみると最長10,000km、といったところになりそうです。

 

なぜ、1万kmにしたの?

ここはひとつ根拠があって、

行かずに死ねるか抜粋

書籍「行かずに死ねるか!(著者:石田ゆうすけ)」より引用

上に挙げたのは、自転車で世界一周を果たした!という人の著書にあった「トラブルの回数記録」です。

タイヤにかかわるところを挙げてみると、「走行距離:94,494km」「使用タイヤ:37本」、ですね。

 

タイヤは前後セットで使いますので、使用タイヤはだいたい「18組」となります。

そして単純に割り算をすると、タイヤ1組で走れる距離は「5,200km」くらい、となっています。

恐らくそのくらいの距離ごとに、タイヤが使い物にならなくなって、交換していったのでしょう。

 

そしてこの数字はあくまで、過酷な「世界一周」のデータです。

日本の道路をふつうに走るのなら、この例よりはかなりマイルドになるはずです。

 

なので、そのあたりも考慮していくと・・

寿命はまあ、最長10,000kmくらいになっていくのかな、という感じがします。

このくらい走ったらさすがに、交換しておいたほうがいいのでは、という感じですね。

 

 

と、タイヤの寿命にはいろいろな基準が考えられて・・

特にスリップサインなどといった、客観的な基準を使うと迷わなくなるので、おすすめです。

それ以外にもできれば「自分は、こうなったらタイヤを換える」といった基準を作っておくのも、有効かもしれません。

 

今回は自転車タイヤの寿命をテーマに、お話ししてみました。

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海岸線沿いのブロンプトン

 
自転車通勤から自転車にハマった、いち自転車マニアです。

【年齢・性別】30歳台、男性

【よく乗るエリア】福岡まわり

【自転車趣味歴】9年くらい

【職業】
現在:企業の産業医
元:総合病院の内科医・研究員

【自転車乗りとしての特徴】
◇貧脚・ゆるポタ勢
◇折りたたみ自転車・輪行大好き
◇フラットペダル派
◇好きな素材はクロモリ
◇全部自分で整備するマン
◇いつかオランダに住んでみたい
 
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