防犯登録シールは一度貼ったら、剥がすのがとても難しいです。
そしてシールの再発行は、基本的にできません。
なので「防犯登録シールをどこに貼るか?」は、すごく大切です。
防犯登録シールを貼る場所に、明確な決まりは無いようです。
法律的にも、特に指定は無いみたいですね。
なのでどこに貼るとしても、最終的には防犯登録した本人の自由だったりします。
しかし防犯登録シールは、防犯登録時に適当に貼られてしまうことが多いものです。
自転車ショップや警察署で、防犯登録の手続きをすると、シールをぺたっと貼ってもらうわけですが・・・
そこで「ここに貼ってください!」と、こだわりを持って貼る場所を指定したり・・というのは、あまり多くないようです。
そして防犯登録シールは剥がそうとすると、びりびりに破けてしまうことが多いです。
これは簡単に自転車から自転車に移せると、防犯的にマズイですので当然の処置かもしれません。
なので防犯登録シールは最初から「ここに貼る!」と決めたうえで、確実にそこに設置するほうがいいのです。
じゃあ、防犯登録シールはどこに貼るのがおすすめなの?
貼る場所それぞれに、良い点やデメリットはある?
この記事では、そういったところを解説していきます。
目次
フレームに普通に貼る
まず・・フレームに普通に貼ると、どうなるか?
こんな感じで、フレームの見えやすい場所にぺたっと貼るわけですね。
(番号は画像処理で消してあります)
自転車を買ったり、警察署で防犯登録をした際にはとりあえず、こういった場所に貼られることが多いと思いますし・・
私自身、最初の自転車を買ったときはここに貼ってもらいました。
防犯登録シールをフレームに普通に貼ると、シールが見えやすいというメリットはあります。
ここに貼ればどこから見ても、シールがあることも番号も確認できますので・・
たとえば警察官が自転車を見て、ちゃんと防犯登録してるな、とひと目で確認できます。
しかしフレームに普通に貼ると、デメリットもあります。
まず・・ひとつめは簡単に剥がされてしまうことですね。
たとえば自転車が万が一、盗難に遭ったとき・・
犯人の目につくところに、フツーに防犯登録シールが貼ってあったら?
とりあえず、剥がしてしまえ!となる可能性は高いでしょう。
そして剥がされてしまうと、盗まれた自転車を見つけようとするとき、もちろん不利になりやすいです。
ふたつめは・・これは、私自身も意外だったなと思ったデメリットなのですが・・
写真を撮ったりアップロードしたりする時、注意が必要になることです。
自分の自転車の写真を撮ることは、よくあることだと思いますが・・・
防犯登録シールが貼られた自転車を撮れば当然、防犯登録シールが写真に入ります。
そして防犯登録シールは、個人情報です。
もちろん見られたところで、いきなり名前や住所が漏れる!なんていうものではないでしょうが・・・
それが入った写真を例えば、ブログに貼って全世界にアップロードする!
というのは、やはり気持ちのいいものではないでしょう。
ブログでなくても現代は、SNSとかもありますし・・
ふとしたときに自転車旅の写真を、Facebookに上げよう!とかいうのはあると思います。
そして防犯登録シールの番号などを見られたくないのなら、毎回、画像処理をして隠す・・
なんてことを、考えないといけなくなるわけです。
という感じで防犯登録シールを普通にフレームに貼るのは、決して間違いではないのですが・・
個人的にはデメリットのほうが大きく、あまりおすすめしない場所にはなってしまいます。
実際に私自身、現在はここには貼っていません。
じゃあ、防犯登録シールはどこに貼るのが一番なの?
フレームの「底面」に貼る
防犯登録シールを貼る、より良い場所の候補・・
ひとつめはフレームの「底面」です。
こんな感じで自転車を裏返して、底のほうに貼るわけですね。
ロードバイク系の自転車だと、
こんな感じで、下から覗いたエリアのどこかに貼ることになります。
車体の底面に貼ったときの、上面に貼ったときと比べたメリットは?
- 自転車の見た目を損ねない
- シールを剥がされにくい
- 写真を撮るとき、気にする必要が無い
こんな感じです。
まず防犯登録シールは、自転車の見た目を損ねてしまうことがあります。
これはもちろん、シールや自転車本体のデザインにもよるのですが・・
せっかくのカッコいいロードバイクを、ダサいシールが台無しにするのが嫌!
そう思い、防犯登録シールを貼るのをためらう人も多いようです。
しかし底面に貼ればもちろん、シールは普通は目に入らなくなります。
なので自転車を見た目を損なうことは、まったく無くなりますので・・
自転車の見た目を気にするなら、良い選択肢になってきます。
シールを剥がされにくいというのも、大事なポイントになります。
自転車が盗難に遭ったとき、見えやすい場所にシールがあると剥がされかねないのですが・・
底面に貼ってあれば目に入りにくいですので、剥がされてしまう可能性は下がるでしょう。
写真を撮るとき気にしなくていいというメリットもあります。
普通にフレーム貼ってあると、写ってしまった防犯登録番号を消すのが面倒!と上に書きましたが・・
底面に貼っておけば写真に入ることはなくなり、ここを気にしなくてよくなります。
という感じで、もし防犯登録シールを貼る場所を自由に選べるのなら・・
フレーム上面に貼るよりは「底面」に貼っておくほうが、メリットが大きい!
と、個人的には思います。
パーツの目立たないところに貼る
防犯登録シールを貼る有効な場所を、もうひとつ挙げてみると・・
「パーツの目立たないところ」、です。
例えば、
- サドルの裏
- ステムの底面
- クランクの内側
こういったフレーム以外のパーツたちの、目立たないエリアに貼るわけですね。
(もちろん、パーツが貼れない構造のこともあると思いますが・・)
防犯登録シールは、自転車の車体に貼るわけですが・・
フレームだけが自転車ではない、と言えると思います。
上に挙げたようなパーツたちももちろん、自転車の一部だと言えるでしょう。
そしてフレームが防犯登録シールを貼りにくい形をしている、なんて場合もあると思います。
たとえば空力性能を重視した、細身で尖ったデザインのフレームとかですね。
なのでそんな場合はフレームではなく、パーツに防犯登録シールを貼る!というのもアリと言えるでしょう。
とはいえパーツに貼る方法には、パーツ交換のときに困るというデメリットはあります。
たとえばサドル裏に貼ったなら、サドルを交換するとシールは自転車から離れてしまいますよね。
防犯登録シールは貼り直しもできないので、新しいパーツにぺたっと移す!も難しいです。
なのでパーツに貼る方法は、これはずっと使う!というお気に入りパーツにしか使えないでしょう。
もしくはパーツ交換自体、ほとんどしないような場合ですね。
とはいえこの貼り方も、選択肢のひとつには入ると思います。
カードに貼りつけて携帯する
例えばもし仮に、貼った防犯登録シールが剥がれてしまったといった事情があるなら・・
防犯登録シールは適当なカードに貼りつけて携帯しておく、という選択肢もあります。
こんな感じで、適当なカードに上からテープなどで貼り付けておくわけですね。
白い無地のプラスチックカードは、
こんな感じで、Amazonや楽天から入手することもできます。
もちろん防犯登録シールは、自転車の車体に貼っておくほうが望ましいです。
しかしもし、防犯登録シールが剥がれてしまった!なんて場合、
上の記事で書いていいるように、防犯登録シールは貼り直しも再発行もできない状態になります。
なので新しくまともな防犯登録シールを入手するには、いちど防犯登録を抹消し、再度登録するしか無い状況になり・・
これは正直、さすがに面倒すぎるのではと思います。
シールが剥がれただけなら防犯登録自体は有効なままですので、違法状態になっているわけでもないですし。
なのでこういった場合は、適当なカードに防犯登録シールをテープなどで貼り付けてしまえば・・
いざという時はそれを提示できるので、これもひとつの選択肢となるのです。
防犯登録シールだけを携帯しても、自転車が防犯登録されている証明が出来ないんじゃないの?
もしかしたら、そう思われるかもしれませんが・・
防犯登録番号は車体に刻まれた「車体番号」と紐づけされているので、そこは大丈夫です。
(車体番号についてはこの記事で解説しています)
もしくはいろいろな理由で、どうしても車体にシールを貼りたくない!
盗まれたとき剥がされるのを防ぐため、あらかじめシールを車体から切り離しておきたい!
そういった場合も、この方法が選択肢に入るかもしれません。
防犯登録シールは理想を言うなら、車体に貼るのが望ましいのかもしれませんが・・
しかし私が調べた限りでは、この記事を書いている時点で「防犯登録シールを車体に貼る義務」の根拠は見つからなかったです。
そもそも「防犯登録シールを貼る義務」そのものについても、探した限りでは明確な根拠は見つかりませんでした。
(地方によっては有るとか、時代によってルールが変わるとかはあるかもしれません。そのあたりはご容赦ください)
「防犯登録する」義務自体はあるのですが、それとは違うということのようですね。
なのであとはまあ、個人個人の判断ということになると思います。
番外編:シールはスマホで撮影しておく
防犯登録シールを、どこに貼るにしろ・・
防犯登録シールはスマホで撮影し、データとしても携帯しておくことをおすすめします。
1枚パシャっと撮って、スマホに入れておくといい、ということですね。
なぜ、撮影しておくのがおすすめなの?
盗まれたり剥がれたりした後も「防犯登録していたこと」「防犯登録番号」を確認できる
これが理由です。
自転車を盗まれると、犯人は防犯登録シールを剥がしてしまうことが多いです。
そして防犯登録シールを剥がされてしまうと・・
その自転車を見ただけで、ひと目で防犯登録をしている!と分かる情報は無くなります。
しかしスマホで、あらかじめ防犯登録シールを貼った自転車を撮影しておけば・・
たとえば警察などの「本当に防犯登録していた?」みたいな質問に対しても、写真1枚見せるだけで事足ります。
防犯登録番号を聞かれても、写真を見せれば確実に分かるわけですね。
防犯登録をすると「防犯登録カード」という書類も貰えますし・・
防犯登録の登録データは、警察のサーバーといったところにも登録されているはずです。
なので防犯登録データは調べていけば最終的には、他のところから分かるかもしれませんが・・
やはり一発で、視覚的に証明できるというのは大きいでしょう。
そしてスマホで撮影するのは当然、ほとんど手間になりません。
なので防犯登録シールを、ちゃんと貼っておくことに加えて・・
念のため1枚、パシャっと記録しておくといいのではと思います。
今回は防犯登録シールを貼る場所を、考察してみました。