ビンディングペダルはいらない?やめたほうがいいかの判断法

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片面ビンディングペダル

ビンディングペダルは、いらないかな?

ずっとフラットペダルのほうが良いかな?

 

でも、本当に不要なのかわからない・・

やっぱり、ビンディングの良さも気になる・・

 

この「ビンディングペダル vs フラットペダル」は・・

自転車趣味を始めてある程度時間がたつと、多くの人が迷うところです。

 

つまり、ずっとフラットペダルだけで乗り続けるのか?

それともあるタイミングで、ビンディングペダルに換えるのか?ということですね。

 

私自身もここで悩み・・

最終的には基本的にフラットペダル派で、必要なときだけビンディングを使うというところに落ち着いた、という経緯があります。

 

なのでこの記事では、ビンディングペダルはぶっちゃけ、いらないの?

フラットペダルのほうがいいの?

ここを解説していきます。

そもそも「向き不向き」がある

まず、大前提として・・

ビンディングペダルには「向き・不向き」があります。

 

「向き不向き」はどんなことにおいても、大事な要素です。

たとえばスポーツだと、テニスに向いている?向いていない?とか・・

格闘技に向いている?向いていない?とかが誰にでもあるでしょう。

 

そして基本的には、「向いていないこと」にさんざん力を注いだところで・・

うまくいくことは少ないはずです。

ビンディング・フラットペダル論についても、同じことが言えます。

 

ビンディングペダルというのはそもそも、「レースに特化した特殊アイテム」です。

なので、人によって向き不向きが激しく・・

どうしても自分にビンディングペダルは向かない!となる人は出てくるはずです。

 

向かない場合の例としては、たとえばビンディングペダルを使うと膝が痛くなる!とか・・

ビンディングペダルで練習したけど結局、フラットペダルとスピードがぜんぜん変わらない!とかいう場合ですね。

 

ビンディングペダルは足を瞬時に外せなくなるデメリットがあるぶん、スピードなどにメリットがあるはずですが・・

それでもフラットペダルと全然変わらない場合は、自分はビンディングには向かないな、と思っていいでしょう。

 

逆に、明らかにビンディングに向く人も居ると思います。

フラットペダルだとぜんぜん長距離走れなかったのに、ビンディングに変えたとたん、めっちゃ走れるようになった!とか・・

もしくは単純に、ビンディングペダルのほうが体の負担が少ない、感覚的にしっくりくる・・とかですね。

 

そういう向き不向きにおいて、自分はビンディングに向いている!と感じるのなら、迷わず使えばいいですし・・・

逆にどうしてもビンディングはしっくりこない・・向かない・・と感じるのなら、無理して使う必要はないと思います。

 

もちろんプロのロードレーサーとしてレースに出るのなら、そんなことは言えないのだと思います。

選択の余地なく、絶対ビンディング!となってしまうはずですので。

 

しかしそうではない、一般的なライダーなのであれば・・

個人個人の「向き不向き」に従ってビンディングを使うか?使わないか?を考えていく!

というのが、いちばん基本的なところになるのではと思います。

「いつもの走り方」によって変わってくる

日頃、どんな走り方をするのか?

ここによっても、ビンディングペダルはいらないのか?は変わってきます。

 

自転車の乗り方は、人それぞれです。

たとえば会社への、自転車通勤メインで乗るとか・・

観光地を、自転車でふらふら走るのが何より好き!とか・・

もしくはスピードを重視し、走りやすい道をかっ飛ばすのが好きなのか、とか。

 

そして、ビンディングが「向く」シチュエーションと、「向かない」シチュエーションとがあります。

たとえば、混んだ街中がメインになる走り方をするなら、ビンディングは基本的にいらないですし・・

郊外の広くて空いた道を、ながながと走り続けるのがメインなら、ビンディングは強力な装備となります。

 

なので、自分自身が「いつもどんな状況で自転車に乗るのか?」を思い返し・・

そのメインの乗り方には、ビンディングは必要なのか?いらないのか?

そう考えると、必要もないのにビンディングを買ってしまった・・なんてのも防げると思います。

「引き足」は必要か?

ビンディングといえば、引き足です。

 

「ビンディング」と「引き足」の2要素はもう、セットのように語られることが多いです。

いちおう解説すると、ビンディングはペダルに足をバチン!と装着できますので・・

ペダルを踏むだけではなく「引っ張り上げる」ことで、推進力を増やせる!というやつですね。

 

そして、ビンディングペダルを導入したい!という時は・・

この「引き足」ができるようになりたいから、ということが多いです。

 

そしてそういう場合は、「引き足」のメリットがあるなら、ビンディングは必要・・

引き足のメリットが無いなら、ビンディングはいらない

ということになります。

 

じゃあ、引き足にメリットってあるの?ないの?

ここは「乗り方の種類」によって違ってくる、という事情があります。

 

自転車の乗り方には「体重」を活かす乗り方と・・

「引き足」を活かす乗り方、の2種類あります。

自転車に乗っているとすぐ疲れる原因を、「後傾」という悪い乗り方や、自転車・パーツ選びなどを軸に解説しています。

これらのうち「体重を活かす乗り方」について、上の記事で解説しているのですが・・

こういうタイプの乗り方をするときは、基本的に引き足は不要になるものです。

 

対して、ペダルを足で引っ張り上げる「引き足」を、たっぷり使う!

という乗り方もあるわけですが・・

こっちは逆に「体重」が使いにくくなるものなのです。

 

つまり、「体重を活かす」タイプの乗り方をするなら、ビンディングはいらないですし・・

「引き足を活かす」タイプの乗り方をするなら、ビンディングは必要!

ということになります。

 

 

すこし、話題が変わりますが・・

フラットペダルでも、引き足は可能です。

引き足はビンディングの専売特許!というわけでもないのです。

引き足といえばビンディングだけど・・実は「フラットペダル」でも使えます!具体的な方法や、向いた装備を解説しています。

どんな条件で使えるのか?については、上の記事で書いているのですが・・

「ペダル選び」と「靴選び」が、大事なところですね。

 

引き足は、ペダルと靴がガッチリ!くっつくことが条件です。

そしてフラットペダルであっても、ペダルと靴をしっかり厳選すれば・・

ビンディングほどではないですが、がっちりとくっつけることも可能になるのです。

 

なので、どうしても引き足を使いたい!と思った場合でも・・

ビンディングを導入する以外に、フラットペダルで引き足を使うという選択肢があるわけです。

 

もちろん、ゴリゴリのレースに使えるような方法ではないです。

しかし、引き足を使いたいけどビンディングは抵抗ある、という場合は・・

こういう選択肢もあったりしますので、紹介してみました。

ビンディングで「安全性」は下がるのか?

ビンディングは使うほうがいい?いらない?

ここを考えるとき、「安全性」はだいじな要素です。

 

ビンディングペダルは、ペダルに足を固定しますので・・

とっさに足を離せず、危険じゃないのか?

というのは、自然な考えではあります。

 

まずざっくりまとめると、ビンディングには「遅いときに危ない」という性質があります。

 

たとえばロードレースとかで、時速50kmとか60kmとかで走り続けているとき・・

ペダルから足がずるっ!といくと、めちゃくちゃ危ないです。

なのでそういうスピードを日頃から出すのなら、むしろ固定されているほうが安全だったりします。

 

対して、街中を走っているときなどの「遅い」ときは・・

足をつく機会も多いですので、とっさに外せず転んでしまう・・といったリスクは上がります。

最悪、それが事故につながったり・・というケースもありますね。

 

慣れれば瞬時に外せるので、問題ないのでは?と思われるかもしれませんが・・

たとえ自転車のプロであっても、とっさの時に外れなかった。。という事例は、探せば出てくると思います。

プロでも必ず外すのは難しいので、一般人が絶対大丈夫!とは言えないのです。。

 

と、いうわけなので「安全性」の面から考えると・・

  • 「速く走る」ことが多いなら、ビンディングはアリ!
  • 「遅めで走る」ことが多いなら、ビンディングはすこし危ない(ので、注意して走らないといけなくなる)

という感じになると思います。

「速さの価値」は、人によって違う

ビンディングを使うメリットは通常、「より速く走れる」ことです。

しかしそこに感じる価値は、人それぞれという事情もあります。

 

例えばプロになって、自転車レースで身を立てたい人にとっては、
速くなる!というのはものすごく重要なことです。

そこまでではなくても、趣味として、自分なりにできるだけ速さを追求したい!という場合には、
装備を工夫してでも速くなりたいものだと思います。

 

しかし・・「速くなる」ことに、そこまでの価値を感じない人も多いでしょう。

例えばロードバイクを買ってみたけど、きれいな景色の中を走ることが楽しい!と思う場合とか・・

もしくはグルメスポットを行脚するのがおもしろい・・と思うような場合ですね。

 

なのでその場合には「立ちゴケ」などのデメリットを取ってまで、速さを求める必要が無いはずです。

 

もちろん、速さに意味なんて無いとか言いたいわけではなく・・

それがどのくらい重要かは、個人個人が決めればいい!ということです。

 

ロードバイクといえばビンディング!

普通のペダルはいつか卒業して、ビンディングペダルに行くもの!と、言われることは多いものです。

 

ですが・・もしあなたがビンディングを使ってみて、もしくはビンディングのことをいろいろ調べてみて、直感的に「危ないなぁ・・」と感じるとして・・

そして「速さ」にそこまでの興味が無いのなら、無理してまでビンディングを使う必要は無いでしょう。

「片面SPD」という選択肢もある

ビンディングペダルにするか?それともフラットペダルにする?

・・「片面SPD」という、第3の選択肢があります。

SPD・フラット両方使える「片面SPDペダル」・・使いやすい製品の選び方と、おすすめを紹介しています。

片面SPDについては上の記事で、詳しく解説しているのですが・・

片面だけがビンディングになっていて、もう片面はフラットペダル、というものですね。

 

このタイプであれば、普段はふつうの靴で、フラットペダルとして使い・・

ロングライドをする時だけ、ビンディングシューズに履き替えて、ビンディングペダルとして使う!

という「いいとこどり」が可能です。

 

ビンディングペダルにはデメリットがあるので、じゃあいらないな、と思っていたとしても・・

この「両方が使える」ハイブリッドタイプなら、大丈夫!となるかもしれません。

私自身、この片面SPDペダルを採用していたりします。

 

 

今回はビンディングペダルって、いらないの?をテーマに解説してみました。

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海岸線沿いのブロンプトン

 
自転車通勤から自転車にハマった、いち自転車マニアです。

【年齢・性別】30歳台、男性

【よく乗るエリア】福岡まわり

【自転車趣味歴】9年くらい

【職業】
現在:企業の産業医
元:総合病院の内科医・研究員

【自転車乗りとしての特徴】
◇貧脚・ゆるポタ勢
◇折りたたみ自転車・輪行大好き
◇フラットペダル派
◇好きな素材はクロモリ
◇全部自分で整備するマン
◇いつかオランダに住んでみたい
 
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