ロードバイクに乗っていると、路上駐車を避けたりなどで、
走りながら後ろを振り返る機会は、多いです。
左側通行の日本では、ほとんどの場合、右を振り向きますね。
できれば、路駐が多い道は避けるなど工夫して、
振り返る機会をできるだけ少なくしたいところですが・・・
完全になくすのは、無理です。
そして自転車は不安定な乗り物なので、振り返る動作に慣れておらず、
振り返るたびにふらついたりしていると、とても危ないです。
自転車に気をつけながら追い抜いてくれようとしている車を、無駄にヒヤヒヤさせてしまいますし、
実際に、事故につながることもあるでしょう。
複数人で走るときは、ほかのメンバーに迷惑がかかってしまうかもしれません。
乗り方のコツというのは、人それぞれになってくるとは思いますが・・・
ここでは後方確認をふらつかずにするためのコツを3つ、紹介していこうと思います。
① 振り向くとき頭だけで振り向き、腕を動かさない
後ろを振り向くときは、頭だけが後ろを向けばいいわけなのですが、
ついつい、身体全体で振り返ってしまう場合があります。
自転車に乗らずふつうに歩いているときは、身体全体で振り返るのがふつうですので、
自然な動きではあるのですが・・・
ロードバイクでこれをやってしまうと、致命的です。
ロードバイクでは当然、腕でハンドルを握っていますので、
身体ごと右側に振り返ろうとすると、ハンドルを右側に切るように腕が動いてしまいます。
これをやってしまうと自転車は、車がビュンビュン走っている車道側に、ふらふらと出ていってしまいます。。
無駄にハンドルが切られてしまいますので、ふらついたり、最悪転倒する原因になったりもするでしょう。
こういったことを防ぐためには・・振り返るとき、腕は固定してハンドルをそのまま動かさず、
頭だけで振り向くクセをつけましょう。
② 視界の端っこを使う
振り返るとき、大きく振り向けば振り向くほど、
身体がおおきくねじれることになりますので、バランスを崩すリスクは高くなります。
最小限の動きで振り向くようにすれば、バランスを崩しにくくなりますよね。
そして・・後ろの状況は、視界の端っこだけでも十分に、確認することができます。
右側を振り向く場合は、視界の右端になると思いますが・・・
後方が、視界の右端ぎりぎりに入るくらいまで振り向けば、
後ろから車が来ているか・・距離はどうか・・といったことは十分、わかると思います。
視界の中央にがっつりと後方をおさめようとすると、
頭が真後ろを向くほどに首をひねることになり、それにつられて身体全体も崩れやすいです。
後ろを振り向くときは、視界の端っこをうまく有効活用して、チラチラと最小限の動きで確認するようにすると、
バランスが崩れにくくなります。
③ 音を聞く
後ろを確認するときには、目だけでなく、耳も重要です。
音だけで後方の様子が確認できれば、そもそも振り返る必要がなくなりますので、
振り返ってバランスを崩す可能性は低くなります。
そして、ある程度慣れてくると音だけで、自動車が後ろから来ているかはもちろんのこと、
その車と自分との距離・位置関係や、車種までだいたいわかるようになります。
おそらく、ある程度以上の時間自転車に乗っている方だと、皆さんわかるようになると思います。
もちろん、耳だけに頼るのは危険です。
路駐を避けるなど、後ろの状況を確実に確認するべきときは、ちゃんと後ろを視界にいれて確認します。
しかし・・・走っている最中、何回も何回も後ろを振り向くのは、危険ですし疲れてしまいますので、
路駐を避けるなどのイベントが無いときは基本的に、音で自動車の位置を把握するほうが効率がいいと思います。
こういったことを考えると、イヤホンで音楽を聞きながらロードバイクに乗る・・というのは、
論外だということが、おわかりいただけるのではないか・・と思います。
以上、ロードバイクでふらつかずに後方確認するためのコツを3つ、紹介させていただきました。
述べましたように、乗り方のコツは人それぞれなのですが・・・
上に挙げました3つは、おそらく人によらずどなたにでも重要な要素だと思います。
後ろを振り向くときよくふらついてしまう・・という方の、参考になれば幸いです。