ロードバイクなどの硬いサドルに長時間乗っていると、
尿道が圧迫されて、とてもつらいです。。。
特に、男性の自転車乗りであればほとんどの方が、
この「サドルに尿道圧迫」に悩まされたことがあるのではないか、と思います。
1時間くらいなら、まあ問題ないのですが、
それ以上の長時間座るとなると・・・
徐々に痛みが増してきて、痛みに耐えながら走り続ける・・ということも、
少なくないと思います。
重さをどこかに逃がそうにも、自転車に乗っている以上は、重さをおしりに掛け続けるしかありませんので、なかなかつらいところです。
自転車から降りれば圧迫はなくなるのですが、そう頻繁に降りていても、遠くまで走ることはできなくなりますよね。。
この「尿道圧迫を防ぐ」テーマについては、
乗り方、サドル選びなどなど、いろいろな考え方があるところだとは思うのですが・・・
私としては、直接、体重が尿道にかかるような乗り方を避けて、
坐骨でサドルに座ることが、いちばん重要だと思います。
坐骨とは、骨盤のなかの、下の画像で示す場所です。
Windows用アプリケーション「ヒューマン・アナトミー・アトラス」より引用
わかりにくい場合には、椅子に座った状態で、おしりの下に手をいれて骨盤を動かしてみて、ぐりぐりと手を圧迫する骨があれば、それです。
この「坐骨」のすぐ前に、男性であれば尿道などがあるのですが・・・
坐骨がサドルに触れておらず、坐骨で体重を支えられていない状態ですと、
すべての体重が尿道などの部分にかかり続けることになります。
尿道などの部分は、骨のように体重を支えるような強度はないので、
ここに体重がかかり続けると当然、圧迫によるダメージがでてきてしまうのです。。
尿道に体重がかからないようにするためには、
坐骨を意識して、坐骨をちゃんとサドルに当てることで、
体重を坐骨で支えることが、重要だと思います。
ちなみに、「坐骨を使う」と言うと、骨盤をまっすぐに立てなければならない!と思われるかもしれませんが・・
坐骨でちゃんと支えることさえできれば、骨盤の傾きに決まりはないと思います。
坐骨はけっこう大きな骨の部分ですので、
骨盤が前傾しても後傾しても、かたむきが極端でない限りは、ちゃんと体重を支えられますので。
また、坐骨で体重を支えやすいサドルを使うことも、重要だと思います。
たとえば、坐骨の幅に比べて、極端に幅が狭いサドルですと、
坐骨をちゃんと当てることはできませんので、坐骨で体重を支えるのはむずかしくなってしまいます。。
また、あまりにも硬いサドルですと、坐骨が痛くなってしまって坐骨で支えていられなくなってしまいますので、
適度な硬さのものにするか、もしくはレーパンなどで硬さを緩和するほうがいいと思います。
坐骨で体重を支えやすい、個人的におすすめのサドルは、BROOKSの革サドルですね。
自転車に長時間乗るとき、尿道が圧迫されてつらい・・・という場合には、
「坐骨」で体重を支えることで、尿道に体重が掛からないように工夫するのがいちばん有効なのではないか、と思います。