自転車で、目的地までの距離が20kmあるとした場合、
どのくらいの時間がかかると計算するでしょうか。
もちろん、体力などさまざまな条件により異なりますが・・・
「自転車の速度を落とす要素」が特になにも無い場合は、
ロードバイクやクロスバイクなどといったスポーツ車の場合、1時間で20kmくらい進む、と考えるとちょうどよいと思います。
自転車で40kmを走るのなら、
2時間くらいかかりそうだな、と考えればいいわけです。
しかし、「雨」「夜」「風」「坂」「街」の5つの要素を含む場合、
速度は落ち、到着までの時間は伸びてしまいます。
雨の中や暗い夜道を、晴天下と同じ速度で走るのは危険であり、一般的に速度は落ちてしまいます。
向かい風や上り坂があれば当然、速度は落ちます。
街中では、立ち並ぶ信号や自動車・歩行者の混雑に影響され、郊外のように速くは進めません。
この中で「坂」「街」については、マップを見ながら事前に検討が可能です。
「坂」は、たとえばGoogle Mapの山岳モードを使えば視覚的に俯瞰することができますし、
もしくは「キョリ測」といったアプリを使えば、出発地から到着地までの間に山はあるのか、あるとして高度はどのくらいか、斜度はどのくらいか、などといった多くの情報を得ることができます。
速度を落としたくないときは、これらのツールを使って山が多い場所を意図的に避けていきます。
「坂」はとても大きく速度を落としますので、これを見逃すと、
到着までに予想の3倍以上の時間がかかってしまうことも珍しくありません。
「街」についても、知らない土地であっても、
大きな駅の周辺や建物の密集度、信号の数など、
市街地となりそうな場所はマップを見ながらおおむね予想できるかと思います。
「夜」も、もちろん時計を見ながら予想することができます。
日の入り時刻を調べてもよいかもしれません。
「雨」の正確な予測は困難ですが、天気予報である程度はわかるでしょう。
一般的に近い日にちほど予測は正確になり、遠い日にちほど狂いやすいです。
「風」については、正確な予測はほぼ不可能ですし、
予測できたとしても、進みたい方向から吹いているのであればどうしようもありませんので、
これを回避するのはあきらめるべきかもしれません。
もちろん、複数の要素を同時に含む場合は、速度はより大きく落ちてしまいます。
自転車で走る計画を立てるときは、まずは1時間 20kmを軸にして、
上記の5要素をどの程度含むかを考えると、
到着までの時間を予測しやすくなります。
また、上記した要素をできるだけ避けることを考えると、
より早く目的地に到着することができます。
実際にルートを作るときには、
Google Mapを表示しながらルートを組んでいく方法が、
ストリートビューを見ながらルートを組める・・などもでき、一番いい方法だと思います。
自転車で走るときは、1時間でどのくらい進めそうかざっくり計算してからにすると、
なぜか、予想の2倍時間がかかってしまった・・といったことを防げますので、おすすめです。