ひと回しひと回しに強いパワーを掛けて、グン!グン!と進んでいく「トルク型」と・・・
軽いギアをくるくるとスムーズに回して、回転数で進んでいく「ケイデンス型」。
どっちのペダリングスタイルが良いのか?・・というのはけっこう、話題になるところです。
例えば弱虫ペダルだと「真波山岳」くんの乗り方は、
重めのギアをパワーでガンガン回していく、トルク型・・・
逆に「小野坂坂道」くんは、パワーはそこまででもないけど、
脚の回転数がすごくて、軽めのギアを速く回すケイデンス型ですね。
(ネタがわからなかったらすみません・・笑)
ここをどっちにするのか?というのは、特にロードバイクのプロとかではない、
私のような素人であっても、重要なところです。
どういう人がトルク型に向くのか?ケイデンス型のペダリングに向くのか?
それぞれのメリット・デメリットはなに?
以下、解説していきます。
目次
「トルク型」のペダリングは、こういう人に向く!
「トルク型」ペダリングの特徴を、ざっくりと箇条書きにしますと・・・
②:回転数は少なめ(だいたい60-70回転/分くらいでしょうか)
③:ギアチェンジが少なめ、ギアが重くなってもトルクで回しきってしまう
と、いった感じでしょうか。
トルク型はひとことで言うと、パワーがある人向けの乗り方です。
重いギアでもしっかり回しきる「踏力」を求められますので、それはそうだと思います。
例えば・・学生時代に柔道とか、ラグビーとかをやっていて、
大人になってロードバイクを始めてみた・・といった方ですとパワーがあることが多いですね。
しなやかな筋力というよりも、相手にがっちり組み付いて倒すような「剛」の筋力がある人は、
トルク型の乗り方に向くでしょう。
さらに「体重」もある程度重めのほうが、体重もペダリングに活かせますので、
この乗り方には向くのではないかと思います。
ギアもこの乗り方だと、コンパクトクランクよりノーマルクランク・・という感じで重めがいいでしょうし、
スプロケットもそこまで細かい変速が必要ないので、「ワイドレシオ」のほうが向くと思います。
クランクなら、パワーを掛けやすいように長いクランクが良いでしょう。
トルク型のペダリングのデメリットとしては、脚に大きい負担がかかりやすいので、
脚がダメージを受けやすいです。
特に登りとかの、どうしても負荷が大きくなる場面だとそうでしょう。
なのでトルク型の乗り方を実現するのなら、
多少の負荷にはへこたれない「剛脚」が必要だと思います。
「ケイデンス型」はこんな感じ!
一方、「ケイデンス型」の特徴を書きますと・・・
②:回転数が高い(だいたい80-90回転/分くらい、状況によってはもっと上げる)
③:こまめにギアチェンジし、回しやすい重さを狙い続ける
といった感じでしょう。
ケイデンス型は、トルク型とは真逆で、
「しなやかな脚の動き」が得意な人向けだと思います。
すばやく、しかも効率がいい動きでペダリングを続ける・・というのは、
プロでも追求を続けるような難しいところです。
なので「スムーズに脚を回し続ける」能力が、どうしても必要になってくると思います。
例えばマラソンランナーのような、持久系で、脚を使い続けるのが得意なタイプの人は向いているでしょう。
ケイデンス型の乗り方は「脚へのダメージが少ない」というメリットがあります。
1回転ごとのパワーが小さくていいので、負荷が分散されて、
いわゆる「足にくる」ことが少なくなるわけですね。
しかし逆に「心肺」への負担は大きくなりやすいです。
なのでそういう意味でも、マラソンランナーのような、
有酸素系・持久系タイプの人に向いていると思います。
ケイデンス型を選ぶのならパーツとしては、
細かい変速がしやすいほうがいいでしょう。
スプロケットなら、クロスレシオタイプですね。
そして軽めのギアで調整できるよう、チェーンリングは「コンパクト」もしくは「セミコンパクト」のほうが向くと思いますし、
クランクもすばやい回転に向いた、短めのものがいいでしょう。
トルク型とケイデンス型、どっちを選ぶ?
そしてトルク型とケイデンス型、どっちを採用するのがいいか?なのですが・・・
ここは実際に試してみて、しっくりきたほうを選ぶでいいのではないかと思います。
自分にはトルク型が向くのでは?と思っていたら、
意外にもケイデンス型のほうがずっと乗りやすかった・・とかいうのは、よくあることです。
なので実際に、重めのギアをぐんぐん回す乗り方と、
軽めのギアをすばやく回し続ける乗り方の、両方を試してみて、
気に入ったほうを選ぶ・・で、良いでしょう。
プロでもない一般サイクリストなら、
こういう乗り方をしなければならない!なんて事情も、無いわけですし・・笑。
そして実際には、どちらか一方だけでずっと乗るのではなく、
トルク型とケイデンス型とを「切り替える」のもアリです。
例えば、いつもはトルク型で乗ってるんだけど、
張り切りすぎて筋肉がパンパンになってしまった・・!という時は、ケイデンス型に切り替える。
みたいな感じですね。
これは実際に私が、よくやることですが・・笑。
自転車の乗り方、なんかよくわからなくなった・・・とか、
どんな感じでペダルを回そう?とかいう感じになった時には、
トルク型にするか?ケイデンス型にするか?を軸に考えてみると、うまくいくかもしれないです。