ロードバイクのペダルの外し方

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レンチでペダルを外す

ロードバイクのペダルを外そうと、ぐいぐいと、おもいっきり力を入れるけど・・

あれ??これ、どう頑張っても外れないんだけど・・??

 

ロードバイクのペダルの外し方は、簡単です。

サイズが合ったペダルレンチなり六角レンチなりで、くるくる回すだけですよね。

注意点は「左ペダルは逆ねじ」(時計回りに回すとゆるむ)くらいだと思います。

 

しかしロードバイクのペダルは、なかなか外れないことが多く・・

ここに引っ掛かると、長い時間ペダルと格闘する羽目になりかねません。

今まさに、ここに悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

なのでこの記事では、ロードバイクのペダルってどう外せばいいの?

ここを「なかなか外せない難しいケース」を中心に解説していきます。

なぜ、ロードバイクのペダルはなかなか外れないの?

ロードバイクのペダルが、なかなか外れないときの原因は・・

  • ゆるめようとする力が足りない
  • 締めるとき、強い力で締めすぎた
  • 締めるときのグリスアップが不十分

基本的には、この3通りです。

 

ロードバイクのペダルは、かなり固く締めこむものです。

そして外すときには、締めたときと同じくらいの力が必要なもので・・

なのでペダルを外すとき、ものすごい力を掛ける!というのは自然なことだったりします。

 

そして、このゆるめようとする力が足りない場合は・・

当然、ペダルはなかなかゆるみません。

 

ペダルをゆるめるのに必要な力は、体格や使う工具によっては「全力を出しても足りない」こともあり・・

おもいっきり力を込めているけど、力不足で外れていない!というケースも普通にあったりします。

 

 

締めるとき、強い力で締めすぎた場合も、ペダルはなかなか外れなくなります。

ゆるめるのに必要な力の強さは、締めたときと同じくらいになるわけで・・

加減せず、とにかくしっかり締める!!みたいな感じで締めていると、外すときにすさまじい力が必要になってしまいます。

 

ロードバイクのペダルは「このくらいで締めるべき」という強さが、実は数字で決まっていて・・

これをはるかに越えるパワーで締めてしまった場合、ゆるめるときも同等のすごいパワーが必要になります。

そして締めるときに比べ、ゆるめるときは力を入れにくいものなので・・

そのすごいパワーをなかなか出すことができず、なかなか緩めることができない。。となってしまいます。

 

 

さらに、締めるときのグリスアップが不十分な場合も、ペダルはなかなか外れなくなります。

理由は、グリスが足りないと「固着」してしまうからですね。

 

金属に金属を締め込むときは、サビを防ぐためグリスアップするものです。

これはペダルや自転車に限らず、工業製品なら何でもそうです。

 

そしてグリスアップをしていなかった場合、締め込まれた部分から少しずつサビてきて・・

サビがお互いのパーツに侵食すると、固着が起こります。

そして固着してしまうとなかなか動かなくなりますので・・もちろん、緩めるのは難しくなるのです。

 

 

と、ロードバイクのペダルがなかなか外れない原因はこんな感じです。

長くて頑丈なペダルレンチを使う

じゃあ、なかなか外れないペダルを外すにはどうすればいい?

まずは、いちばん基本的なところからです。

ペダルを外すときは、できるだけ強いパワーでゆるめましょう。

 

どうやって強いパワーを出す?

おもいっきり体重を掛けたり、おもいっきり力を込めたりも良いのですが・・

ペダルを外すとき無理をしすぎると、ガクッ!とズレて怪我をする場合もあります。

 

なので強いパワーを出すためには、まずは長くて頑丈なペダルレンチを使うのがおすすめです。

長くて頑丈なペダルレンチ

こういったものですね。

 

長い工具を使えば、強いトルクを掛けられるものです。

正確には「締めるポイント」と「持つ場所」の距離が長いほど良いわけですね。

なので長さが長いレンチのほうが、強いパワーを出すには有利ですし・・

さらに言うと「端のほうに持ち手がある工具」だと、さらに有利です。

 

そして太く頑丈な工具であれば、強いパワーを出しやすいです。

細くて剛性が低い工具だと、おもいっきり力を掛けてもなかなか伝わらないものですが・・

頑丈な工具だと全くしならずに、掛けた力のすべてを伝えきってくれます。

なので、ペダルレンチは太くて頑丈なものがおすすめなのです。

 

と、そういった条件を満たすペダルレンチとしては・・

長くて頑丈なペダルレンチ

たとえば、上のようなものは良いと思います。

私自身は現在これを使っているのですが、「長さ」と「頑丈さ」の両方を併せ持っていますので・・

強いパワーを掛けることができて、がちがちの固いペダルも外しやすくなると思います。

締めるときにトルクレンチを使う

「締める強さが強すぎる」ことで、外しにくくなる場合もあります。

なのでペダルをちょうどいい強さで締めておくのも、ポイントです。

 

しかしペダルはそもそも、強いパワーで締めるべきものではありますので・・

ちゃんと締めよう!と思うあまり力余って、ガチガチに締めてしまうことは多いようです。

そして「ちょうどいい強さにコントロール」なんて、普通はなかなか出来ることではありません。

 

なので、ペダルを締めるときにトルクレンチを使うのをおすすめします。

 

ペダルを締めるときの強さは、トルクレンチを使う場合は「50.0 N・m(ニュートンメートル)」くらいにする!と決まっています。
(ペダルの製品によって、ある程度の違いはあるかもしれませんが・・)

そしてトルクレンチを使えば造作もなく、その強さで正確に締めることができます。

 

そして、手で50.0 N・mを正確に出す!なんてのは、まず無理なはずです。

なのでペダルを強い力で締めすぎて、ペダルがなかなか外れなくなる!

これを防ぐためには、トルクレンチを使って締めておくのがおすすめなのです。

 

しかし、六角ボルトとかの普通のパーツなら、どのトルクレンチでも締められますが・・

「ペダルに対応したトルクレンチ」は意外と、無かったりします。

 

なので対応する製品や、具体的にどういう使い方になるのか?といったところを、

対応するトルクレンチがなかなか無い「ペダル」を、ちゃんと規定トルクで締められる製品を紹介しています。

上の記事で詳しく解説しています。

 

具体的な製品も、ここで書いていくと・・

ペダルに対応するトルクレンチは、これがおすすめですね。

トルクレンチとして普通に定番のものなのですが、ペダルもちゃんと締めるべきトルクで締めることができます。

さらに「ボトムブラケット」「スプロケット」といった場所にも対応してくれる、なかなかの優れものです。

 

トルクレンチ本体に加えて、ペダルを締めるときは・・

トルクレンチ ペダル用アダプター

こういった「ペダル用アダプター」といったものありますので、基本的にはこれも必要になります。

六角ボルトタイプのペダル

こんな感じの「六角レンチでも締められるタイプのペダル」なら、このアダプターは不要かもしれませんが・・

一般的にはペダルアダプターを使うほうが締めやすくはあるので、入手しておいてもいいのではと思います。

 

という感じで、強いパワーで締めすぎてしまって、ゆるめられない!

これを確実に防ぐためは、トルクレンチを導入してしまうのが一番だと思います。

締めるときにちゃんとグリスを塗る

締める前に、ちゃんとグリスを塗っておくのも大事なポイントです。

グリスを塗らずに締めてしまうと、パーツ同士がサビでくっつく「固着」が起き・・

その固着が原因で外れなくなってしまうからですね。

 

実際、固着というのはかなり厄介で・・

締め込んだ強さはまったく問題なかったのに、全力でゆるめようとしても開かない!なんてことになりかねません。

 

さらに、固着は「異種金属」同士を締め込んだ場合、より強くなる場合があります。

鉄とアルミといった、違う種類を接触させる場合ということですね。

そしてロードバイクのクランクは「アルミ製」、ペダルの軸は「鉄製」であることが多いので・・

その場合は異種金属が問題になり、さらに頑固な固着になることがあるのです。。

 

そして固着は、グリスさえ塗っておけばほぼ完全に防げます。

 

あまりにもべっとべとに塗る必要はありませんので・・

ペダルを締め込むネジ山の部分だけに、ごく薄く塗れば大丈夫です。

基本的にはそれで、年単位レベルで持つことが多いです。

 

グリスにはいろいろな種類がありますが・・

例えば上のものは、定番中の定番ですね。

 

 

じゃあ、固着してしまった場合はどうする?

強く締まったペダルは、それ以上のすごいパワーを掛ければ解決するわけですが・・

固着したペダルは無理やり外そうとすると、破損するかもしれません。

 

なので、まずは締め込んだところの隙間に、オイルを少しずつ流すのをおすすめします。

ここではグリスではなく、オイルですね。浸透性がより高いので・・

種類はこの場合はクレ556でも、チェーンオイルでも、工業用なら何でもいいでしょう。

 

そしてオイルを流し込んだ状態で、数時間から1日程度待ってから・・

長くて頑丈なレンチで少しずつ、じわじわと力を掛けていきます。

オイルがちゃんと効いていれば、それで少しずつ抜けていくのではないかと思います。

 

 

とはいえもちろん、最初から固着させないに越したことはなく・・

ペダルを締め込むときは、必ずグリスアップしておくのをおすすめします。

ブレーキレバーを固定し、クランクを完全に止める

固いペダルを外すには、強いパワーが必要です。

しかし、おもいっきり力を掛けてぐいぐい外そうとすると・・

クランクが回ってしまって、うまく力を掛けられない!

実際にやってみると、ここで悩まれるのではないかと思います。

 

そうなった場合に、ひとつ試していただきたいのが・・

ブレーキレバーを引いたまま固定し、クランクも強制的に止めてしまう方法です。

 

例えば・・

ベルクロでぐるぐるにしたブレーキレバー

例えばこんな感じで、後輪側のブレーキレバーを引いた状態で、頑丈なベルクロでぐるぐる巻きにします。

巻くときはブレーキレバーが絶対動かないくらい、ガッチガチに強く巻きます。

 

こうすれば、ブレーキが完全に効いた状態で固定されますので・・

ホイールは動かなくなり、クランクも前方向には動かなくなります。

こうなれば締める力でズレていくことはなくなりますので、作業は圧倒的にやりやすくなります。

 

ペダル作業中にクランクが動いてしまうと、作業がやりにくいだけでなく・・

その近くには鋭利な「チェーンリング」がありますので、場合によっては危険でさえあります。

なのでもしそこで悩まれた場合は、試してみては・・と思います。

 

 

今回はロードバイクのペダルの外し方をテーマにお話ししてみました。

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自転車通勤から自転車にハマった、いち自転車マニアです。

【年齢・性別】30歳台、男性

【生息地】九州のどこか

【自転車趣味歴】7年程度

【職業】
現在:企業の産業医
元:総合病院の内科医・研究員

【自転車乗りとしての特徴】
◇貧脚・ゆるポタ勢
◇折りたたみ自転車・輪行大好き
◇サイクリングロードマニア
◇フラットペダル派
◇好きな素材はクロモリ
◇ナビデバイスはガーミンウォッチ
◇全部自分で整備するマン
 
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