つい最近まで、ブレーキを握ると、ぴたっと自転車が止まっていたのに・・・
なんだか、ブレーキを握っても、ぜんぜん自転車が止まらなくなってる。。。
というように、自転車のブレーキが効きにくくなってくることは、
けっこう、あることだと思います。
理由はいろいろで、ふつうにブレーキシューが消耗してしまうのが原因のことも、もちろん多いのですが・・・
ブレーキの調整が「狂う」というのも、けっこう、よくある原因です。
ブレーキは、左右のブレーキがそれぞれどのくらい動くか・・という、
左右バランスが重要です。
左右バランスが崩れてしまうと、左右どちらかだけのブレーキが動きまくり、
もう片方はぜんぜん動かなくなる・・という状態になります。
いわゆる「片効き」状態ですね。
ブレーキは、左右からバランスよく挟むことで制動しますので、
この状態だと当然、ブレーキ力は大きく下がってしまいます。
ほとんと止まらなくなるかもしれません。
左右バランスは、たとえば自転車をぶつけた衝撃や、
飛行機輪行で自転車を預けているあいだなど、さまざまな状況で変わってしまいます。。
そして、たとえばVブレーキだと、
左右のブレーキのバランスを、ここにあるネジで変えることができます。
上の画像それぞれの、赤丸で囲んだところにあるネジですね。
このネジを締め込むと、下の画像のパーツの力が強くなります。
すこし、わかりにくいかもしれませんが・・・
赤丸部分に金属の棒がひっかかっているのが、おわかりいただけますでしょうか。
これは、ブレーキを外に押し広げるような効果を持ちます。
これがあるから、ホイールを挟み込んだブレーキが、
ちゃんと、もとの位置に戻るわけですね。
そしてこのパーツには、ブレーキの左右バランスを整える役割もあるのです。
調整ネジを締め込みの強さを、左右のブレーキがバランスよく動くように調整することで、
左右が均等に動くようになり、最大のブレーキ力を発揮してくれるようになるのです。
しかし・・ブレーキのバランスはけっこう、崩れてしまいますので、
ブレーキの性能を最大限引き出そうとすると、ブレーキ調整の頻度はけっこう、多くなります。
そのため私は、このブレーキ調整ネジを手回しネジに換えるカスタマイズをしています。
(上の画像たちは、すでに手回しネジに変更したあとの画像になります)
ふつうは、ここのネジを回すにはドライバーが必要なのですが、
手回しネジに換えることで、手でも簡単に回せるようになります。
たとえば自転車に乗り始めるとき、ブレーキを握ってみて、
すこし左右のバランスが悪いな。。と思ったら瞬時に手で、10秒くらいで調整することができるようになるのです。
ブレーキの調整のために工具を取り出すのは、けっこう面倒で、
以前の私は、ちょっとくらいバランスが崩れていてもべつにいいや。。と、調整せず自転車に乗ってしまうことが多かったのですが・・・
このカスタマイズをしてからというもの、ほとんど手間なく、瞬時に調整が完了しますので、
自転車に乗るたびに左右のバランスをチェックするようになり、バランスがすこしでも崩れていたら調整するようになりました。
その効果はかなり高く、いつでも最小限の握力で、キュッと自転車が止まってくれる、高いブレーキ性能を維持することができています。
この方法は、Vブレーキだけでなく、キャリパーブレーキにも使えます。
例えば上の画像は、ブロンプトンという折りたたみ自転車に装備されている、キャリパーブレーキなのですが・・・
このブレーキだと赤丸の位置に、左右バランスを調整するネジがあり、
これを締め込んだりゆるめたりすることで、左右バランスが変わります。
そして、ここも手回しネジに変えることで、手でかんたんに調整できるようにできるのです。
自転車のブレーキが効きにくいときは、単に調整不足のことが多く、
調整するだけでさくっと効きを回復できることが多いのですが・・・
調整部分に手回しネジを導入するカスタマイズにより、手間なく瞬時に調整できるようになり、
結果的に、常に、最高のブレーキ状態で乗ることができるようになるかもしれません。
ブレーキ調整に手回しネジ導入・・・やってみてはいかがでしょうか。