片面SPDペダルは、便利です。
SPDシューズを装着することもできて、普通の靴でも乗れる・・
一石二鳥のペダルですよね。
とはいえ・・デメリットって、無いの?
あるとして、具体的にどんな程度なの?
・・というのは、片面SPDペダルを買おうかな?などと考えている場合、気になるところだと思います。
私自身、ビンディングシューズを使うときには「片面SPD」タイプのペダルを使っています。
なのでこの記事では、片面SPDのデメリットって、どんな感じ?
そんなところを解説していきます。
目次
デメリット:SPD面が「片面」しか無い
片面SPDの特徴は、SPD面が「片側にしか無い」ことです。
まあ、あたりまえですよね・・
そしてこれが、デメリットの筆頭です。
とはいえ・・片面しか無いって、実際に困るの?
サイクリングロードのようなビンディングをつけっぱなしにする環境なら、ほぼ困らない
混雑した街中のようなビンディングを頻繁に付け外しする環境だと、ちょっと困る
というのが、実際に使ってみての感想です。
サイクリングロードのように信号もなく、ずーっと走り続けられる場所では、ビンディングを外すことはあまりありません。
そういう環境なら一度ビンディングをはめてしまえば、あとは片面でも両面でもなにも変わらないです。
なのでそういう環境だと、片面SPDの不利はほぼ、無いと言えるのでは・・と思いました。
対して街中だと、ビンディングを外すことはよくあります。
信号停車、歩行者の飛び出しに対応したとき、人混みをゆーっくり抜けようとするとき・・
何度も何度も、つけ外ししますよね。
そして両面SPDだともちろん、表でも裏でもバチッとはまりますので、何も気にせず簡単に装着できるのですが・・
片面SPDだと片面はフラット面ですので、「あっ、表裏まちがえた・・!」となることが出てきます。
そして着脱が頻繁になればなるほど、これがストレスになりやすいのです。
足を装着しようとして・・運よくバチッ!といけば、何も問題ありません。
しかしフラット面だった場合、ペダルにガン!とぶつかるだけで、もちろん絶対にはまらないです。
なのでそのときはペダルをくるっとひっくり返すワンアクションが必要になり・・
片面SPDのいちばんのデメリットは、ここだと思います。
デメリットはあるけど・・大丈夫!その理由
と、片面SPDにはデメリットがあるわけですが・・
それでも、片面SPDペダルはちゃんと買う価値があると思います。
なぜ?
まず・・片面SPDはビンディング面もフラット面も、それぞれ片方しか無いです。
ビンディングペダルは当然、ビンディング面にしかはまりませんし・・フラットシューズでビンディング面にまともに乗ることもできません。
なので自分が履いている靴に、表裏を合わせるのがじゃっかん手間です。
なのですが・・
ペダルの面を間違えた!はあまり起こらない
ものなのです。
ペダルにもよるのですが、片面ビンディングペダルはだいたい、ビンディング面が自然に地面側を向きます。
ビンディング面のほうが、ビンディング機構のぶんだけ重いからですね。
そのためフラットシューズを履いているときは、そのまま足を出せばたいてい、フラット面に乗ることができます。
ビンディングシューズを履いているときは、いきなりは合わないことが多いのですが・・
ビンディング面は下にきているわけですので、これが上にくるように軽く、つま先で弾けばいいのです。
このあたりはじゃっかんの慣れが必要なのですが・・
慣れてくるとほぼ確実に、瞬時に自分が足を載せたいほうの面に載せることができるようになります。
そしてこれができるようになると、載せたいほうの面が「片面」にしか無い・・ということは、デメリットではなくなってきます。
そして「片面にしか無い」というデメリットが、最小にできるのであれば・・
ふつうの靴でライトに乗りたいときも、ビンディング装備でガチ乗りしたいときも、どっちもさくっと対応できる!
が、すごく便利なメリットになってきます。
もし、片面SPDじゃなければ・・
靴の種類を替えるためには毎回、ペダルを着脱するしか無いですよね。
ペダルの着脱はすごく面倒なので・・これを省略できるのは、めちゃ便利なのです。
もちろん「ビンディングでガチライドしかしない!」のなら、両面ビンディング一択でしょうし、
ビンディングじゃない、普通の靴しか使わない!のなら、普通のフラットペダル一択だと思います。
しかし基本はふつうの靴で乗るけど、ときどきビンディングも使う・・
そして切り替えの手間なし!が、大きいメリットだと感じる・・
もしそうであれば「片面SPD」は、後悔のない選択肢になるのでは・・と思います。
片面SPDペダルの、おすすめはどれ?
片面ビンディングペダルとして、どの製品を使えばいいかですが・・
私自身は、上の記事で紹介したシマノの「PD-M324」という製品を使っています。
こんな感じのものですね。
フラットペダル側の面が小さく、フラットはおまけ程度・・
という片面ビンディングペダルも、けっこうあります。
しかしこのペダルですとフラット面も、ふつうのフラットペダルと同じくらいに大きく、ふつうのフラットペダルに劣らないくらいに乗りやすいです。
フラット面はこんな感じで、ギザギザのついた、大きくてしっかりとした踏面になっていて、とても足を置きやすいです。
そして、ビンディング面はこんな感じです。
特に問題なく、SPDシューズをしっかりと固定することができます。
加えてこのペダルには、リフレクターを装着することができる、という決定的なメリットがあります。
上にお示しした写真には、それぞれ、リフレクターがついていますが・・
このペダルはAmazonで売っているような、汎用の自転車ペダル用リフレクターを装着することができます。
(実際にどの製品が合うのかまでは保証ができませんので、ご自身にてお試しいただければと思います)
片面であれビンディングのペダルは、レース志向が強く、
ペダルリフレクターのようなものは装着できないものがほとんどなのですが・・
このペダルはそんな中で珍しく、装着できるタイプです。
自動車に乗る方であればわかると思いますが、自転車のリフレクターの中でも、ペダルにつけるものはとても目立ち、安全におおきく貢献してくれます。
リフレクターをつけるつけないは、もちろん個人の自由ですが・・
私はかならずペダルリフレクターをつけたい派ですので、
片面ビンディングペダルとしてはこの「PD-M324」が、ほとんど唯一の選択肢になってきます。
片面SPD・片面フラットペダルの、それ以外の選択肢については、
上の記事で解説しています。
片面ビンディングペダルは、ビンディングもフラットも使いたい!という私のような欲張りには、最適なペダルです。
そしてビンディング面・フラット面がそれぞれ「片面にしか無い」というデメリットも、工夫しだいでじゅうぶんに解消できます。
いつもはフラットペダルで乗るけど、ときどきはビンディングも使いたい・・といった場合には、検討してみてはいかがでしょうか。