ボルトサイズの測り方を解説

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ステンレスボルト

自転車のボルトを整備中、なくしてしまった。。

もしくは・・新しいパーツを装着したいけど、合うボルトが無い。。

じゃあ、ボルトを買おう!

 

けど・・

ボルトのサイズって、どう測るの?

 

ボルトは自転車における、基本部品です。

およそあらゆるパーツに使われていますね。

 

そしてボルトはわずかでもサイズが違うと、使えないものです。

なので欲しいボルトのサイズを「正確に」測る!

というのはすごく、大事なところです。

 

新しいボルトが欲しい場合は、すでに持っている「同じボルト」を計測し、同じものを買うのがいちばん早いので・・

そういう意味でも、計測は重要ですね。

 

なのでこの記事では、ボルトのサイズってどう測るの?

ここをお話ししていきます。

ボルトの「長さ」はこう測る

ボルトのサイズで、測るべきパラメーターは・・

「長さ」「太さ」「ピッチ」の3つです。

 

まずは「長さ」の計測方法からです。

ボルトにおける長さは通常、「ネジを切られているエリア」の長さですね。

 

そして長さは「ノギス」を使えば、簡単・正確に測れます。

ノギスでボルトを計測

こんな感じですね。

 

上の写真のボルトであれば、ノギスが40mmを指していますので・・

長さ40mmのボルト、ということになります。

 

定規などを当てても、測れるには測れるのですが・・

ボルトの場合はノギスを使うほうが、正確に測れるのでおすすめです。

ボルトの「太さ」はこう測る

ボルトの「太さ」の計測についてです。

 

まず、自転車で使われるボルトの太さは・・

ほとんどの場合で「M5」「M6」みたいな、Mをつけた形で表記されます。

そしてこれは単純に、「5mm」「6mm」に相当します。

ネジの「頭」部分ではなく、「ネジを切られている部分」の太さですね。

 

そして太さも、ノギスを使えば簡単に測れます。

ノギスでボルトを計測

このボルトの場合は、ネジ部分の太さを測り、ノギスが「6mm」を指していますので・・

「M6」のネジだな、と分かります。

 

ボルトは1mmでも太さが違うと、使うことはできませんので・・

ノギスを使って「正確に」太さを測っておくのは、大事です。

ボルトの「ピッチ」はこう測る

ボルトの「ピッチ」も、意外な重要ポイントです。

 

ピッチとは、ボルトのネジが切ってある部分の、ネジの溝幅のことです。

そしてこれは「ピッチゲージ」で測ることができます。

 

ピッチゲージ

ピッチゲージは上のような、さまざまなピッチに対応したプレートが、束になっているツールです。

 

これを以下のようにネジに当てると、ピッチを測ることができます。

ピッチゲージをボルトに当てる

この場合は「1.0mm」のプレートが、隙間なくぴったり合っているので・・

このネジのピッチは1.0mmだ、ということになります。

 

逆にピッチが合わないプレートは、こんなふうにぴったり合いません。

なので合うプレートが見つかるまで、次々に試していく感じですね。

 

同じ太さのボルトでも、ピッチは違う!

ということはたまにあります。

そしてピッチが違うボルトは、使うことができません。

 

ピッチが合っていないボルトを無理に使うと、ネジ穴を破壊してしまって・・

パーツそのものが使い物にならなくなる場合もあったりします。

 

なのでボルトを計測するときは、ピッチも忘れず測っておくことをおすすめします。

使うボルトの「入手先」は?

元となるボルトのサイズが、正確にわかったとして・・

ボルトはどこから、手に入れればいいの?

 

一般的なところだと、ホームセンターがいいですね。

たいていの場合、さまざまなサイズ・材質のボルトが置いてあります。

 

インターネット通販だと「モノタロウ」が一番だと思います。
(カテゴリー「ボルト」のページにリンクを貼っています)

モノタロウは、DIY用品をメインとした、Amazonのような通販サイトで・・

ボルトなどといったアイテムの充実度は、Amazonよりずっと良いです。

 

実際に、リンク先を見るとおわかりいただけると思いますが・・

さまざまな太さ、長さ、ピッチ、材質のボルトが扱われていて、なんでも手に入りますし・・

手で回せる「蝶ナット」、がっちり固定できる「緩み止めナット」など、便利な特殊ボルトも扱われています。

 

挙げてきた方法で、ボルトの正確なサイズがわかったなら・・

それを注文するだけでOKですね。

 

ボルト以外にも、自転車整備に使うさまざまなアイテムを調達することができますので・・

覚えておいて損はないと思います。

その他、ボルトにかかわる注意点を

ボルトを実際に選ぼう!とした場合・・

ボルトの素材も、注目しておくべきポイントです。

 

自転車に使うボルトは、特殊なものを除き「鉄」、もしくは「ステンレス」製ですので・・

これらの素材のものから選んでおくのがよいと思います。

 

鉄やステンレスのボルトは、強度は高いのですが・・

「ボルトとパーツとの接触部分」が錆びることが多いものです。
(ステンレスでも「電蝕」というメカニズムにより錆びることがあります)

なのでしっかりとグリスを塗ったうえで、締め込むことをおすすめします。

 

それ以外にも「アルミ」や「チタン」といったボルトもあり・・

それぞれ、鉄やステンレスと比べると「軽い」というメリットはあります。

しかし脆かったり、非常に高価だったりとデメリットのほうが多いため、基本的にはおすすめしません。

 

 

ボルトを締めるトルクというのも、大事なポイントですね。

ボルトは、締めるべき強さが「N・m(ニュートンメートル)」といった単位で決まっていて・・

これより強く締めると壊れたり、弱く締めすぎるといきなりゆるんで危険だったり、となります。

 

なので手で、自分の感覚で締めるよりも・・

「トルクレンチ」という工具で締めるほうが良かったりします。

 

トルクレンチを使わないとどうなるのか?については、

ロードバイクにトルクレンチは必須!使わないとこうなる!具体的にどの製品を選べばいい?といったところを解説しています。

上の記事に・・

 

自転車向きのトルクレンチの選び方については、

自転車整備に使うトルクレンチはこれが最強!「対応トルク」「対応パーツ」「精度」「値段」ともに優れた逸品を紹介しています。

上の記事に書きました。

 

この記事では、自転車に使うボルトサイズの選び方をお話ししました。

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海岸線沿いのブロンプトン

 
自転車通勤から自転車にハマった、いち自転車マニアです。

【年齢・性別】30歳台、男性

【よく乗るエリア】福岡まわり

【自転車趣味歴】9年くらい

【職業】
現在:企業の産業医
元:総合病院の内科医・研究員

【自転車乗りとしての特徴】
◇貧脚・ゆるポタ勢
◇折りたたみ自転車・輪行大好き
◇フラットペダル派
◇好きな素材はクロモリ
◇全部自分で整備するマン
◇いつかオランダに住んでみたい
 
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