しっかり鍵をかけたはずなのに。。
戻ってみると・・・ホイールが無い!!
もしくは・・ホイールだけに鍵をかけたところ、ホイール以外すべてが盗まれている。。。
こういう「ホイールだけ」もしくは「ホイール以外すべて」を盗まれるケースが、
私が知る限りでもけっこうあるようです。
実際、私が街を歩いていても、
ホイールだけが、電柱などにチェーンで繋がれており、
それ以外すべてが無くなっている現場を見つけたことがあります。
何が起きたかは、一目瞭然ですね。。
ロードバイクなどスポーツ自転車のホイールは、
通常、クイックリリース方式になっており、
レバーを開くだけ、もしくはレバーを開いて数回回すだけで、簡単にホイールを取り外すことができます。
パンク修理のときにはとても便利なのですが、
自転車の盗難防止という点からみると、かなり弱いと言わざるをえません。
高価なホイールであれば、言うまでもなく大打撃ですし、
安価なホイールであったとしても、出先で盗まれればそこから自転車では動けなくなってしまいます。
そのため、できればホイールにも鍵をかけたいところなのですが、
たとえばワイヤーロックやチェーンロックでフレームにくくりつける、という方法ですと、
かなりの長さ・重さの鍵が必要になってしまいます。
そこで私としては、ホイールは「スキュワーロック」で防御することをおすすめします。
スキュワーロックとは、ホイールの軸部分に直接、鍵を掛けるタイプのロックで、
専用の鍵を使わないとホイールを外すことができなくなり、
ホイール盗難のリスクを大きく下げることができるアイテムです。
その中でも私は「Pinhead」という製品を使っています。
上の画像が、Pinheadという製品のロック部分なのですが、
ホイールの軸部分のシャフトを、この製品に交換することで、
下のような、専用の鍵を使って回すことでのみ、ホイールを着脱することができるようになります。
上のような鍵を、溝の部分にかちっとはめた状態で、
時計回りに回すと締まり、反時計回りに回すと緩みます。
この製品を導入すると、この鍵がないとホイールの軸を緩めることはできなくなります。
そのためホイールを盗難される可能性は、とても低くなると思います。
・・・鍵をなくされないようには、くれぐれもご注意ください。
シャフト部分は、下の画像のような感じですね。
鍵で回す部分だけを取り出すと、下のようになります。
私はこのPinheadを、5年間ほど使い続けており、
自転車を外にひと晩以上、駐輪することもよくあるのですが、
盗難されてしまったことは一度もありません。
加えて日常では、ホイールを着脱するとき以外はなにもする必要がなく、常にホイールが守られた状態になります。
また、ホイールを守るための、チェーンロックなどの鍵を持ち歩く必要はなくなるため、持ち歩く鍵の重さを最小限にすることができます。
パンク修理や輪行での、ホイールの着脱にやや時間がかかるようになってしまいますが、
ホイールの着脱は、そんなに高頻度でするものでもないと思いますし、
レースなどで、1秒でも早くタイヤを着脱しなければならない、という場合でもなければ、
さほど問題にはならないでしょう。
加えてPinheadは、ホイールだけでなく、
ステム部分に装着してハンドルを盗難から守ったり、サドル部分に装着してサドルを盗難から守ったりできるタイプもあります。
ひとセットとして買えば、すべてのパーツをひとつの鍵で開けることができますので、
自転車のパーツを絶対に盗まれたくない!という場合には、検討の価値があると思います。
スキュワー部分の材質も、硬質なステンレス製のようで、
強度不足できしんだりすることはありませんし、
もちろん破損したりしたことは、一度もないです。
なお、注意点としては、ホイールの軸が「スルーアクスル」タイプだと、
Pinheadは使うことができません。
スルーアクスルは最近、特にマウンテンバイクで増えてきている規格で、
ディスクブレーキとの相性がいいなどのメリットがあるのですが、
クイックリリースとはまったく互換性がないです。
そのためもしお持ちの自転車がスルーアクスルタイプであれば、
スルーアクスルに使えるタイプのスキュワーロックが必要ですので、ご注意ください。
それ以外にも、「エンド幅」などの情報にもご注意ください。
エンド幅が対応していないと、これも、うまく装着するのは難しくなってしまいます。
(詳しくは、Pinhead公式サイトなどの情報をご参照ください)
スキュワーロックには、Pinhead以外にもさまざまな製品がありますが、
たとえば、ペンチでつまんで回せるような製品は、
盗難防止の能力が低すぎるため、使わないほうがいいと思います。
Pinheadを見ていただくとわかるように、鍵がひっかかる部分以外はすべてツルツルしており、
ペンチなどの工具が引っかかる場所がありません。
逆に、ペンチでふつうに回せるような製品も市販されていますので、
盗難防止をきっちりしたい場合は、ご注意ください。
いろいろな製品がありますので、
ホイールに鍵をかける手間や、持ち歩く鍵の数などを増やしたくない場合は、
導入を検討されてみても良いのではないか、と思います。