ブルックスB17スタンダードを徹底解説!これが最強の革サドルだ!

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ブルックスB17スタンダードの外観

ブルックスのB17スタンダードって、どんなサドル?

 

「ブルックスの革サドル」はロングライドに向いた、王道のサドルです。

そして「B17 スタンダード」はその中でも、いちばんメジャーなタイプです。

ブルックスの革サドル

そして・・このサドルって、具体的にどんなサドルなの??

 

乗り心地はいい?おしりは痛くならない?

デメリットって、どんなのがあるの?

ぶっちゃけ、買う価値ある?

 

というのは、例えばこのブルックスB17スタンダードを買おうかな?と思っているような場合、気になるところだと思います。

 

私は現在、2個のブルックスB17スタンダードを自転車に装着しており、
長いほうだと5年間、そのサドルを使い続けています。

そして使っていく中で、このサドルは実際、どんな特徴があるサドルなの?

といったことが、体験を通してわかってきました。

 

なのでこの記事では、ブルックスB17スタンダードって、どんなサドルなの?

そんなところを解説していきます。

「おしりのトラブル」が圧倒的に少ない

ブルックスB17スタンダードの、その一番のメリットは・・

おしりの痛みなど、おしりのトラブルが起きにくい

ことです。

 

ロードバイクなどの自転車に乗るとき、おしりのトラブルはかなりの悩みどころです。

例えば、おしりが圧迫され続けて、どうしようもなく痛くなってきた場合・・

他の部分はぜんぜん元気なのに、もう走れなくなってしまう。。なんてこともあります。

 

もしくは・・サドルと肌の擦れもけっこう、つらいところです。

長時間乗っていると、ペダリングで何万回と擦れてしまいますので、
その擦れのダメージ大きいといつのまにか、真っ赤になったり、ひどいときは皮膚がめくれたり・・

とこっちも、かなり重大なダメージになることがあります。

 

そして・・ブルックスB17スタンダードは、こういったおしりのトラブルの予防に、最強のサドルだ・・

私自身、サドルはこれまでにいろいろなものを使ってきたのですが、最終的にそう思いました。

実際、いわゆる普通のロードバイクサドルだとすぐおしりが痛くなっていたのが、
このブルックスサドルだと、何時間乗っても痛くならない・・という感じです。

 

なぜ、ブルックスサドルはおしりのトラブルが起きにくいのか?

①:素材が「革」であること

②:「ハンモック」のような構造であること

③:表面が「なめらかで滑りやすい」サドルであること

の3つが、重要なポイントだと思います。

①:素材が「革」であること

ブルックスB17スタンダードは、革サドルです。

なのでおしりに触れるところの素材は、もちろん革です。

 

では、普通のサドルは?

普通は「プラスチックとクッション材」ですね。

 

一般的なロードバイクのサドルは大半が、骨格となるプラスチックを、クッション材が覆うような構造になっています。

なのでおしりを支えるのはそういった、「ちょっと硬めの構造」になります。

 

対して・・ブルックスB17で体重を支えるのは、

ブルックスB17の革を強調

こういった「革」です。

 

そして革はもちろん、プラスチックより柔軟なものです。

その柔軟なものが、やわらかくおしりを受け止めてくれますので・・

おしりへのダメージが少なくなるわけです。

②:「ハンモック」のような構造であること

ブルックスサドルは、まるで「ハンモック」のような構造をしています。

ブルックスB17のハンモック状態1

ブルックスB17のハンモック状態2

こんな感じで、サドルの「いちばん前」と「いちばん後ろ」が、鉄製の骨格でがっちり固定されていて・・

その骨格のあいだに、1枚の頑丈な革が、ハンモックのように吊り下がっているんですね。

 

そしてハンモックはもちろん、「重さの吸収」にすごく向いた構造です。

そのハンモックがやわらかくお尻を支えてくれるのと・・

クッションがあるとはいえ、硬いプラスチックがお尻を支えるのとでは、
どちらが、おしりのダメージが小さくなるか・・ですね。

 

実際に乗っていても、プラスチックサドルは「硬い面」で支えられている感じになりますし、
クッションも長時間乗っていると潰れてきて、あまり意味がなくなってしまいます。

なのでがっつりおしりが圧迫されて、明らかに血流が悪くなったり、痛みがでてきたりするのですが・・

 

ブルックスの革サドルだと、支える部分に「硬い面」はありませんので、
どこまでも柔らかく、何時間でもさほど変わらずに、おしりを支え続けてくれる・・という感じがします。

③:表面が「なめらかで滑りやすい」サドルであること

そしてブルックスのサドルは、表面がなめらかな、「滑りやすい」タイプのサドルです。

 

これは買ったばかりの状態でも、そうですし・・

革サドルに必要な「レザーオイル」を塗り込んでいくことでも、
つやつや・スベスベな、なめらかな表面になっていきます。

 

これが、おしりのトラブル防止にどう役立つのか?

「擦れ」によるダメージが起きにくい

という、メリットがでてきます。

 

長時間乗っていると、おしりや股間がサドルに擦れて痛くなる・・

というのは一般的なことだと思いますし、それを防ぐためにクリームを塗ったり・・とかもよくされることです。

 

そしてもちろん、グリップ力の高い、滑りにくいサドルだと・・

より摩擦力が高くなりますので、肌にガンガン、ダメージがくる・・となる場合があります。

そして滑りやすいサドルだと、そういったダメージは起きにくいですよね。

 

 

・・と、そういった理由により、ブルックスサドルは「おしりへのダメージが少ないサドル」として、確固たる地位を築いていたりするのです。

なので特に、自転車で日本一周・世界一周といった過酷な旅に、よく使われていたりしますね。

 

 

ちなみにブルックスB17を使えば、無条件でおしりの痛みが解決する!とか、そこまでの魔法のアイテムではなくて・・

ブルックスの革サドルなのにおしりが痛い!を、解決するコツを「乗り方」を中心にお話ししています。
ロングライドでつらい「股擦れ」を解消するためのおすすめアイテムを解説しています。

例えばこういった「おしりの痛みを防ぐ乗り方」とか「下着選び」とかもいろいろ工夫して、すこしでもダメージを減らすように試行錯誤する・・

といった感じになってくるとは思います。

 

とはいっても、ブルックスB17スタンダードが「おしりの痛みを防ぐ」ことにおいて、最高に近いサドルだ!

というのは変わりませんので・・もし、おしりの痛みを防ぐことを重視したサドル選びをしたいのであれば、
大きな間違いにはならないのでは・・と思います。

ブルックスの革サドル

「乗り心地のやわらかさ」が、最強

おしりの痛みをやわらげる、柔軟な構造・・

というのは「乗り心地」にも、メリットがあります。

 

「乗り心地」はもちろん、自転車における重要なパラメーターですし・・

たとえば乗り心地を重視して、クロモリの自転車を使うとか、
乗り心地を上げるために、衝撃吸収に優れたグリップを使う・・など、いろいろ工夫されるところです。

 

そして・・

ブルックスサドルを使うだけで、自転車の乗り心地は数段アップ

します。

 

たとえば歩道の段差などで、普通のサドルだとガン!ガン!と衝撃がきていたのが・・

ブルックスのB17スタンダードの場合、「びよん、びよん」みたいなやわらかい衝撃になってくれます。

やわらかかい革の素材と、ハンモックのような構造が、衝撃を吸収するんですね。

 

衝撃はロングライドなどで「疲れ」を生んでしまう、重要なところですし・・

この疲れを最小限にできる・・というのは、おしりの痛み軽減とあいまって、
特に「ロングライドでのアドバンテージ」になってくれます。

 

もちろん日常生活に自転車を使う場合なんかも、乗り心地がいいと快適になりますね。

 

自転車に求めるパラメーターには「速さ」「軽さ」「乗り心地」など、いろいろあると思いますが・・

こういったものの中でも「乗り心地」を重視したい!

と思うのであれば、ブルックスB17スタンダードは、優れたサドルになると思います。

ブルックスの革サドル

「寿命」は、じゅうぶんに長い

自転車のすべてのパーツには、「寿命」があります。

もちろんモノである以上、いつかは壊れますよね。

そしてブルックスB17にも、もちろん、寿命があります。

 

革サドルですので・・具体的には、

「革の伸び・劣化」「金属部分のサビ」

このどちらかで、いずれ寿命を迎えることになると思います。

 

そしてもちろん、すぐ寿命がきて壊れてしまうようなサドルだと、困るわけです。

では・・このサドルはどのくらい「持つ」のでしょうか?

 

あくまで目安なのですが・・私自身が使ってみた経験からだと、

「5年」くらいなら、問題なく持つ

と言えると思いました。

ブルックスの革サドルを5年ほど使った経験から、実際の寿命はどのくらいなのか?を解説していきます。

ここに関しては、詳しいことは上の記事に書いたのですが・・

実際に5年ほど使ってみての経過としては、
革がけっこう伸びたり、鉄製のフレームがある程度錆びたり削れたりはしていますが・・

寿命が来た!というわけでは全然なく、まだしばらくは使えるなぁ、という感じでした。

 

すごくざっくりした感覚だと、7-8年も経過すればさすがに劣化しきって、使えなくなるかな?

みたいな感じです。

 

とはいえ5年とかいう期間は、場合によっては「自転車そのもの」の寿命とさほど変わらないほどだと思います。

革サドルといえば、寿命が短めなのでは?と思われることがありますが・・

実際に使ってみての個人的な意見としては、「まあ、問題ないくらいの寿命はある」という感じです。

ブルックスの革サドル

「硬さのコントロール」ができる

「サドルの硬さ」をコントロールできるというのも、
このサドルのメリットのひとつです。

 

サドルの硬さが硬すぎると、おしり・・特に「坐骨」といった部分が、圧迫で痛くなってくるはずです。

そしてこれは通常、サドル側ではどうすることもできなくて、
たとえば分厚いレーパンを使うようにしたり・・とかで対応するしか無いはずですが・・

 

しかしブルックスB17スタンダードは、「革の張り具合」で硬さを微調整する、という機能があります。

サドル先端のボルトを回す

サドルの先端のほうについているナットを、こんな感じでくるくる回すことで、
革が「ぴんと張った状態」「すこし緩んだ状態」のあいだで、コントロールできるわけですね。

 

革の張りが強くて、硬すぎる!・・と感じたら、わずかにボルトをゆるめれば柔らかくなりますし・・

柔らかくしすぎておしりが沈む。。となったら、わずかに締めればいいわけです。

この「硬さの調整」ができるサドルはなかなか、他には無いと思います。

 

もちろん、ガッチガチに張ったりとか、だるだるに緩めたり・・とかではなく、
あくまでおしりをちゃんと支える範囲内で「微調整」するわけですね。

 

と、サドルが硬い!に「サドルの硬さ調整」で対応できる・・というのも、このサドルのメリットのひとつです。

「サイズ感」は、こんな感じ

ブルックスB17スタンダードの、「サイズ感」はどんな感じ?

 

まず、このサドルのサイズは、1タイプしか無いはずです。
(時期などにより、変わるかもしれません)

 

そして、サドルのサイズ感の、特徴としては・・

かなりの「幅広」サドル

だと、言えると思います。

 

ブルックスB17とサンマルコリーガルを並べる

例えば「サンマルコ リーガル」というサドル並べてみると、こんな感じです。
(左側がサンマルコリーガルです)

サンマルコリーガルもそこそこ、幅広のサドルなのですが・・

それと比べてもB17スタンダードのほうが、明らかに幅広ですよね。

 

実測してみても・・

ブルックスB17スタンダードの横幅

こんな感じで、17cmくらいあります。

 

他のサドルだと「フィジークアリオネ:13cm」「サンマルコリーガル:15cm」といった感じなので、実際に幅が広いわけですね。

 

このサドルを紹介している公式サイトでも、

ブルックスサドルの幅の記述

ダイアテックプロダクトの該当ページより引用

このように、幅は「175mm」とあります。

カタログ値と実測値には、ある程度の差は出るものですが・・

まあ、そのくらいということですね。

 

サドルの幅が広いと、どうなるか?

長時間、安定して座るのに向いたサドル

といった特性になります。

 

サドル幅が広いと、そのぶん「坐骨」をしっかりと支えることができたり・・

体重をしっかり分散させて、低い負担で座れるようになったりします。

実際に乗ってみても、坐骨全体をサドルが安定して支えてくれるので、かなりの安心感がありますね。

 

対して幅が広いと、脚をスムーズに動かしにくくなりますので、
脚をダイナミックに動かした、ハードな乗り方は少しやりにくくなります。

 

もともとブルックスB17スタンダードは「レース」色がほぼゼロの、
「ロングライド」志向のサドルなのですが・・

サドルのサイズ的にも、そういった特徴があるわけですね。

「デメリット」も解説

と、ブルックスB17サドルは優秀な革サドルなのですが・・

もちろん「デメリット」も、あります。

 

むしろ革サドルというのは、普通のサドルと比べてデメリットはけっこう、多めになります。

なのでデメリットをしっかり知ったうえで、そのデメリットが「許容範囲」なのか?

をちゃんと考えておくほうが、後悔がないと思います。

 

ブルックスB17サドルには、どんなデメリットがあるのか?

それらデメリットは、どの程度の影響があるのか?

以下、解説していきます。

デメリット①:「前後への体重移動」がしにくい

自転車において「前後への体重移動」は、重要です。

ここではサドルの前のほうに座って、体重を前に移動したり・・

サドルの後ろのほうに座って、体重を後ろに移動したり・・ですね。

 

例えば自転車の「登り」だと、「体重の前移動」が大事になるはずです。

そのままの体重の位置で、キツい登りにさしかかると・・

後ろに傾く「後傾」をしてしまって、キツさが倍増してしまいます。

 

なのでそうならないために、登りではサドルの前のほうに体重移動して、後傾を防ぐわけですね。

同じような理由で、例えばキツい「下り」だと、体重は後ろに移動するべきです。

 

 

サドルの上で体重移動をするためには、サドルの前のほう・後ろのほうにおしりをズラせばいいわけですが・・

ブルックスB17スタンダードは、この「おしりの前後移動範囲」が小さいというデメリットがあります。

 

ブルックスB17スタンダードの側面像

これは、B17スタンダードを側面から撮ったところですが・・

この中で、おしりを載せて走ることができるエリアは、

ブルックスB17スタンダードの側面像 注釈入り

この、赤い注釈で示した範囲だけになります。

 

いちばん前・いちばん後ろまで行けばいいのでは?と思われるかもしれませんが・・

このサドルのいちばん前・いちばん後ろのエリアは、金属の骨格があります

なので、そんなところにおしりを載せ続けようものなら・・
すぐに痛みがきて、乗るどころではなくなってしまうんですね。。

 

ブルックスB17スタンダード 金属構造

こんな感じの金属フレーム構造で、サドル全体の「いちばん前」と「いちばん後ろ」を金属フレームが支えています。

なのでもちろん、そこにはおしりをまともに載せられません。

 

一方、いわゆるふつうのサドルは座面全体がプラスチック構造なので・・

サドル全体のどこにでも、体重を載せることができます。

 

なのでブルックスB17は、体重移動できる範囲が狭いことがデメリットになります。

デメリット②:重い

ブルックスB17スタンダードは、重いです。

それも、他のサドルとかなりの差をつけて・・

 

例えば、私自身が持っている他のサドルの、重さを挙げてみると・・

「フィジーク アリオネ:239g」

「サンマルコ リーガル:364g」

と、実測でそんな感じです。

 

ざっくりした目安としては、軽さを重視したタイプのサドルが、200g台・・

特には軽さを重視しないタイプのサドルが、300g台・・とそんなものだと思います。

何万円もする「軽さ超重視」タイプのサドルですと、100g台とか、中には100g未満(!)なんてものもあったりします。

 

そんな中・・ブルックスB17の重さは実測で、

535g

あります。

 

ブルックスB17スタンダード 重さを実測

実測し、こんな感じですね。

 

公式サイトを見てみても・・

ブルックスサドルの重さの記述

ダイアテックプロダクトの該当ページより引用

このように、重さは520gと書いてありますので・・

そのくらいの重さがある、ということですね。

 

つまり・・ロードバイクなどのスポーツ自転車用サドルとしては、圧倒的に重いわけです。

ちょっと軽めのロードバイクサドルの、ゆうに2倍とかの重量になるわけですね。

 

これだけ重いのにはもちろん、理由があって・・

「鉄のフレーム」と「頑丈な革」を使っているから

でしょう。

 

おしりに極限まで優しい「ハンモック構造」を実現するために・・

そういった、重い素材をふんだんに使ってあるわけですね。

 

と、ブルックスB17は一般的なロードバイクサドルあたりと比較すると、
大幅に重いサドルなんだな・・ということは、ちゃんと把握しておくほうがいいと思います。

デメリット③:「定期的なメンテナンス」が必要

そしてブルックスの革サドルには、「定期的なメンテナンス」が必要です。

 

メンテナンスが必要なサドル!なんてものは、あまり無いと思います。

チェーンやタイヤは、オイル差しや空気入れなど日頃のメンテが重要ですが・・

日頃からサドルに何かをする!なんて、普通はありませんよね。

 

しかし「革サドル」は例外的に、日頃から「革の張り具合調整」「サドルオイル塗り」といった作業が必要です。

ブルックスサドルの革の張り具合を調整し、乗り心地を良好に保つ方法を解説しています。
ブルックスサドルの定期的なメンテナンスで、ひび割れを防ぐ方法を解説しています。

このあたりの詳しいところは、上の記事たちで解説しているのですが・・

もし、これらの定期メンテナンスを全くしなかった場合、
革がだるだるに伸びてしまって、まともに乗れなくなったり・・

もしくは革がボロボロにひび割れ・劣化し、やっぱりまともに乗れなくなったり・・となります。

 

あとは・・「雨」に濡れたあとは、ちゃんと水分を取ったり、乾かしたりしないといけない!

というのも、メンテナンスのうちに入りますね。

 

革は濡れた状態だとふにゃふにゃになって、体重を支えにくくなります。

その状態でもまあ乗れることは、乗れるのですが・・

雨に濡れたあとはできれば乗らずに、乾くまで待ったりしてあげるほうがいいと思います。

 

 

と、けっこう列挙したように・・

ブルックスの革サドル、B17スタンダードにはけっこう、デメリットがあるのは事実です。

なのでもしこのサドルを選ぶとしたら、そのあたりをしっかり把握してからにするほうが、後悔が無いのでは・・と思います。

 

もし、高い乗り心地は欲しいんだけど、「メンテナンスの手間」はかけたくない・・という場合は、

この同ブルックス社が出している、メンテナンス不要の「カンビウム」というサドルもあります。

こちらは革の代わりに「ラバー」が使われていて、乗り心地のやわらかさを保ちつつも、オイル塗りや伸び調整の手間を省いた・・というサドルです。

なのでもしかしたら、そちらのほうが合うかもしれません。

B17スタンダード「以外」のモデルは?

ここまで、B17スタンダードモデルについて書いてきましたが・・

 

B17スタンダード「以外」のブルックスサドルには、どんなのがあるの?

他のモデルとも比較、検討して選びたい!

という方のために以下、B17スタンダード以外のモデルも解説してみます。

SWIFT CHROME(スイフトクローム)

B17スタンダード以外の人気モデルとして、まずは、

ブルックスの細身タイプの革サドル

このSWIFT CHROME(スイフトクローム)があります。

 

スイフトクロームの、スタンダードと比べた特徴は「細身」モデル、というところです。

スイフトクロームのスペックを、公式サイトから引っ張ってくると・・

スイフトクロームのスペック表

ダイアテックプロダクトの該当ページ

「細身の美しいシルエットを持つ」モデルとあり・・

そして幅は「150mm」となっています。

 

B17スタンダードがカタログ値だと、幅は175mmだったわけで・・

25mmも幅が狭い、かなり細身のサドル!ということになるわけですね。

 

細身のサドルは深く前傾したり、脚をダイナミックに動かしたり・・に向いています。

逆に面積が狭めなので、圧迫を防ぎながら長時間座る・・というのには、向かなくなってきます。

 

なので深い前傾の、よりスポーティーな走りがしたい!

そんな場合はこのスイフトクロームが、良い選択になるのではと思います。

IMPERIAL(インペリアル)

「IMPERIAL(インペリアル)」、というモデルも有名です。

これはシンプルに、B17スタンダードの「穴あき」タイプという位置づけですね。

穴あきタイプの革サドル

これは重さや横幅といったスペックは、B17スタンダートと基本的に変わりなくて・・

サドルの中央に、穴を開けてあるというモデルです。

 

そして穴あきサドルには「股間の圧迫をやわらげる」効果があります。

なので、ブルックスの革サドルが欲しい!

 

でも、いつも股間の圧迫に悩まされる・・

もしくは、いつも穴あきサドルを使っている・・

そんな場合はこのインペリアルシリーズがおすすめになってきます。

FLYER(フライヤー)

乗り心地のやわらかさを、さらに、極限まで追求したい!

そんな場合はFLYER(フライヤー)モデルが最強だと思います。

 

フライヤーはバネつきモデルのことですね。

ブルックスのバネつきタイプの革サドル

こんな感じの、スタンダードなモデルや・・

ブルックスのバネつき・穴あきサドル

こういった「バネつき&穴あき」の、フライヤーインペリアル、なんてモデルも展開されています。

 

バネが装備されていると、路面の衝撃といったものを、びよんびよんと吸収してくれますので・・

革サドルの特性とあいまって、「おしりへの優しさ」では最強!

そういったモデルになってきます。

 

なので身体へのダメージをできるかぎり最小限にしたい、長距離のツーリングとかに向いてくると思います。

 

フライヤータイプのデメリットは、いちばんは重さになってきますね。

フライヤーのスペック表

ダイアテックプロダクトの該当ページ

スペック表では、重さは実に860gになっています。

重量級のB17スタンダート比べてもさらに、300g以上も重いわけですね。

頑丈な鉄製のスプリングが必要になるので、まあ、仕方ないかもしれません。

 

なのでフライヤーモデルは「重さ」を犠牲にしてでも、さらなる身体のダメージ軽減を追求する!

そんな方向性の人に向くと思います。

カンビウム

記事の上のほうでも、すこし紹介しましたが・・

革ではなく「ラバー」を張ったタイプの、「カンビウム」というモデルもあります。

このモデルは革サドルたちと違い・・

「メンテナンス」や「張り具合調整」がいらない!

という特長があるモデルです。

 

やわらかい乗り心地がほしいけど、メンテナンスの手間はかけたくない!

そんな場合はこのカンビウムが、より良い選択になるかもしれません。

買って後悔しないのは、こんな人!

と、ブルックスB17スタンダードについて、メリット・デメリットの両面から、いろいろ語ってみたのですが・・

 

それで結局、このサドルはどんな人におすすめなの?

どんな志向の人だったら、買って後悔しないの?

 

ここをまとめると・・

サドルには「おしりへの優しさ」を最優先する

サドルがある程度重くても、手間がかかっても気にしない

そんな人に、このブルックスB17スタンダードは向くと思います。

 

私自身がちょうど、このタイプですね。笑

なので何年も、ずっと使い続けているわけです。

 

サドルの圧迫でおしりが痛くなると、せっかくのロングライドが苦痛になるものですが・・

「おしりへの優しさ」が高いこのサドルは、私の場合は何時間乗ってもおしりが痛くならないくらいに、馴染んでいます。

そのメリットは圧倒的で、このためだけに他のすべての要素を引き換えにしてもいい・・と思えるほどですね。笑

 

そして「重さ」についても私自身の場合は、レースに出たりしていないこともあり、特には気にしないですし・・

手間に関しても、たとえば定期的な繰り返しタスクにでもしておけば、大した手間だとは感じないです。

 

と、そんな感じのタイプの人の場合には、このブルックスB17スタンダードは合うと思います。

逆にレース志向などで、ロードバイクには軽さを求める!という場合には、このサドルは合わないでしょう。

 

ブルックスB17は自転車乗りによく愛用されている、定番品でもありますので・・

もし「自転車に求める方向性」といったものさえ合うのなら、最強のサドルになり得るのではないか、と思います。

ブルックスの革サドル

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