常に方位を知ることができると、とても便利です。
特に自転車で旅をしているときや、街中を走り回っているとき、
「どちらが北か」さえわかっていれば、地図さえ無くてもけっこう走れるものです。
最近であれば、スマホでナビをしている人も多いとは思うのですが、
物理コンパス・・つまり「普通の方位磁石」も持っていると、意外に便利だったりします。
たとえば鍵束に装着しておいたり、バックパックにキーホルダーのように装着しておけば、
スマホを取り出すまでもなく瞬時に、どちらが北かわかるようになります。
そして腕時計に装着しておけば、自転車で走りながらでも「チラ見」で、
いま進んでいる方角がわかるようになるのです。
もちろん、物理コンパスはバッテリー切れの心配もありませんし、
たとえスマホが壊れてしまっても、働き続けてくれます。
私の経験としては、スマホの電子コンパスは方位をつかむまでに時間がかかってしまったり、
なぜか狂ってしまったりすることが多かったりするので、
信頼性という意味でも、物理コンパスのほうが優れていると思います。
たとえば登山だと、誰もが持っている必須アイテムだったりしますね。
サイズも小さくて軽いですので、自転車で走り回ることが多い方には、
とりあえずひとつ持っておくことをおすすめしたいアイテムです。
しかし・・・方位磁石は、性能がピンキリだったりします。
Amazonでも覗けば、製品そのものはいくらでもあるのですが・・・
てきとうに買ってしまうと、狂いまくっていてあさっての方向を指し示してしまったり、
針の回転がものすごく遅く、方位磁石を取り出すたびにイライラさせられたり・・
というものに当たる可能性が、けっこう、高いです。。
私は高性能な方位磁石が欲しかったので、いろいろ買って、いろいろ使い比べてきたのですが、
その中でもイチオシと言える製品が見つかり、
もうこの5年間くらいずっと、その製品を愛用しています。
その製品は・・
「SUUNTO クリップ コンパス CLIPPER L/B」というものです。
こんな感じのようなものですね。
(左のものはApple Watchで、サイズ比較のために置いています)
このコンパスは、まず、方位の正確さ、針の回転の速さ、という基本性能がとても優れています。
いくつかのコンパスを比べてみたのですが・・
他のコンパスだと、たとえば針が180度回転するまでに、1.0秒かそれ以上かかることが多かったのですが、
このコンパスだと、だいたい0.5秒くらいで、さくっと北を指してくれます。
もちろん、正確な方位を指してくれます。
そしてこのコンパスは、鍵束や、腕時計のバンドなどに、無理なく装着することができます。
まず、上の画像のような感じで、鍵束に装着することができます。
このコンパスは裏面の、赤丸でお示したところに、
細いゴムロープやタイラップなどを通せるような穴があいています。
そのためこの穴に、たとえば上の画像のような感じにゴムロープを通せば、
鍵束・バックパック・スマホのストラップなどなど、
アイデア次第でどんな場所にも装着ができるようになるのです。
鍵束に装着しておけば、
いちいちスマホを操作しなくても、さっと方位を確認して、歩き出すことができるようになります。
そしてこんな感じで、腕時計のバンドに装着すれば、
いちいち何かを取り出さなくても瞬時に、方位を確認することができます。
しかも自転車に乗りながらでも、問題なく使うことができます。
(確認するときは片手運転になるので、状況にはじゅうぶん注意してください)
腕時計のバンドにコンパスを装着する方法は、リンク先の記事でもいろいろと考察していますが、
自転車乗りにとても向いた、おすすめの方法です。
優れた方位磁石は、メーカーとしては、
SUNNTOかSILVA、というのが定番です。
これらの会社のコンパスをすべて試したわけではないのですが、
それぞれ、いくつは持っており、
私が持っているこの2社のコンパスの中で、やたら性能の悪いものはひとつもありませんでした。
記事で紹介した製品そのものが無くても、
この2社のどちらかから調達すれば、レベルの高いものが買える可能性は高いと思います。
(もちろん保証はできませんので、できれば登山ショップなどで店頭のものを試すことをおすすめします)
自転車で走るときの方位確認に、スマホや、自転車専用ナビデバイスを使われる方も多いでしょうが・・・
それに加えて「物理的な方位磁石」もひとつ持っておくと、
すばやい方位確認や、スマホなどが壊れたときの緊急アイテムとして、
役に立ってくれるかもしれません。