KMLファイルって、何?
GPXファイルって、何?
・・「KML」と「GPX」はそれぞれ、自転車などで走るためのルートデータ・・
もしくは観光地などの地点を示すスポットデータに、よく使われるファイル形式です。
これらのファイルをたとえばスマホに読み込むと、地図上にルートを表示できたり・・とか、そんな感じのものですね。
この2形式はかなり似た性質のもので、セットで語られることも多いです。
ナビ用のデータとしては、2大形式と言えるようなものですね。
そしてKMLやGPXというのは、具体的にどんなデータなの?
というのは、よく持たれる疑問のようです。
ナビにGPXファイルを入れればいいと書いてあったけど、それって何なの?みたいな・・
私自身はもうずっと、自転車のルート作成やナビの用途に、KMLやGPX形式のファイルを使い続けています。
なのでこの記事では、KMLやGPXって、いったい何?
成り立ちとか歴史とか、そのあたりを書きだすとごちゃごちゃしますので・・
この記事ではそういうのを省いて、実用にかかわる部分メインで解説していきます。
目次
KML・GPXとは、何?
KMLファイル、GPXファイルとは・・
スポットやルートの「座標データ」が含まれた、テキストファイルに似たファイル
少しズレるのを承知で、一文にまとめてしまうと、こんな感じだと思います。
KMLファイル・GPXファイルはそれぞれ、テキストエディタで開くことができます。
例えば、いくつかの地点データが入ったKMLファイルを、テキストエディタで開いてみると・・
こんな感じになります。
赤い四角で囲んだ部分に、経度・緯度つまり地点の「座標」が含まれていますね。
このファイルを例えばスマホに読み込むと、地点名とか、地点座標といったものが読み込まれて・・
地図上にぱっと、地点が表示されるわけですね。
「ルート」に関しても・・
例えば、自転車で走るためのルートが入った「GPX」ファイルをテキストで開くと、こんな感じになります。
こちらはぱっと見でわかるくらい、座標だらけですよね。
この座標の羅列が、スマホなどで読み込んだときに、「ルート」となって表示されるわけです。
実際、これらファイルの地点名や地点座標を「編集」すると、読み込んだとき表示される地点も変わります。
なのでKMLやGPXは、地点やルートの座標情報をたくさん含んだ、テキストファイル的なもの!
と考えて、大きな間違いはないのでは・・と思います。
KMLとGPXの違いは?
それでは・・KMLとGPXって、どんな違いがあるの?
ここも、主観を含んでしまいつつ、ざっくりとまとめますと・・
KMLは「グーグル系」ツールを中心とした、「スポット」メインの形式
GPXは「ガーミンなど、一般的なナビ系」を中心とした、「ルート」メインの形式
と捉えて、大きな間違いはないと思います。
まず・・KMLはグーグルの「グーグルアース」から始まった形式のようです。
そしてグーグルマップの「マイマップ」とかも含めたグーグル系サービスで、デフォルトの形式として使われていることが多いです。
グーグルといえばKML、みたいな感じですね。
そしてグーグルは「スポット」「ルート」のどちらに強いか?
といえば、「スポット」データに強いです。
これはまあ、グーグルマップで観光地などの地点を指定していく・・とかをイメージすると、わかりやすいかもしれません。
実際に・・たとえばスマホ版のグーグルアースには、KML・GPXファイルのうち、KMLしか読み込めなかったりします。
(仕様変更などにより、変わるところかもしれませんが・・)
そして、これもいろいろ使ってみると分かるかもですが・・
「スポット」データが入ったKMLファイルのほうが「ルート」が入ったものよりも、アプリで読み込んだりなど、うまく使えることが多いです。
と、KMLはグーグルを中心に、スポットデータメインで使っていくタイプなんですね。
対してGPXは「ガーミンなどの一般的ナビデバイスで、ルートメインに」使う形式です。
GPXのほうがKMLよりも、昔からある形式なのですが・・
これは以前よりガーミン、SUNNTOなどなど、さまざまなナビで使われてきました。
用途としてはたとえば、登山用ルートだったり、自転車用ルートだったり・・ですね。
そしてこういったデバイスでは「ルート」がメインですので、
GPXは地点データというより、ルートデータの色が濃くなっています。
実際に、例えばガーミンウォッチ・ガーミンの自転車ナビ・・といったガーミンデバイスには、
GPXファイルはインポートできて、KMLファイルはインポートできなかったりします。
と、GPXファイルは「昔からナビに使われている、ルート表示に適した形式」と言えると思います。
KMLやGPXの作り方、変換などの運用方法
それでは・・KMLファイルやGPXファイルは、具体的にどう作ればいいの?
そして例えば、使いたいデバイスがGPXしか対応していないけど、KMLしか持っていない・・
なんてときは、変換できるの?
というところが実用上、気になるところだと思います。
そしてまず、これらファイルの作り方は、
例えば上の記事で、「GPXファイルの作り方」として解説しています。
要は、ガーミンコネクト、Strava、グーグルマイマップなどなど、ご自身の気に入ったサービスでデータを作ればいいわけですが・・
最近のツールはほとんどが、KML・GPX両方でのファイル出力に対応していますので、
ファイルを作ることさえできれば問題なく、どちらの形式でもファイル化できると思います。
そして、例えばKMLファイルしか持っていないんだけど、使いたいデバイスがGPXにしか対応していない・・
なんて場合は形式の「変換」をしないといけないのですが、
これは変換サービスがいろいろ有りますので、それでできると思います。
たとえば「kml gpx 変換」とグーグル検索でもすれば、オンラインツールがたくさん出てきますね。
(サービスは終了が多いですので、ここでは具体的なサービスは挙げないでおきます)
使い方としても普通にファイルをアップロードすれば、変換してダウンロードできるはずです。
と、この記事ではKML・GPXファイルの違いや、変換する方法といったテーマでお話ししてみました。