もしかすると、この記事を開かれたあなたは、
今まさに、開かない鍵の前で焦っている最中かもしれませんので・・・
真っ先に、結論から書いていきます。
自転車の鍵が、どうしても開かないのであれば・・・
その場で、その鍵を破壊してしまうのが、いちばん手っ取り早い解決方法かもしれないです。
鍵を開けられなくなってしまったときに、とれる行動は、いくつかあります。
◇ とりあえず、自転車をまるごと「回収」する(地球ロックしていない場合のみ)
◇ カギの救急車など、「鍵専門店」に出張対応を依頼する
◇ 「自転車屋」に連絡し対応を依頼する
◇ 「警察」に連絡し対応を依頼する
◇「スペアキー」を使って鍵を開ける
そして、◇鍵を「破壊」する・・・あたりでしょう。
もし、スペアキーがポケットにある、家のすぐ近くなので持ち上げて回収できる・・とかなら、それでさくっと解決すると思います。
しかしその場合は、この記事を訪ねはしていないはずです(汗。
そして、鍵専門店・自転車屋・警察といった、対応してくれる人などにお願いする方法ですが・・
こっちは、かなり、コストが高くなります。。
鍵専門店などに出張してもらうと、お金もかかりますし(数千円から一万円くらいかかることが多いようです)、
警察に来てもらうのは、お金はかからないかもしれませんが、普通は、かなりの心理的抵抗があるはずです。
そして、「鍵をなくしてしまった」トラブルは、
鍵を破壊することができれば、その場で解決できます。
もちろん、その鍵は使えなくなるので、損はするのですが・・・
出張してもらうよりは、安いことが多いです。
鍵を破壊することにした場合、
具体的にどんな壊し方がいいか?なのですが・・・
もし、ワイヤーロック以下の頑丈さの鍵なのであれば・・・
ボルトクリッパーを使えば、ほぼ確実に破壊できます。
ボルトクリッパーというのは、上の画像のような工具で、
鉄製のボルトの切断などに使われる、強力な工具です。
ボルクリ、とか呼ばれることも多いですね。
ものにもよるのですが・・たいていのホームセンターなどに置いていると思いますし、
値段的にも、だいたい1500円とか、2000円とか、そのくらいで手に入ります。
あまり大型のものだと運びにくく・使いにくくなりますので、
選ぶなら小型のものでも、じゅうぶんだと思います。
そして、ボルトクリッパーを使えば自転車の鍵のほとんどは、かんたんに破壊できます。
私は、ワイヤーロックの鍵を無くしてしまい、道路上で立ち往生したことがあり、
実際にホームセンターでボルトクリッパーを調達してきて、破壊したことがあるのですが・・・
そこそこの太さのワイヤーだったはずなのですが、
ボルトクリッパーではさみこみ、ちょっと力をかけると、さくっ・・といきました。
いろいろな事例もみてみても、ほとんどのワイヤーは、ボルクリでいけるようですね。
もちろん、ペンチでいけるような鍵なら、ペンチで壊してもいいのですが・・・
ワイヤーロックくらいまでの鍵なら、ボルトクリッパーを調達しさくっとやってしまうのが、いちばん早いと思います。
しかし・・・この、「ボルトクリッパーで破壊」が使いにくい状況が、
ふたつ、あります。
ひとつめは、「防犯登録していない」状況、ですね。
ボルトクリッパーで、自転車の鍵を壊そうとしている絵は・・・
はたから見ると、自転車泥棒に見えてしまったとしても、おかしくはないものです。
運悪く警官が近くを通ったら、声をかけられるかもしれませんし、
通報される可能性もあるでしょう。
万が一、そうなったとしても、防犯登録をしていたらまず問題ないと思います。
自分自身がその自転車を所有していて、その鍵を壊そうとしているだけだ・・と、証明できますので。
しかし防犯登録をしていないと、なかなか、自分の自転車だと証明できず、
最悪、署に連行されてしまったり、冤罪になってしまったり・・という可能性が、ゼロではないと思います。
防犯登録は義務ですし・・
上の記事で解説しているように、もし自転車屋に断られたとしても、しかるべき方法を使えばちゃんとできます。
ので、ちゃんとやっておくことをおすすめします。
もうひとつは、ワイヤーロック以上の鍵を使っている場合、です。
具体的には、U字ロックとか、多関節ロックとか、そういう鍵です。
製品にもよるのですが・・・
U字ロックや多関節ロックは一般的に、ワイヤーロックよりも頑丈です。
なかでも「最強クラスのU字ロック」は、最大サイズの巨大なボルトクリッパーでも破壊できないほどだったりします。
超強力なU字ロック、というのは、
上の記事で解説しているようなものですね。
こういう鍵は、自転車泥棒から強力に自転車を守ってくれるのですが・・・
鍵をなくした場合は、自分も、どうしようもなくなってしまうのです・・笑
ディスクグラインダーといった、超強力な電動工具を使えば、破壊は可能なのですが、
これは爆音と火花が散りまくるようなシロモノですので・・ちょっと、往来では使えないでしょう。
そのためU字ロックや多関節ロックを使っている場合は、ボルトクリッパーによる破壊は、難しいと思います。
もし、破壊するのが難しい鍵を使っていたり、
破壊できないような状況だったり、という場合についてですが・・・
「スペアキー」が、もし使える状況なのなら、使いましょう。
もし、スペアキーを常に持ち歩いているのなら、
この記事を読むまでもなく、即座に、解決できますよね(笑)
私もスペアキーは一本、常に持ち歩いていますし、
かなりのリスクヘッジになるので、持ち歩くことをおすすめします。
そして、持ち歩いてはいなかったとしても・・・
家にあるのであれば、いちど帰って、持ってくるのがいいでしょう。
たいていの鍵には、スペアキーがついています。
鍵が一本だけ、ということは、なかなか無いでしょう。
鍵がついたままの自転車をそこに放置し、家にいちど帰り、
スペアキーを持ってくることができるのなら・・
さくっと、解決しますので、持ってくることをおすすめします。
どこに置いたかわからなくなったとしても・・・
捨てていないのなら、探せばどこかに、あるはずです(笑)
そして・・・スペアキーが無い!という場合でも・・・
場合によっては、メーカーに依頼し作ってもらうことが、できるかもしれません。
たとえば、頑丈な鍵メーカーの定番である、「ABUS」や「Kryptonite」であれば、
鍵の購入時についてくる「キーコード」がわかれば、新しい鍵の作成をメーカーに依頼できるようです。
もちろんその場合は、海外から送ってもらうことになるので、時間はかかり、
そのあいだは自転車を放置することになってしまうので・・・
この方法は、U字ロックや多関節ロックなど「ボルトクリッパーで壊せない」レベルの鍵で、
どうしても解決できないときの最終手段、となってくるでしょう。
・・・と、私自身も、自転車の鍵をなくしてしまったことはあり、
その、すごく焦る感じとかは、わかるつもりなのですが・・・
まずは「破壊する」方法と、そしてそれが難しいのなら「スペアキーを使う」方法とを、まず検討するのがいいのではないか、と思います。
そして、それが無理な状況なら、鍵専門店の出張鍵開けサービスなどを考える・・というのが、
一番スムーズに進むのではないか、と思います。