長距離を、疲れずに走れる自転車がほしい・・!
ロングライドや自転車旅に有利な自転車を探している方であれば、
まず、考えることだと思います。
私も、そういう用途に自転車を使いたかったので、
疲れない自転車選びについては、けっこう、考えました。
ロードバイク?クロスバイク?シクロクロス?ツーリング車?それともマウンテンバイク?
ドロップハンドル?バーハンドル?ブルホーンハンドル?
細いタイヤ?太いタイヤ?スリックタイヤか、もしくはブロックタイヤか・・?などなど。
いろいろと検討し、それぞれ、どれにするか選んでいったわけですが・・・
最終的に、いちばん重要な要素だと思ったのは「ホイールベース」でした。
ホイールベースが長い自転車であればあるほど、
旅やロングライドといった、長距離走行に向くので、
できるだけホイールベースが長い自転車を選んでおくべき・・ということですね。
実際、私がいま乗っている自転車は「SURLY CrossCheck」というフレームを使ったものなのですが、
これはホイールベースが1,014mmあります(フレームサイズは「54cm」と、だいたい中くらいだと思います)。
加えてロードエンドという、ホイールの位置を前後に移動できるエンド構造の自転車で、
私はホイールをいちばん後ろに固定しているので、実際のホイールベースはおそらく1,030mmくらいにはなっていると思います。
一般的にホイールベースが1,000mmを越えてくると、ホイールベースが長い自転車だと言えると思いますので、
これは「ホイールベースが長い自転車」だ、と言えるでしょう。
実際、SURLYの製品の中でも、世界一周などの超ロングライドによく使われる「ロングホールトラッカー」という自転車ですと、
ホイールベースはなんと「1,064mm」にも及びます(同じく、フレームサイズ54cmの場合です)。
そしてロングホイールトラッカーは、世界一周のような超長距離旅で定評のあるような自転車で、
ひじょうに高い安定性があるとの評価を受けています。
実際、ホイールベースを変えることができる自転車を、ホイールベースが長い状態と短い状態とで乗り比べてみると、
ホイールベースが長い状態のほうが安定性が高いのが、体感でもはっきりとわかります。
そして安定性の高さは、世界一周のような特別なロングライドをするわけではなくても、
たとえば日帰りのサイクリング、ちょっとした島を一周する、などちょっとしたロングライドであっても、じゅうぶんな恩恵があります。
なにもロングライドでなくっても、自転車通勤や街乗りといった「自転車生活」の中でも、安定性の高さは、ストレスなく自転車に乗れる・・などといったメリットを与えてくれるのです。
私としては、レースなどを特にせず、自転車を「生活を便利にする」用途に使うのであれば、ホイールベースが長い自転車が有利だ・・と考えています。
逆に、レースをやるのであれば、ホイールベースがあまり長い自転車は向かないと思います。
すばやい加速やコーナリングといった動きが、明らかに遅くなってしまうので、
順位争いのような素早さが必要な状況だと、大きく不利になってしまうからです。
ツールドフランスに使われるようなロードバイクは、ホイールベースが短い自転車ばかりなのですが、
そこには、それなりの理由があるのですね。
長距離を疲れずに走れる自転車を追求し、
私は車種としては私は最終的にシクロクロスを選び、25cくらいのスリックタイヤ装着したわけですが・・・
長距離を走るときの疲れにくさに、いちばんかかわってくる要素は「ホイールベース」だと思いますし、
ホイールベースはフレームに依存し、基本的にあとから変えることはできませんので、
長距離でも疲れない自転車が欲しいのであれば、ホイールベースが長い自転車を選んでおくほうがいいのではないか・・・と思います。