ロードバイクに乗っていると、なぜか、おしりがサドルに圧迫されて、痛くなる。。。
その原因はもしかすると、重心が「後傾」しているからかもしれません。
ロードバイクなどの自転車で、おしりが痛くなる・・!というのは、
すごく、ポピュラーな悩みです。
ロードバイクにある程度乗っていて、一度も、おしりの痛みを経験したことが無い!
・・・という方は、おそらく、いないでしょう。
そしてポピュラーな悩みゆえに、
解決法とか、試行錯誤のしかた・・とかは、調べればいろいろでてきます。
例えば、ふかふかのサドルに交換したり、穴あきサドルに交換したり・・といった方法が、メジャーでしょうか。
もちろん、サドルの交換といった方法で、解決する場合はあると思います。
しかし私の場合は、おもいっきりふかふかなサドルに交換してみても、
解決することは、ありませんでした。。。
そして私の場合は、乗るときの「重心位置」に注目して、そこを工夫してみたところ、
サドルの圧迫によるおしりの痛みは、いっきに、改善しました。
以下、その試行錯誤の内容を、書いてみたいと思います。
「重心の位置」を工夫して、おしりの痛みを防ぐ!
なぜか、おしりが圧迫されて痛い・・!という場合、
解決のための方針は、大きくふたつに、分かれると思います。
① おしりが圧迫されないようなサドルを使う
そして・・・
② おしりに体重が掛からないようにする
の、ふたつです。
「重心の位置を工夫する」というのは、
②、後者のほうですね。
そして自転車が、人間の体重を受け止める場所は、
「ハンドル」「サドル」「ペダル」の3つしか、ありません。
その3つ以外の場所に、体重が掛かることは、基本的に無いですよね。
なのでこの3つのポイントに、体重を分散させて乗ることになるわけですが・・・
もし、「サドルだけ」に多く、体重を乗せすぎたとしたら、
もちろん、おしりが圧迫されたり、痛みが出たりする可能性は上がります。
そして・・・サドルだけに体重が乗りやすいのは、
「後傾」という乗り方をしているときです。
「後傾」はざっくり言うと、前輪と後輪のうち後輪だけに体重がたくさん乗っているような、悪い状態です。
例えば後傾になると、体重でペダルを回すことができなくなったり・・とか、なりますね。
そして後傾は例えば、背中にアーチを作ろうとして「猫背」になりすぎた時とかに、起きやすいです。
ロードバイクは基本的に、前輪と後輪とでだいたい、同じくらいの荷重がかかる状態が基準になると思います。
このあたりは、乗り方の「流派」みたいなものによって違ってくるのですが・・・
例えば、後輪に体重の7割が乗っている・・とかは、後傾しすぎだと思います。
そして、後輪に体重が乗りまくる「後傾」になっていると・・
お尻に体重が掛かりまくって、圧迫されるので、
痛みとかしびれとかのトラブルが、くるわけです。
かといって、じゃあ「前輪だけに荷重を掛ければいい」か?というと、
もちろん、そういうわけでもありません。
前輪だけに、体重の7割とかを掛けてやればもちろん、サドルから体重が抜けるので、
お尻の痛みは軽減できるのですが・・・
そうすると今度は、ハンドルに荷重が掛かりすぎて、手が痛くなってしまいます。
なので、あくまでもバランスで
例えば「前輪:後輪 = 5:5」のように、手もおしりも痛くならないような、
絶妙な荷重バランスを見つけ出すのが、重要だったりするのです。
もしくは、「ペダル」に荷重を増やすのは、アリだと思います。
ペダルに荷重を増やせば、ハンドル・サドルの両方から、荷重が抜けます。
ハンドル・サドル・ペダルしか無いのですから、それはそうですよね。
そしてペダルの場合は、ただ体重を乗せるだけではなく、
その体重を推進力に変えることができます。
体重は重力なので、真上から真下に掛かるものですが・・・
うまく脚を動かして、ペダルを回す「円の動き」に変換することで、
脚力だけに頼らず、体重だけで自動的に進んでいったり、できるわけです。
おそらく、自転車趣味が長い方や、ましてや自転車のプロの人であれば、
普通に、やっていることだと思います。
なのでペダルの荷重を増やして、その荷重をしっかり推進力に変えてやり・・・
そのぶんハンドルとサドルにかかる負担を減らして、
手やおしりの痛みを減らしてあげる・・という考え方も、有効だと思います。
と、いろいろ書いてはみましたが・・・
サドルの圧迫でおしりが痛い!というときは、
実は「重心位置」がいつのまにか、おしりの痛みを引き起こすような状態になっている場合があります。
なので、サドルの変更などをやってみるのに加えて、
「重心位置」の試行錯誤をやってみると、もしかすると、うまくいくかもしれないです。