走っている最中、なんとなく違和感があって・・・
もしくは落車後、自転車をチェックしていると・・・
・・・ハンドルが、ずれてる!!
ときどき、あることです。
私自身、走っている最中に段差を越えたとき、
ロードバイクのハンドルがガクン!と下がって、落車しかけたことがあります。
もちろん、ハンドルがズレたら直せばいいです。
ボルトを緩めて、もとの場所に戻して、また締める・・それだけです。
しかし・・自転車のハンドルはそもそも、そう簡単にズレるものではないはずです。
もちろん、派手な落車をして、ハンドルを地面に激突させたりすれば仕方がないですが・・・
体重を掛けたくらいでズレたり、頻繁にズレたりするのならもしかすると、
ボルトの締め付けトルクが足りていない
のかもしれません。
ハンドルが「縦に」ずれる場合は、ここのボルトを締め付けが足りていなくて・・・
ハンドルが「横に」ずれる場合は、ここのトルクが足りていないわけですね。
もし・・あなたが「トルクレンチを使わずに」ハンドルまわりのボルトを締めているとするなら、
この可能性は一気に上がります。
ハンドルを固定するボルトにも、ステムを固定するボルトにも、
このくらいの力で締めるべき!という「規定トルク」がありますので・・・
(通常、メーカーに指定されています)
この規定トルクよりも弱い力で締めてしまっていると、
当然、固定力が足りませんので、ハンドルがズレる原因になるのです。。
そしてこの「規定トルク」でボルトを締めるために、
トルクレンチが必要!というわけですね。
・・以前、私は「トルクレンチなんて必要ない!」と思っていました。
トルクレンチ、高価だし、メンテナンスとか面倒そうだし・・・
いろいろ計算して、手でだいたいちょうどいいトルクで締めておけば大丈夫なんじゃないか?
そんな感じです。
その結果、起きたのが「ハンドルがいきなりズレた事件」です。
段差の衝撃で、ハンドルがいきなり下にずり落ちて、あわや落車しかけました。。
そして後で分かったことですが、その時にハンドルを固定していたボルトは「規定トルクの半分」くらいの力でしか締まっていませんでした。。
自分の手で正確なトルクを出そうとすることを「手ルクレンチ」とか言うのですが・・・
手ルクレンチで正確なトルクを出す!というのは、
例えば航空機整備班みたいなガチな仕事で、それなりの期間の経験を積んで、やっと・・みたいなもののようなのです。
まあ、私のような素人に「ちゃんと」できるわけもありませんでしたよね・・笑
と、トルクレンチを使わずに整備するとトルクが足りずに、パーツがズレる!というのがよく起きます。
ので、もしハンドルがズレることに悩んでいて、トルクレンチを使っていない!・・というのであれば、
入手して、ちゃんとトルク管理しながら自転車整備することを強くおすすめしたいのです。
具体的な、トルクレンチの製品としては・・・
これですね。
このトルクレンチは「トルクの幅が、自転車整備にちょうどいい」「一本で、自転車のあらやるパーツに対応できる」などなどメリットが多く、
私はもう何年もずっと、これを愛用しています。
使い方も、特に難しいところは無いと思います。
そしてもちろん、コレをちゃんと使って自転車整備をするようにしてからは、
ハンドルがいきなりズレる!・・なんてことは一度も起きていません。
もちろん、ハンドルを激しく地面に衝突させる!なんてことをすれば、トルクが正しかろうがズレるでしょうが・・・
もし、そんなに強い衝撃なんて与えていないのになぜか、ハンドルがズレる・・という場合は、
トルクレンチを導入した自転車整備を検討してもいいのではないか、と思います。
今回は自転車のハンドルがズレる!の対処法についてお話ししてみました。