ロードバイクに使う携帯工具は・・どんなものがいい?
- 軽くて
- 小さくて
- 壊れにくく頑丈で
- 使いやすくて
- そのくせ必要な機能はちゃんと揃っている
・・そんなものがベストです。
携帯工具を持っていないと、自転車のボルトが緩んでしまった・・など、
トラブルが起きたとき、応急処置さえできなくなります。
そのため特に、自転車でがっつりと長距離を走るようなときは・・
タイヤレバー、チューブといったパンク修理セットに加えて、
「携帯工具」は必携だと思います。
そして携帯工具に、ごてごてといろんな機能が付いてしまっては、どうしても重く・大きくなります。
なのであくまで携帯用の工具なのであれば、「最低限」の機能だけが揃っている!という物のほうがいいと思います。
携帯工具は、Amazonやその他の通販サイトを覗けば、いろいろな候補がありますし、
私もいろいろと買って、いろいろと試してみたのですが・・
私は「TOPEAK ミニ6」を選び、この工具を何年も愛用し、
これが携帯工具として最強だ・・と感じています。
携帯工具は、機能が多くなればなるほど、
どうしても大きさや重さが増えてしまいます。
持ち歩く工具の本数が増えるようなものなので、
これはまあ、仕方がないですね。
その点、このミニ6は、特にロードバイクやクロスバイクで使うような最低限の機能を、ピンポイントで過不足なく揃えていると思います。
この工具は、左右に展開するようにして使います。
すべてを展開するとこんな感じで、
実際には、使う一本だけを展開して、他の部分を手で持って使うかんじですね。
搭載されている工具は・・・
こちらは、左から6mmレンチ、4mmレンチ、2mmレンチ。
反対側は、左から3mmレンチ、プラスドライバー、5mmレンチ、ですね。
2,3,4,5,6mmと、ロードバイクやクロスバイクで通常使うサイズを、
じゅうぶんにカバーしていると思います。
通常、スポーツ自転車で8mm以上のレンチが使われていることは少ないですので、
ふつうは、これでスポーツ自転車に使われるすべてのボルトに対応できると思います。
加えて、たとえばブレーキ調整やディレイラー調整のために、プラスドライバーを使うことがあるので、これもあると安心です。
このように、これひとつで、出先でほとんどの部分の整備ができてしまいます。
そして、じゅうぶんな機能が揃っていればあとは、小さくて軽いほうがいいのですが・・・
この工具は、そういった点に関しても優れています。
サイズ感としては、折りたたんだ状態で60mm強程度、
展開した状態で120mm程度ですね。
そして、気になる重さは・・実測で、70g台前半です。
なかなかに小さくて軽いと思います。
レンチを6本も持ち歩くと、この倍くらいの重さになったりしますね。
そして使いやすさも、なかなかのものです。
使いたい工具をさっと展開すると、展開していない部分が握りやすいグリップのようになりますので、かんたんに回すことができます。
頑丈さについても、レンチ部分は頑丈なスチール製で、
固着してしまった硬いボルトを回したときも、びくともしませんでした。
・・・と、持ち歩く携帯工具に迷ったら、とりま、これを選んでおけばいいと言える優秀なアイテムだと思います。
注意点としては、8mm以上のレンチは搭載されていない、ということです。
ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車で、8mm以上のボルトが使われているものはあまり無いとは思うのですが・・・
もし、ご自身の自転車に8mmや10mmのボルトが使われている場合には、この工具のレンチサイズではカバーしきれませんので、
別に大きいサイズのレンチも持つか、大きいサイズのレンチも備えた携帯工具を選ぶか・・になってくると思います。
たとえばブロンプトンなど、8mmや10mmのメガネレンチといった特殊な工具が必要な自転車では、それらも持ち運ぶ必要がでてきますね。
また、2.5mmサイズのレンチも搭載されていないです。
通常、ロードバイクそのもののパーツに、2.5mmのレンチが使われていることは少ないと思うのですが・・・
たとえばライトホルダーなどに、使われているケースはあります。
この工具だけだと、そのサイズは回すことができませんので、もしそういうサイズのボルトがあるのなら、家できっちりと整備しておくべきです。
もし、8mmのボルトや2.5mmといった、この工具に無いサイズのレンチが必須なのであれば・・同じトピークの「ミニ9」がおすすめです。
ミニ6からミニ9・・みっつ増えたのは、2.5mmレンチ、8mmレンチ、そしてT25トルクスレンチです。
重量増もミニ6プラス20g程度におさまるようなので、こちらの工具もなかなか良いものなのではないかと思います。
そして・・・ミニ6は、携帯工具としてだけではなく、
家での自転車整備用の工具としても優秀です。
ふつうの六角レンチセットですと、いちどに1本しか持てません。
そのため、5mmのボルトを回し、次に6mmのボルトを回す場合には、
いちど5mmのレンチを収納し、6mmのレンチを新しく取り出さなければいけないのですが、これが、回数が多くなると意外な手間になってきます。
対して・・ミニ6ですと、これひとつ手に持っていれば、展開する工具を変えるだけで次から次へと、サイズが違うボルトを回していくことができます。
大した差は出ないと思われるかもしれませんが・・自転車をがっつりと整備するときには、この「瞬時にいくつものレンチを使える」利便性は、意外になかなかに高いのです。
もちろん、狭いところに使いにくい場合があったり、ものすごく強いトルクは掛けにくかったり・・という弱点もありますが、
そこは、通常のレンチセットと使い分ければいいと思います。
実際、私は整備でほとんどの部分にこのレンチを使い、必要なときだけ一本ずつ分かれたレンチセットを使う・・というスタイルに落ち着きました。
トピーク「ミニ6」は、最低限の機能がそろった工具の中では、
軽くて小さくて頑丈・・とさまざまな性能が高レベルで揃った、優秀な携帯工具だと思います。
最低限の機能がそろった携帯工具が欲しい・・と思った場合は、必要なレンチなどがご自身の自転車にバッチリ合うのであれば、
これを選んでおけば間違いないのではないか、と思います。