チェーンのサビは、自転車乗りの大敵です。
チェーンの錆を、一度も経験したことがない方は、
おそらく、あまりいないと思います。
いつものように、ロードバイクに乗ろうとして、
ふと、愛車を見下ろし・・・
いつのまにか、チェーンにぽつぽつ浮かんだ、茶色い点・・・
まじか!とショックを受けた経験は、私にも何度かあります。
しかしチェーンの錆は、しっかり対策さえしておけば、
基本的にちゃんと、予防できるものです。
以下、チェーンの錆を防ぐ方法を解説していきます。
目次
室内保管
まずは、何はともあれ、室内保管です。
他になんの対策もしていなくても・・・
室内保管さえちゃんとしていれば、チェーン錆の多くは防げると思います。
いろいろな人が書いている情報を見ても、そう思いますし・・・
実際、私が過去にチェーン錆を作ってしまったときは、
すべて、屋外に置いてしまっていた場合でした。
そして室内保管は、チェーンだけではなく、
スプロケットとか、鉄製の場合はフレームとか、
他のいろいろなパーツの錆防止にも役立ちます。
もちろん家や部屋に、自転車を置けるスペースが無いなど、
なかなか室内保管が難しい場合も、あるとは思いますが・・・
たとえば自転車を縦にして置いたり、高いところに置いたりするラックもあります。
なのでチェーンの錆を防ぎたいのであれば、そういったものを駆使してでも、
なんとかして、室内保管を実現する・・というのが、最優先になってくると思います。
どうしても室内保管が難しいのなら、
せめて車庫の中とか、屋根つきの場所に保管するようにするほうがいいと思います。
(それでも、室内保管よりは錆止め効果はかなり落ちますが・・・)
雨の中を走ったあとは、徹底的に水分を取る
室内保管するのは、まず、大前提として・・・
次に重要なのは、雨の中を走ったらちゃんと水分を取る!と、いうことです。
チェーンは、ちゃんと注油しているなら、オイルでコーティングされてはいるのですが、
それでもやっぱり水分が残っていると、錆びやすくはなってしまいます。
フレームとかなら、タオルとかで拭いてもいいのですが・・・
チェーンをタオルなどで拭くともちろん、オイルで真っ黒になってしまって、そのタオルはもう使えなくなります。
チェーンに繊維が絡みつくかもしれません。
なのでチェーンを拭くなら「ウェス」とかの、使い捨てで、繊維が絡まりにくいアイテムを使うといいと思います。
あとは・・・室内保管なら、裏技として「除湿機」が使えます。
衣類を入れて乾燥させる「乾燥機」ではなく、
部屋全体の水分を取って、衣類などを乾燥させていくものですね。
私は衣類を洗濯したあとは、部屋干しをしたうえで、
いつも除湿機を使って、乾燥させているのですが・・・
衣類たちを干すのと同じスペースに、自転車を室内保管しておけば、
除湿機を使えば自動的に、自転車もいっしょに乾かすことができます。
もちろん、生活している空間で除湿機を使うと、
カラッカラになって、生活しにくくなりますので・・・
除湿に使える部屋をひとつ用意できたり、
扉などで、生活空間と除湿する空間を分けたりできる・・というのが、必要です。
しかし、それさえできるのなら、
雨の中を走ったあとは、除湿機を掛けておきさえすれば、
チェーンの水分も、ついでにフレームとか他の部分の水分も取ってくれますので、サビ対策になります。
注油
まあ、ここは言うまでもない、当然のことかもしれませんが・・・
チェーンには定期的に、チェーンオイルを差しておかないと、錆びます。
どのくらいの頻度で差すのか?も、人によるでしょうが・・・
私は一ヶ月ごとの繰り返しタスクにして、スマホのタスク管理アプリに入れてしまい、
定期的に、確実にやるようにしています。
(頭で覚えようとするだけだと、忘れてしまうたちなので・・笑)
個人的にチェーンオイルは、汚れがつきにくいドライ系がおすすめです。
ドライ系はウェット系と比べて、長持ちしにくいのですが、
私の経験上はドライ系でも、一ヶ月おきくらいで注油しておけば、錆が出ることはありませんでした。
オイル差しをさぼっていたとしても、室内保管さえしていれば、
そうそう、サビは出ないのですが・・・
さぼっている場合、「室外に放置」した瞬間、いっきに錆がでてきますので、
注油は忘れずにちゃんと、やるほうがいいです。
錆びてしまったら、交換しよう!
いろいろやったとしても結局、錆びるときは、錆びます。
そして錆びてしまったら・・・
無理に錆落とししようとはせずに、交換してしまうほうがいいと、
個人的には思います。
金属に浮いたサビは、真鍮ブラシとか、錆取り消しゴムとかを使えば、
けっこう、消せるものなのですが・・・
「自転車のチェーン」というのは、凹凸がすごく多いものですので、
そういう道具を使ったとしても、サビをちゃんと落とすにはすごい時間・労力がかかってしまいます。
そして自転車のチェーンは、1本1,000円とか2,000円とか、そんなものですし、
錆びが起きてしまうとしても、1年に1回とか、そんなものです。
2,000円/年とかを、ケチる理由はまあ無いと思いますし、
チェーンを交換してしまえば、サビと並ぶチェーントラブルの「チェーン伸び」も、完全にリセットできます。
・・・と、いうわけで、
チェーンが錆びてしまったなら、それはもう諦めて交換してしまうほうが、
いろいろな面で良い・・と、思います。
以上、自転車チェーンの錆対策方法について、語ってみました。
チェーンの錆は、すごく目立ちますので、
チェーンが錆びているだけで「この人、自転車の手入れ、ちゃんとできていないんだなぁ・・」とか、思われかねないものです。
もちろん実用面としても、ペダルを回す抵抗が上がってしまいますし、
少しだけでしょうが、走れる距離が短くなってしまったり・・ということにも、なりかねません。
ぜひ、いろいろ試行錯誤して、
チェーンの錆は徹底的に予防しましょう。