ブロンプトンの「S2L」モデルって、どう?
この記事ではブロンプトンの、S2Lモデルを買うか?
もしくはM3R、S6Lなど他のモデルを買うか?
・・と悩んでいる方に対して、実際にS2Lモデルを選んだ私が、
S2Lモデルの良さ、他のモデルと比べたメリット・デメリットについて語っていきます。
目次
S2Lって、どんなモデル?
そもそもS2Lってどんなモデル?
ブロンプトンのモデルは「S2L」のように、アルファベット・数字・アルファベット、で書かれるルールがあります。
例えば、この記事を書いている時点だと、
日本のブロンプトン販売代理店(ミズタニ自転車)のページに飛ぶと、
「M3L」「M6L」「M6R」「S2L」「S6L」の、5モデルがラインナップされています。
例外としてチタンモデルだと、この3文字のあとに「X」がつきますので、
「S2L-X」になる、という感じですね。
(チタンモデルはなかなか、手に入りませんが・・・)
そして最初の1文字は「ハンドルのタイプ」
2文字目の数字は「変速段数」
3文字目は「リアキャリアの有無」です。
S2Lモデルは「Sハンドル」という、クロスバイクについているようなバーハンドルがついていて、
「2段」の、国内で手に入るモデルでは一番変速段数が少ないモデル、
「L」・・つまりリアキャリアが無いモデル、ということですね。
変速段数については、ブロンプトンには一般的に使われるSHIMANOの変速機・・といったものは使えないため、
ブロンプトン専用の、「2速の外装変速機」「3速の内装変速機」といったものが使われています。
S2Lには、2速の外装変速機のみがついています。
この両方がついているモデルが「6速」モデルになるわけですね。
以下、これを踏まえて、
S2Lモデルの良さ・悪い点など、語っていきます。
S2Lモデルののメリット①:軽い!
S2Lモデルの、決定的なメリットは・・・
②:パンク修理が簡単!
の、2つです。
まず①、軽いことについてですが・・・
ブロンプトンが軽くなる条件として、
- Sハンドルであること
- 変速段数が少ないこと
- リアキャリアが無いこと
の3つがあり、S2Lはそのすべてを満たしています。
たとえば、ミズタニ自転車ホームページから、ブロンプトンラインナップに飛んで、
そこから各モデルの重さを比較してみると・・・
まず、SハンドルモデルとMハンドルモデルとの比較から、
「Sハンドルモデルは、Mハンドルモデルより0.3kg軽い」
ことが、読み取れます。
次に、2速・3速・6速モデルをそれぞれ比較してみると、
「外装2速変速機の重さは、0.2kgである」
「内装3速変速機の重さは、0.7kgである」
ことが読み取れます。
最後に、Lモデル・・リアキャリア無しのモデルと、
Rモデル・・リアキャリア有りのモデルとを比較すると、
「リアキャリア無しのモデルは、有りのモデルより0.4kg軽い」
ことがわかります。
すべて、この記事を書いている時点の、ミズタニ自転車ホームページに書いてある重さからの計算ですので、
実際の重量とは違うかもしれませんが・・・
だいたいの目安は、こんなものだと思います。
そしてS2Lモデルは、ミズタニ自転車に書いてある重量として10.8kgで、
いちばん重いM6Rモデル・・12.2kgと比べると、実に、1.4kgも軽いことになります。
自転車は軽いほうがいい・・というのは、ロードバイクなどの自転車における常識みたいなものだと思いますが、
ブロンプトンのような折りたたみ自転車は、走り以外にも、「折りたたんで持ち運ぶ」というシーンがあります。
そんなとき、他のモデルと比べて1kg以上とか軽いのであれば、
持ち運びはかなり、ラクになります。
なのでS2Lモデルの、この「軽さ」は、
他のモデルと比べたときの、決定的なアドバンテージになるかもしれません。
S2Lモデルのメリット②:パンク修理が簡単!
S2Lモデルは、他のモデルと比べてパンク修理が簡単です。
と、いうのも・・・
ブロンプトンのパンク修理を難しくするのは、「内装3速変速機」です。
なのでブロンプトンの、内装3速変速機がついているモデルはもれなく、
パンク修理が難しいモデル、になってきます。
具体的なところは「ブロンプトン パンク修理」とでもぐぐれば、
手順など、いろいろ出てくるとは思うのですが・・・
内装変速機がある場合、
ホイールを着脱した後、毎回、変速の再調整が必要になったりと、
パンク修理の手順数・難易度ともに、大幅に上がってしまうんですね。
この点、内装変速機が無いS2Lモデルだと、まったく違ってきます。
15mmレンチが必要、とかの注意点こそありますが、
基本的にはロードバイクとかと同じように・・・
ホイールを外して、パンク修理して、ホイールを装着する。
これだけです。
ロードバイクなどのパンク修理をしたことがある方であれば、
迷うところは無いでしょう。
パンクは、避けられないものですし、
せっかくの休日ツーリングなどで、いきなりパンクしてしまうと、
テンションはだだ下がりしてしまうものです。。
私はそんなとき、さくっとパンク修理ができるS2Lモデルにしておいたことを、
昔の自分に感謝することが多いです・・笑。
S2Lモデルの、デメリットはこれ!
S2Lモデルには、当然ですが、デメリットもあります。
これはもう、S2Lモデルの特徴そのままで、
②:変速がたった2速であること
③:リアキャリアが無いこと
ですね。
「①」の、Sハンドルについてですが・・・
Sハンドルはいちばん軽いのですが、前傾がブロンプトンとしては深めになりますので、
ややスポーティな、前に傾いたフォームになります。
これは、スピードを出したいときには有利なのですが・・
これまでママチャリにしか乗ったことがないような場合や、低速でのまったりライドのみを楽しみたい場合は、
デメリットになってしまうかもしれません。
「②」の、変速がたった2速しか無い・・というのも結構、きついです。
最大の6速があれば、ロードバイクの20段変速までとはいかないものの、
たいていの坂とか、たいていのスピードに快適に対応することができます。
しかし2速モデルだと、軽いギアにしても大して軽くはなりませんので、
どうしても「坂に弱い自転車」になってしまいます。
とはいえ、「休むダンシング」のテクニックとか・・
もしくは体重を利用してペダルを回す方法・・とかを習得すれば、
重めのギアでも、ある程度の坂までならラクに登れるようになります。
なので、「重いギアに慣れる」ことさえできるなら、
私としては変速段数の少なさは、あまり問題にならないと思いました。
そして「③」、リアキャリアが無いこと、についてですが・・・
リアキャリアは、ブロンプトンの「専用バッグ」を使った輪行をするなら必須だと思います。
こんな感じで、バッグをつけて輪行する場合、ですね。
この状態でバッグを持って転がしていくのは、ブロンプトン輪行の基本ともいえる型なのですが、
この形にする場合、高いところに重いバッグがきますので、不安定になりやすいです。
そして、この不安定さを解消するためにリアキャリアをつける・・という感じですね。
リアキャリアをつけると、折りたたんだ状態で地面につく点が、
3点から4点に増え、圧倒的に安定性がアップします。
逆に、バッグを装着しての輪行をあまりやらないのなら、
リアキャリアは無くてもいいのではないかな・・と思います。
参考までに私は、バッグを装着しての輪行はあまり行わないので、リアキャリアは無しで運用しています。
結論:S2Lモデルは買い?やめといたほうがいい?
私は7年ほど前に、S2Lモデルを買いました。
そのときはM3Lモデルと、どっちにするか?をさんざん悩んで、
悩み抜いた末に、えいっ!とS2Lモデルを買ったのですが・・・
結論としては、まったく、後悔はしませんでした。
現在は、ブロンプトンの「転がし輪行」は、してはいけない場所も増えていますので、
いろいろと工夫しながら「持ち上げて」運ぶ場面も、増えてきています。
長時間持っていると、もちろん、腕が痛くなってくることも多いです。。
そんなとき、売られているブロンプトンの中でいちばん軽いモデルにしておいたのは、
良い選択だったな・・と、思うのです。
パンク修理にしても、実際にパンクしてしまった時には、
パンク修理の簡単さに、感謝することは多いですね。
もちろん、どのモデルを選ぶのがベストか?という結論は、
ブロンプトンになにを求めるのか?によって、まったく変わってくると思います。
なので特に、他のモデルにしたときに、ついてくる機能・・・
多段変速であったり、リアキャリア装着であったり・・に魅力を感じるのであれば、
そちらを選ぶ、という方向性でいいのではないか、と思います。
ブロンプトン買おうと思っているけど、どれにしよう・・?と悩む方の、
なんらかの参考になれば・・と思います。