あっ、このタイヤ、「ワイヤービード」のタイヤなんだ・・
そして「ケブラービード」のタイヤ、なんてのもあるんだ・・・
でも・・ワイヤービードやケブラービードって、何?
ビードというのは、タイヤの、ホイールにはまる部分のことです。
そしてビードには通常、「ワイヤー製」と「ケブラー製」の2種類があります。
そして選ぼうとしているタイヤの候補に、ワイヤービードのタイヤとケブラービードのタイヤがあったり・・
もしくは1種類のタイヤに、ワイヤービード版とケブラービード版が有ったりします。
そしてビードがワイヤーか?ケブラーか?で、タイヤの性質はけっこう変わってくるものです。
しかし・・ワイヤービードとケブラービードの違いって、何?
それぞれのメリットは?デメリットは?
この記事では、そんなところを解説していきます。
目次
「ケブラー」は、こんな素材!
ワイヤーがどんなものか?・・というのは、まあ、普通に分かるところだと思います。
普通に、細い鉄線を編みこんだものですよね。
そしてワイヤーは日常生活の中で、いろいろなところで使われています。
自転車にもブレーキワイヤーとか、ワイヤーロックとかありますよね。
なので強度とか、重さとか・・ざっくりとした性質は、感覚で分かるものでしょう。
しかし・・・
「ケブラー」って、何?
というのは、わかりにくいものだと思います。
ケブラーは「アラミド繊維」という特殊繊維の一種で、ワイヤーと比べた特徴をざっくり挙げますと・・・
②:変形させやすい
③:高価
といった感じです。
こういった性質を活かして例えば、防弾チョッキなんかに使われていますね。
防弾チョッキをワイヤーで作ったら、重くて使い物にならないかもしれませんが・・・
ケブラー繊維で作るからこそ、軽くて、しかも動きやすいチョッキになるわけです。
それでは・・そんな優秀なケブラー繊維を「ビード」に使うと、ワイヤーと比べてどんなメリットがあるのでしょうか?
「ケブラービード」の、ワイヤーと比べたメリット・デメリット!
ケブラービードを使ったタイヤのメリットは、
②:折りたたんで携帯できる
③:値段が高い
といった感じです。
まず①、軽いことですが・・・
ケブラーはワイヤーより軽いですので、これを使ったタイヤがより軽くなる・・というのはまあ、当然です。
どのくらい軽くなるのか?ですが・・・
ここはひとつ「シュワルベコジャック 16 x 1 1/4」という私がよく使うタイヤで、
実際の重量を比較してみますと・・・
ケブラービード版:185g
となります。
まあ、だいたい、数十グラムの差ですね。
タイヤやホイールの軽量化は影響が大きい!というのは、よく言われていることで、
このくらい違うともしかすると、違いを体感できるかもしれないです。
もしレースなら、勝敗を分けるかもしれませんね。
しかしまあ、私のような趣味ライダーにとってはそこまで、気にするほどの違いでもない・・
と、そんな感じの違いだと思います。
そして②、折りたたんで携帯できる・・というのは、よくケブラービードの強みとして挙げられます。
ワイヤービードのタイヤは2つ折りくらいにしたら、それで限界なのですが・・・
ケブラービードは柔軟なので、4つ折りくらいまでできてかなりコンパクトになりますので、タイヤを荷物に入れて携帯する・・といったことがしやすいと言われるのです。
しかし・・パンクに備えて「タイヤ自体を携帯する」・・ということは、あまり無いとは思います。
軽いものであっても、タイヤはチューブとかと比べるとはるかに重いですし、折りたたんだとしても場所をとりますので・・・
とはいえ自転車ショップが無いようなエリアを含む、長期のツーリングとかだとこの「折りたたんで携帯できる」というメリットが活きるかもしれないです。
そして・・ケブラービードは、値段が高いです。
ここが、ケブラービードのいちばんのデメリットですね。
これも、先ほど挙げましたシュワルベ コジャックを例に挙げてみますと・・・
- ワイヤービード:3,700円くらい
- ケブラービード:8,800円くらい
と、この場合は2倍以上もの価格差がありますね。
ケブラー繊維はそれだけ、高価なんですね。。
モノによっては、ここまでの差は無いのですが・・・
やっぱり「ケブラービードのほうが、大幅に高価」というのは変わらないです。
と、ここまでを総合して、ワイヤービードとケブラービードはどっちがいい?を考えると、
- ケブラービード:レースで速く走りたいなどで、タイヤに少しでも「軽さ」を求め、多少高価でも気にしない
- ワイヤービード:「リーズナブルさ」を重視。そんなにシビアに軽さを追求したりはしない
と、いった感じになると思います。
ちなみに私個人としては、タイヤは消耗品ですので安くあげたいので、基本的には「ワイヤービード」を選んでいきます。
今回はワイヤービードとケブラービードの違いについてお話ししてみました。