乙女ギアって、なに?
ロードバイクを趣味にしていると・・
「乙女ギア」という言葉を、ときどき聞くかもしれません。
そしてもし、乙女ギアという言葉を知らなかった場合・・
- 乙女ギアって、そもそも何?
- 自分のロードバイクにも、導入できるの?
- 導入したら、どんなメリットがあるの?
というのは、気になるところだと思います。
私自身、現在自分のロードバイクに「乙女ギア」と呼ばれるようなギアを装着しています。
なのでこの記事では、乙女ギアって何?
ここを解説していきます。
目次
乙女ギアは「超軽いギア」のこと
乙女ギアの意味を、ひとことで説明すると・・
「いちばん軽い」部類のギアのこと、ですね。
ロードバイクの世界では、重いギア使っているほど男らしい!みたいな風潮があります。
ハードな坂を、重いギアで登りきるのが「漢(おとこ)」!!・・的なかんじですね。
そしてその逆で、軽いギアになればなるほど「漢」から遠ざかり・・
いちばん軽いギアともなってくると、それはもう「乙女」が使うギアだ!
というのが、軽いギアが「乙女ギア」と呼ばれるときのイメージだと思います。
実際、ハードな坂でも重いギアを使えばそれだけ、速く登れます。
そして軽いギアは「遅いけどラク」という選択肢ですので・・
それをちょっと「ぬるい」感じと揶揄するようなイメージもあるかもしれないです。
具体的に乙女ギアって、どのくらいの重さのギアなの?
いちばん軽いギアが「34T」
というのが、目安になると思います。
ロードバイクにはほとんどの場合で「カセットスプロケット」という、ギアがたくさん組になったものが使われていますが・・
重いギアから軽いギアまでセットになっているその中の、いちばん軽いやつが34T、という意味ですね。
自転車の後ろギアというのは、サイズが大きければ大きいほど、ペダルは軽くなっていきますので・・
つまりそれだけ「大きいギア」のこと、とも言い換えることができます。
マウンテンバイクとかだと、もっと軽いギアがあったりするのですが・・
ロードバイクだと最大34Tのスプロケットが、この記事を書いている時点だと、いちばん軽いようです。
なのでこれが「乙女ギア」と呼ばれている・・と、事情はそんな感じですね。
じゃあ、その最大34Tのギアとやらは、どのくらいの軽さなの?
もっと重い「漢ギア」とやらと比べて、どのくらいの違いがあるの?
以下、解説してみます。
体感は「ギア数枚ぶん、さらに軽くできる」
34Tより重い、最大ギア・・
といえば、軽いほうから順番に「30T」「28T」「25T」「23T」といった感じです。
そして34Tのギアは、例えば30Tのギアと比べると・・
負荷の重さが「0.88倍」くらいになります。
ギアの重さは、リアギアの歯数に正しく「反比例」しますのでもちろん、そうなりますね。
同じように計算していくと、34Tのギアは・・
「28Tの0.82倍」「25Tの0.74倍」「23Tの0.68倍」の重さになります。
とまあ、数字的にはそれで終わりなのですが・・・
それだけだとちょっと、わかりにくいと思います。
実際に乗っての「感覚的」には、どうでしょうか?
まあ、もちろんここは、個人の感想になるのですが・・・
自分的にはギアをさらに数枚、軽くできる感じだと経験上、思いました。
例えば「30T」のスプロケットからだと、ギアを「1枚ぶん」軽くできる感じですね。
30Tが最大だともちろん、登りでどんなにキツくても最大ギア以上に、軽くすることはできないのですが・・・
34Tのギアに換えているとそこから1段ぶん軽く、ラクになれる・・と、そんな感覚です。
それ以外にも私は例えば、最大ギアが「25T」のスプロケットを使っていた時期もありますが・・・
そこから34Tに換えると感覚的には、ギアを「2枚ぶん」余計に軽くできる感じでした。
まあ、かなりの差ですよね。
34Tのスプロケットを導入する場合、いちばん気になるのが「どのくらい、軽くなるのか?」だと思いますが・・・
その答えをざっくり言えば「ギア数枚ぶん軽くなる」と、そんな感じになると思います。
そして最大ギアが軽くなるぶん、複数のギアたちの「落差」が大きくなり・・
「細かいギアチェンジ」が難しくなる、ということです。
「乙女ギア」「漢ギア」・・選ぶならどっち?
めっちゃ軽いギアの「乙女ギア」と・・
重くて男らしい「漢ギア」・・
選ぶなら、どっち?
ここは、
- 「速く走りたい」なら、漢ギア
- 「まったり走りたい」なら、乙女ギア
という選び方でいいと思います。
漢ギアは言い換えると、「軽いギア」もそこまで軽くはなく・・
なので1段1段の落差が小さく、細かくギアを変えることができる!
そういった「クロスレシオ」タイプだと言えます。
そして乙女ギアの「軽いギア」はすごく軽いわけですが・・
そのかわり段ごとの落差が大きく、繊細なギア変更は難しい・・
といった「ワイドレシオ」タイプ、ということになります。
クロスレシオの漢ギアはレースに向く!と言うと、イメージしやすいと思います。
レースだと、めちゃくちゃ軽いギアはそもそも、遅くなるのであまり使いません。
なので軽いギアを犠牲にしてでも、レースでの細かい変速を重視する!というわけですね。
そうやって、レースにおける速度とか、剛脚とか、高い出力とか・・そういったものを追求していく!
そんな場合は、漢ギアのほうが向くでしょう。
対して乙女ギアは、日常系のまったりライドに向きます。
日常系ライドだと、細かく微妙な変速というのは、あまり意味がないですし・・
スピードは出ないけど負担が少ない、34Tといった「超軽ギア」があるのもありがたいものです。
なので自分が、ロードバイクにどっちを求めるのか?
ここを考えて、ギアの重さを検討していけばいいと思います。
ちなみに「乙女ギア」だからといって、男性は使ってはいけない!とかではないです。
軽いギアというのは男性にとっても、ありがたいものですし・・
実際に男性(おっさん)である私も、堂々と乙女ギアを使っています。笑
ちなみに乙女ギア(軽いギア)を含めた、スプロケットの選び方については、
上の記事で解説しています。
今回は乙女ギアってなに?どんなもの?といったところをテーマにお話ししてみました。